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「最初のテーマは、スタンダードなクルマをどう感じるか」
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佐藤琢磨:まずは去年のレース・セットアップで走ってって、もちろん基本的に今日のコンディションに合わせ込んで行かなきゃいけないんだけど、スタンダードなクルマをどう感じるか……ていうのが最初でした。もちろん、一番最初はライドハイトの調整をして、それを合わせてから自分のこれまで知っているクルマとチップ・ガナッシ・レーシングのクルマとの比較を始めました。そして、その次にはライドハイトのスウィープ、エアロのテストをやりました。
――チップ・ガナッシ・レーシングの去年のレース・カーっていうのは、琢磨選手にとって去年の一番のライヴァルで、それを倒すことにフォーカスしていたわけですが、そのマシンに実際に乗るチャンスを得て、どんなものだと感じましたか?
佐藤琢磨:ちゃんとトラフィックで走らないと評価はしにくい、というのはあります。今のセッションでは結構ダウンフォースがつき過ぎていて、クルマはすごく安定しているし、自分としては結構ドラッグが大きいと感じました。だからトラフィックの中ではきっと良い動きをするでしょうね。今のセッションでは1台ぐらいが前にいる……というトラフィックしか経験してません。
―― 明日は天気が悪いという予報があります。今日なすべきことは決めていますか?
佐藤琢磨:一応、今日は最初のスケジュールよりも1時間半走行時間が伸ばされているので、それをフルに使って行く予定です。また、走っている間も常に天気予報をチェックして、もし明日また走るチャンスがあるのなら、タイヤを少し残しておきます。いずれにしても、今日は5セットから6セットを使って、明日には3セットか4セットを残したいって考えです。今日(与えられている9セットを)使い切っちゃって、明日走れることになってタイヤがない……っていうのは勿体無いので、そこは天気予報を見ながら随時、臨機応変で対応して行きます。
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「チップ・ガナッシはトラフィックを探さない!
このチームはトラフィックをコントロールする」
――午後はチップ・ガナッシ・レーシングの4台が揃って走る、グループ走行もやる予定ですか?
佐藤琢磨:もちろん。グループ・ランは絶対やると思いますね。午前中のプラクティスでもチームの4台はそれぞれプログラムが分けられてたんですけど、午後はまたそれぞれがトラフィックの中でクルマをどう仕上げて行くか……ってことだと思います。アンドレッティ・オートスポートで(2017年に)やってたのとまったく同じやり方になりますが、チップ・ガナッシ・レーシングがすごいなと思ったのは、いつもだったらトラフィックを探すのに、このチームは探さないんですよね。自分たちが4台いるから、それで十分ていうこともあるけれど、自分たちがコースに出て行くと周りも一緒に出てくるからトラフィックができちゃう。だから、このチームはトラフィックをコントロールするって言ってましたね。クルマのイニシャル・セットアップが決まっているので、いつもみたいにシェイク・ダウンから始まって、プログラムを作ってって……とはならず、すぐテストに入れる。今日はアメリカン・リジョンのカラーリングになっている(マーカス・アームストロングが来週末のバーバー・モータースポーツ・パークで走らせる車体なので)けれど、チップ・ガナッシ・レーシングのマシンに乗ってるのか……とちょっと感慨深かったですね。
――新しいエアロ・パッケージについては?
佐藤琢磨:いろいろな空力パーツがついたことで、ライドハイトの違いには凄く繊細に反応して変化してしまう感じはあります。ディフューザーの中のストレイキが大きいのまで使用オーケイになってたり、バージボードも去年はアウターだけだったのが今年はインナー・バージ・ボードっていうのも着いていて、リヤ・ウィングの傾角も去年まではずっとプラス2度までだったのに今年はプラス5度まで行けるようになっている……ということなので色々テストをしています。
以上
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