2023年4月3日月曜日

2023 INDYCARレポート R2 PPG375 Race Day 決勝:ジョセフ・ニューガーデンが2年連続でテキサスのウィナーに

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 これぞオーバルレースという激闘はイエローチェッカーに

 雨の心配があるというので14分だけではあったけれど早めにスタートしたテキサス・モーター・スピードウェイでの2023年の第2戦。しかし、雨は降らず。逆に青空が顔を出すぐらいの好天に。そして、レースは期待以上の激しいものになった。
 気温は22℃から26℃、路面温度に至っては26℃から36℃まで、スタートからゴールまでの間に大幅に上がって行ったというのに、周回を重ねるごとにタイヤ・ラバーの乗っていった路面でのバトルは、レースが進むに連れてどんどん過激になって行って、ゴール前にはフル・コース・コーションを利用してフレッシュ・タイヤを装着する作戦に出る面々も現れたものだから、ステイ・アウトしたユーズド・タイヤで健闘する者もいて、上から下まで、どの順位を争う戦いも超ホットになった。

INDYCAR佐藤琢磨インタビュー R2 PPG375 Day1終了後:テキサスの1日目を終えた佐藤琢磨にインタヴュー

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 「予選で僕らのマシンは曲がっていかないものになっていました」


ジャック・アマノ(以下――):予選、そしてファイナル・プラクティスが終わりました。チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダでの初めての予選、マシンはどうでしたか?

佐藤琢磨:予選のマシンはバランスが合ってませんでしたね。このチームで戦う最初の予選でしたからね。チームとしては、なんていうのかな、ベースラインをやる……みたいな感じで、アグレッシヴには行かなかったんですよね。僕と(エンジニアの)エリック(・カウディン)と話して、ベストと考えられるのは推測になっちゃってたんです。自分はこのチームのクルマをよく知らないし、久しぶりのレースで、今回はマシンが新しいコンフィギュレーションになってるということで、どうしてもプログラムが1ステップか2ステップ遅れちゃうんです。だから、予選のシミュレーション・ランがパンパンパンッと行かないんですよ、ディクソンはほとんどプログラム通りに行くんだけど。僕は1個、2個後ろから追いついて行く感じ。だから、プラクティスでやったクォリファイング・シミュレーションでは、実際にクォリファイを走るセッティングでは走っていなかった。それでも、チームメイトのデータを基にフィルターをかけたセッティングで行くことになった。そういう状態だとマシンの最後のディティールの部分までは合わないんすよ、気温も上がっちゃっていたし。簡単に言うと、予選での僕らのマシンは曲がって行かないものになっていましたね。アンダーステアが強くなっちゃってたからツールを一生懸命使ったんだけど、それも使い果たしちゃって、クルマが曲がんないからタイトなラインをホールドできない分、走行距離は伸びちゃう、タイヤ・スクラブでスピードが落ちる……という、予選は残念な状況になっていました。そのデータがあったから、9号車の予選はうまく行ってたいましたね。

2023年4月2日日曜日

INDYCARレポート R2 PPG375 Day1 :第2戦テキサス1日目コメント集

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  「予選結果はあとひとつ上だったらもっとよかった」
スコット・ディクソン:予選2位

「ガナッシのチーム全体にとってとても良い1日になったと思う。今回はちょっとシンプルなセッティングで走った。というのも、今日のスケジュールでは予選のシミュレーションとレース用の走行を同じプラクティス・セッション内で行う必要があったので。アウト側の2本目のレーンを作るためのセッションも行われたことも良かった。予選結果はあとひとつ上だったらもっと良かった。もちろん、フロント・ロウからスタートできるのは良いことだけどね」

NDYCARレポート R2 PPG375 Day1 予選:テキサスのポール・ポジションは2年連続でフェリックス・ローゼンクイスト

昨年に続いてローゼンクヴィストがポールポジション獲得 Photo:Penske Entertainment (Chris Jones)クリックして拡大

 プラクティス1終了後からわずか2時間余りで予選開始
路面温度が予選中も急激に上昇するコンディション


 プラクティス1終了から2時間15分後という慌ただしいスケジュールで予選が開催された。
 天候は快晴。気温はプラクティス終了時点より3℃高い18℃、路面温度は11℃アップの27℃でスタート。ファイナル・アタッカーが走った時は気温は18℃のままだったが、路面は32℃まで上がっていた。やや強めの風がターン3からターン1方向に吹き付けていたが、予選中にそれは弱まることもあった。

INDYCAR 佐藤琢磨コメント R2 PPG375 Day1 プラクティス1:チップ・ガナッシ・レーシングでの初走行を終えた佐藤琢磨にインタヴュー

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 「7カ月ぶりのインディーカーでいきなり220mph/hは痺れる
縦Gのせいで貧血で倒れそうになった」


ジャック・アマノ(以下――)今シーズンはいきなりハイ・スピードの走行で始まりましたね。大丈夫でしたか?


佐藤琢磨:「あぶない、あぶない。貧血で倒れそうになったよ、Gのせいで。横Gはいい。問題は縦のG。サーッと血が頭から下がって行った。本来、リラックスしてたいんで呼吸法ってわけでもないんだけど、息を吐きながらターン・インして行く。だけど、戦闘機のパイロットとかは息を止めてる。グッと筋肉を収縮させていないと血が頭から下に体のほうに下がって行っちゃう。それで今日は倒れそうになっちゃった。“あぁっ、あぶない!”ってなったんで、次のコーナーには息を止めて入ってった。そうやって徐々に、徐々に慣れて行った感じでしたね。7カ月ぶりに乗るインディーカーでいきなり220mphっていうのは、やっぱり痺れるね。ヤバいよ。”全開で行けないかもしれない”って思った」

INDYCARレポート R2 PPG375 Day1 プラクティス1:テキサスのプラクティス1最速はスコット・マクロクリン

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 チップ・ガナッシ・レーシングの佐藤琢磨、いよいよ登場!

 今シーズン最初のオーヴァル・レース、PPG375のプラクティス1が行われ、28台のインディーカーが周回を重ねた。セイント・ピーターズバーグでの開幕戦に出場したのは27台。今回はそれにエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング/シヴォレー)の1台がプラスされている。チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダのカー・ナンバー11には、今回はマーカス・アームストロングではなく、佐藤琢磨が搭乗する。
 最初のセッション最速はスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)の23秒1690=平均時速223.747mphだった。昨シーズンのレースで2位フィニッシュした彼は、今日の60分間のプラクティスで40周を走行し、14周目に自己ベストを記録した。