新年あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします
新年早々、ビッグ＆グッド・ニュースが飛び込んで来ました。"アンドレッティがキャディラックとF1に進出！"です。アンドレッティ・グローバルとジェネラル・モーターズが共同で、アメリカ東部時間の1月5日にリリースを出しました。以下がその概要です。
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| Photo:Andretti Autosport |
＊＊アンドレッティとキャディラックはF1世界選手権に参戦＊＊
1月5日、インディアナポリス＋デトロイト同時発信
今日、アンドレッティ・グローバルとジェネラル・モーターズ、自動車業界とレース界のパワーハウスである二社は、F1にキャディラック・ブランドで参戦することを発表する。アンドレッティ・キャディラック・チームの本拠地はアメリカに置き、イギリスに支所を設ける。
F1は世界で大きく成長し、最近になってアメリカでも注目を集めるようになった結果、2023年にはオースティン、マイアミ、ラス・ヴェガスでグランプリが開催される。アンドレッティ・キャディラックはできる限り早く参戦を開始し、少なくともひとりのドライヴァーはアメリカ人とする。
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| Photo:Andretti Autosport |
＊マイケル・アンドレッティ（アンドレッティ・グローバルのチェアマン＆CEO）のコメント
「我々はアンドレッティ・グローバルと系列企業であるレーシング・チームを着々と成長させて来ているが、常に考えて来たのが、次に何をすべきかだ。我々は新規参戦するF1チームにふさわしいと感じている。我々はF1、そして我々のパートナーたちに新たな価値をもたらすことができ、ファンをエキサイトさせることができる。GMとキャディラックが我々の活動に賛同してもらえたことを誇りと思う。GMとアンドレッティは、レースへの愛情から生まれたレガシーを共有している。今、我々はモータースポーツへの情熱とイノベーションへの献身を結集し、真のアメリカンF1チームを築き上げる。
我々は今後もFIAによる評価プロセスが提示した手順とステップに従っていく。同時に、幸運にもアンドレッティ・キャディラックがF1参戦を正式に承認されるよう、楽観的に準備を続けていく」
マーク・ロイス（GM社長）のコメント
「GMはアンドレッティ・グローバルとチームを組むことを光栄に思っている。これはレースにおける歴史的な出来事だ。我々は長きに渡り、レースの世界でエンジニアリングの革新に関わって来た。アンドレッティ・グローバルとアメリカのF1チームを結成することにより、我々はF1シリーズとF1というモータースポーツに対する世界の関心をさらに大きなものとすることができると思う。キャディラックとF1はどちらも今、世界的でその魅力を高めている。キャディラックは100年以上の歴史を持つモータースポーツの名門ブランドであり、そのアメリならではの革新的技術やデザインをF1へと提供するチャンスを手にしたことを誇りに思う」
アンチ・アメリカンが根強いF1界に風穴を開けたマイケル・アンドレッティ
アメリカンドライバーの起用も明言！
F１業界には強いアメリカ・アレルギーがあり、アンドレッティのF1進出に反対する声はかなり大きなものが存在し続けています。マイケルの父親はF1チャンピオンのマリオ・アンドレッティで、マイケル自身もF1で走っていたキャリアの持ち主だというのに……。彼ら親子のアメリカにおける人気、知名度は決定的です。アメリカでのレース数が増えているのは、F1関連企業にとってマーケットとしての価値が高いからでしょう。3イヴェントをやる国は他に存在しません。なぜその価値を認めないのか、まったくもって解せません。
アンチ・アメリカンのF1関係者たちの中には、アンドレッティが参戦を実現できないよう「新規参戦する自動車メーカーを連れて来い」なんて難題を口にする者までいましたが、今回マイケルが世界一の自動車メーカーであるGMをF1へ連れて行く話をまとめ上げたことで口をつぐむこととなるでしょうか？
もはやアンドレッティの参戦を拒む理由って見つからないと思うんですけどねぇ。GMを横取りしようというチームが出て来る……のかな？
F1村が新規参入を受け入れてくれるよう、マイケルはずっと低姿勢を保ち、お願いをし続けて来ていますが、今回のリリースでは自信のほどを垣間見せてましたね。アメリカ人ドライヴァー採用の意向を表明したところです。
インディーカーは引き続き
スポーツカーともどもホンダと戦うことに
F1をキャディラックでやることになっても、アンドレッティ・オートスポートのインディカー用エンジンは引き続きホンダで行くことになるでしょう。昨年末に発表したウェイン・テイラー・レーシングとの提携により、アンドレッティのIMSAスポーツカー・プロジェクトはアキュラ（＝ホンダ）でトップ・カテゴリーであるGTPに参戦しますから、彼らはインディーカーとスポーツカーの2シリーズをホンダと共に戦い、将来的にF1はキャディラックと……という体制になるのでしょう。インディーカーもスポーツカーも全部GMにシフト……というのはリスクが高過ぎますからね。1チームが複数のメーカーと提携するのって、近年は全然アリなんです、特にアメリカでは。機密が漏れちゃうことが心配されますが、その辺りにはかなりの気配り、対策がなされます。アンドレッティのライヴァルを見ても、チーム・ペンスキーはインディーカーがGM(シヴォレー）でストック・カーはフォード、スポーツカーはポルシェと組んでいます。そして、チップ・ガナッシ・レーシングも、インディーカーはホンダですが、スポーツカーとエクストリームEはキャディラックとハマーというGMブランドとやっています（シヴォレーと組んでいたストック・カーのチームは一昨年に売却）。
それにしてもGM、モータースポーツにさらにコミットして来るんですね。まさかF1まで行くとは、嬉しい驚きです。今年の彼らってアメリカのIMSAシリーズだけでなく、ル・マン24時間レースを頂点とする世界耐久選手権（WEC)にも参戦するんですよね？
それもハイパーカーとGTの2カテゴリーに（キャディラックとシヴォレー・コルヴェットの2ブランドで）。ストック・カーのNASCARシリーズ3カテゴリーでも引き続き全開だし、どんだけ注ぎ込んで来るのやら……。
以上
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