カークウッドのインディーカー初勝利はポール・トゥー・フィニッシュ、そして最多リードラップも記録する完璧なものとなった Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大
2回目のピットストップでニューガーデンの前に出ることに成功
グロジャンの追撃を退けて堂々インディーカーシリーズ初勝利!
キャリア初のポール・ポジションを昨日の予選で獲得したカイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)は、全長1.968マイルのコースを85周して争われた決勝レースでも非常に安定したペースを保ち続けた。タイヤ戦略をライヴァル勢と敢えて違えたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)がスタートで8番手から一気に4番手までジャンプし、セカンド・スティントでトップに立った。
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そのままロング・ビーチでの2年連続優勝へと逃げ切るかにも見えたニューガーデンだったが、セカンド・スティントをソフトなオルタネート・タイヤで走っていたため2回目のピット・ストップに入るタイミングがプライマリー・タイヤ勢より早いタイミングに。ニューガーデンを追撃する予選2位スタートのロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート/ホンダ)は彼より1周遅く、ポール・スタートだったカークウッドはさらに1周長く走ってピットに入った。
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タイヤ交換と給油を終えたグロジャンはニューガーデンの前に出ることに成功し、カークウッドはさらにその前にピット・アウト。そこからはカークウッド対グロジャンのチームメイト対決となり、カークウッドがトップを守り通してキャリア初優勝を飾った。
「ハータの助言が大きかった」と語るカークウッド
「レースを通じて冷静さを保つことができ
ニューガーデンのタイヤを消耗させるよう落ち着いてプッシュした」
カークウッドの初優勝を称えるブライアン・ハータ。勝利の陰には彼のアドバイスがあったという Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
カークウッドは以下のように語った。
「チーム・オーナーのマイケル・アンドレッティは、今日の僕らが勝てるとわかっていた。豊富な経験を持つマイケルは多くの有益な情報を我々ドライヴァーたちに提供してくれる。その上、彼が雇い入れるとても多くの優れた人材がチームに仕事を成し遂げる力を与えている。ブライアン・ハータを僕の担当にしてくれたことが大きかった。今週末、彼は僕を導き続けてくれた。彼が僕に言ったのは、“予選から上位にいれば必要な仕事の半分は達成したようなもの。残りはとても簡単になる” ということ。“レースの前にハードワークをこなし、トップに近い位置からスタートすることができたら、それは速いマシンが手にできているという意味で、勝つのは驚くほど簡単だろう”とも彼は話してくれた。今日はまったくその通りの1日になった。ブライアンのおかげで、自分はレースを通じて冷静さを保つことができた。ニューガーデンが一時的に僕らの前を走ったが、自分は落ち着いて彼がタイヤを消耗させるようプッシュした。チームの作戦もファンタスティックだったと思う。チーム全体が冷静を保っていたとも思う。それが僕のような若いドライヴァーが集中力を保つための助けになっていた。マイケルと彼のチームは僕の可能性に賭けてくれた。そのことの持つ意味は大きい。今日、こうして自分の力をインディーカーのレースで証明でき、とてもうれしい」
アンドレッティ・オートスポートのエンジニアリングの進歩を証明する
カークウッド、グロジャンによるロードコース1-2フィニッシュ
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2021年のインディー・ライツ・チャンピオンは、インディーカー・デビューから20戦目にして初勝利を記録した。ルーキーとして2022年はAJフォイト・エンタープライゼスでフル・シーズン出場。様々な経験を積んだ後にインディー・ライツ時代に在籍していたアンドレッティ・オートスポートに戻ることになった彼はわずか3レース目で勝利に手を届かせた。それは彼が豊かな才能に恵まれているからだけではなく、アンドレッティ・オートスポートがこのシーズン・オフの間に大きな進歩を遂げたからでもあった。パーム・スプリングスでの合同テストで速さを見せつけ、セブリングでのプライヴェイト・テストでも同日に走ったライヴァル勢より彼らは速かった。
チームメイトのカークウッドに初優勝は先を越されたが2位入賞し、グロジャンはアンドレッティ1-2フィニッシュに貢献 Photo:Penske Entertainment (Travis Hinkle)クリックして拡大
そうして迎えた開幕戦、予選でアンドレッティ・ドライヴァーたちが1、2位を独占。しかし、レースでは彼ら二人ともがアクシデントで勝利のチャンスを逃した。今回の彼らは予選、決勝ともにミスがなかった。グロジャンは予選4位からトップ・グループで戦い続けたが、カークウッドに0.9907秒届かず。2年連続でロング・ビーチ2位という結果を得た。アンドレッティ・オートスポートにとって昨年7月のインディアナポリス・モーター・スピードウェイ/ロードコース以来となる勝利は、2020年のミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースにおける表彰台独占以来となる1-2フィニッシュとなった。
ポジションダウンを挽回したエリクソンが3位入賞し、ポイントリーダーに
ホンダ勢、燃費アドバンテージを武器に1位から5位までを独占今回3位でフィニッシュしたエリクソンは、オーワードが下位に沈んだこともありポイントリーダーに浮上。速さと安定感が一段と増してきている Photo:Penske Entertainment (Travis Hinkle)クリックして拡大
3位でゴールしたのは予選2位だったマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)。レース中盤のリスタート直後に他車のワイルドなドライヴィングによりマシンにダメージを受け、ポジションも8番手まで一時的に落ちたが、ファイナル・スティントでの追い上げが素晴らしく、表彰台の一角を占めることとなった。
燃費性能でのアドヴァンテイジを武器に、ホンダ勢は表彰台を独占。4、5位もホンダ・ドライヴァーで、地元カリフォルニアのビッグ・レース、イヴェント・スポンサーもホンダのパフォーマンス・ブランドであるアキュラが務める伝統あるストリート・レースで1-2-3-4-5フィニッシュが達成された。そして、開幕戦で勝利し、今日シーズン二度目の表彰台登壇を果たしたエリクソンがチャンピオンシップ・ポイントでトップに立った。
シボレー勢最上位は予選13番手からスタートしたパワーの6位。オーワードはクラッシュ等で17位、ニューガーデンはラストスティントで燃費走行に徹するしかなくなり9位まで後退してレースを終えた Photo:Penske Entertainment (Travis Hinkle)クリックして拡大 |
「とても良い週末だった。ずっと速さを保ち続けることができた。レースはハードだった。序盤から快調に走っていたが、リスタートでポジションを落とした。しかし、我々のマシンにはスピードがあり、失地を挽回して表彰台に上ることができた。とてもハッピーだ。そして、チャンピオンシップのポイント・リーダーになることもできた。今後のシーズンが更に楽しみになった」とエリクソンは語った。
以上
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