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プライマリー・タイヤでパロウが昨日のマクロクリンのタイムを更新
朝から青空が広がり、午前11時のプラクティス2開始時点で気温はすでに22℃もあった。路面温度は39℃。1時間のセッションを通して気温が1℃上がっただけとコンディションはほとんど変わらなかった。
プラクティス2での最速ランナーとなったのはアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)。昨日の最速ラップ=スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)の1分06秒6610を上まわる1分06秒2781を一昨年のバーバー・ウィナーが記録した。なお、このセッションで使用できたのはルールによりプライマリー・タイヤだけだった。
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ニューガーデン、マクロクリンが2,3番手に
4位はディクソン、5、6位はアンドレッティ勢に
2番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)の1分06秒5133で、3番手がマクロクリンの1分06秒5386。そして、4番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)の1分06秒6090。ガナッシとペンスキーがトップ4を分け合い、この4人が昨日のマクロクリンによるベストより速く走った。
5、6番手にはアンドレッティ勢がつけた。トップと0.4007秒差の1分06秒6788で5番手となったのがコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン/ホンダ)で、6番手はロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)の1分06秒7455だった。トップ6にガナッシ、ペンスキー、アンドレッティの2人ずつが入ったということだ。
ルンドガールド、プラクティス2も奮闘
7番手はクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)で、8、9番手にアロウ・マクラーレン/シヴォレーのアレクサンダー・ロッシとパト・オーワードが来た。ルンドガールドは昨日に続いて健闘を続けており、マクラーレン勢が2日目になってスピード・アップを実現して来た。
10番手はマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)=トップと0.5873秒差。
ガナッシは3人をトップ10入りさせる唯一のチームとなった。ルーキーのマーカス・アームストロング(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)はトップと0.7191秒差の15番手だった。
アンドレッティ勢はデヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート/ホンダ)が11番手でカイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)も12番手とまずまずの位置。マクラーレンのフェリックス・ローゼンクイストは13番手だったが、ルンドガールドのチームメイト二人はグレアム・レイホールが16番手でジャック・ハーヴィーが21番手と下位に沈んだ。
シモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング/ホンダ)は出場27台唯一昨日の自己ベストを上回れず。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)も17番手と低迷していた。昨年ポール・シッターーリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング/シヴォレー)が20番手で、彼のチームメイトのコナー・デイリーも23番手と苦戦中。
タイヤルールが今回から変更に
予選で使えるオルタネートタイヤは2セットに
今週末の第4戦からロード&ストリート・レースでの供給タイヤ数が変更になっている。今シーズンの開幕からのストリート2戦ではオルタネート・タイヤが従来までより1セット多い5セット供給され、3段階の予選で3セットの使用が可能となっていた。しかし、今回からは従来と同じく予選で使えるオルタネート・タイヤは2セットにされる。なお、新ルールによって金曜日のプラクティス1で使用したオルタネート・タイヤは一旦ファイアストンに返却するものの、今回からレース前のウォーム・アップ・セッションで使ってよいことに変わっている。数周しか走らなかったタイヤをそのまま破棄とするのは勿体無い……という考えもあってのことだという。予選3セグメントに3セット供給は、インディーカーが実験的に採用したルールだった。その目的が何なのかは明らかにされていないが、ファイアストンのストリート用オルタネート・タイヤがグルイヤールを原料とするサイドウォールを昨年から採用していることから、その性能チェック、あるいはドライヴァーたちの習熟などをインディーカーは目指したとも、競争がより激しいなるかを見究めたかった……などの説がある。
3セグメントで2セットしかない従来からのルールだと、Q3の6人によるポールポジション争いでユーズド・タイヤをいかにうまく使うかのスキルが問われることになり、戦いが非常に興味深いものになっていた。Q2をどれだけ効率的に、少ないラップ数でクリアするかを目指したり、Q3でプライマリー・タイヤ装着での連続走行を行い、より速いラップ・タイムを目指すという戦略もあった。さらには、非常に稀なケースだが、Q2までを1セットで戦い抜いてQ3にフレッシュ・オルタネートを温存しておくギャンブル的な戦い方も可能と言えば可能だった。
マクロクリン、今回新しいメインスポンサーに
さて、昨日書き忘れてしまったが、今回最速だったスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)のクルマはグッド・ランチャーズという新しいメイン・スポンサー・カラーを纏っている。グッド・ランチャーズは2017年に創業したばかりの会社で、アメリカ国内の契約酪農家から新鮮な肉類を消費者へとネット販売するビジネスを展開している。彼らはチーム・ペンスキーと複数年のスポンサー契約を結び、今年の何戦かでマクロクリンのマシンを彩る。
開幕戦のセイント・ピーターズバーグではDEX、テキサスではXPEL、ロング・ビーチではソンシオとマクロクリンのマシンは毎レース異なる会社がメイン・スポンサーを務めて来ており、インディー500での彼はペンゾイル・カラーで走ることになっている。
他のペンスキー勢は、ウィル・パワー車は今年も通年でヴェライゾン・カラーだが、ジョセフ・ニューガーデンはこれまでのところ、セイント・ピーターズバーグとロング・ビーチが日立で、テキサスはPPG。インディー500はシェル・カラーで走る。
以上
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