チャンピオンはすでに決定
しかし、ランキング争いは未決着
先週のポートランド戦で今年のインディーカー・チャンピオンはアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)に決定。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)は最終戦に出場しさえすれば年間ランキング2位で2023年シーズンを終えることができる。
最終戦を残してチャンピオンが決まってしまったのは、2007年以来。ニューマン・ハース・レーシングとセバスチャン・ブルデイの一強時代が続いていたチャンプカーの方でそれは起きた。後発ながら本家になったインディーカー・シリーズ(元インディー・レーシング・リーグ)の方でそういうことがなかったのは、最終戦までチャンピオン争いが必ずもつれ込むように、“最終戦はダブル・ポイント”なんてルールを採用していたことも、かなり影響している。最初はオーヴァル・レースの歴史も絡めて魅力をアピールしたかったのだろう、ポコノ、インディー、フォンタナの500マイル・レースを“新トリプル・クラウン”と称してダブル・ポイントにした(2014年)。そして、翌2015年からは「インディー500と最終戦をダブル・ポイント」と変更。ソノマのロードコースでのレースがダブル・ポイントという時代がしばらく続いた。しかし、2020年のパンデミックでレース数の減少を余儀なくされ、“最終戦の重みが大きくなり過ぎるのは良くない”という、以前から多くの人々が指摘していた点にインディーカーが気付き、最終戦のダブル・ポイントは廃止になった。そして今年、ついにインディー500も他のレースと同ポイントになった。めでたし、めでたし。
2023年9月5日火曜日
2023 INDYCAR レースプレビュー R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モンテレー
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