2022年7月16日土曜日

2022 INDYCAR レポート R10 ホンダ・インディー・トロント Day 1 プラクティス1:アレクサンダー・ロッシがトップ・タイムをマーク



Photo:Penske Entertainment

3年ぶり開催に湧くトロント

  2020年と2021年、トロントのインディーカー・レースはパンデミックのために開催されなかった。3年ぶりのホンダ・インディアナポリス・トロントとあって金曜からエキジビジョン・プレイスの特設サーキットには多くのファンが集まった。今年もトロントは金曜を入場無料とした。

 今週末のプラクティス175分間。走行終了後に返却しなくてはならないレッド・タイヤ1セットが供給されるセッションとされていた。エントリーは前戦ミッド・オハイオより2台少ない25台。タティアナ・カルデロン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、シモーナ・デ・シルヴェストロ(パレッタ・オートスポート)、二人の女性ドライヴァーがカナダに遠征してきていない。

2022年7月14日木曜日

2022 INDYCARレポート R10 ホンダ・インディー・トロント:佐藤琢磨、デロイトグリーンをまとってホンダ・インディ・トロントに参戦

Photo:Dale Coyne Racing クリックして拡大

(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのプレスリリースより)
 

 デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRの佐藤琢磨は、新たなカラーをまとって今週末のホンダ・インディ・トロントに参戦します。これはデロイト トーマツ コンサルティングがNo.51のプライマリー・スポンサーを務めることから決まったものです。トロントの市街地レースは、インディーカー・シリーズとして唯一カナダで開催されるイベントとして知られています。

 デロイト トーマツは、今季、琢磨のパーソナルスポンサーを務めており、そのロゴは、紫と白のNurtec ODTカラーにペイントされたNo.51にも描かれています。そして、トロントのレースにおいては「No.51デロイト・ホンダ」として、デロイトグリーンをまとい、ロゴタイプのイメージである黒・白を合わせたデザインが施されます。 これにくわえて、ホンダ・インディ・トロントのスポンサーとしてはAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)も招かれています。AWSのロゴがNo.51に描かれたのは、今年のインディー500が最初でした。

2022 INDYCARレポート 7月14日:2022インディカーシリーズ後半戦へ

シーズン後半戦に差し掛かった現在のポイントリーダーはインディー500を制したエリクソン。インディー以後も安定した結果を残している Photo:Penske Entertainment

2022年のチャンピオンになるのは?
現在のポイント・リーダーはエリクソンだが


 2022年のNTTインディーカー・シリーズは全17戦。ミッド・オハイオでの第9戦を終えたところでポイント・リーダーの座にあるのはマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だ。2009年の全日本F3チャンピオンは、F1グランプリを5シーズン戦った後にインディーカーへとやってきた。渡米4シーズン目の今年はインディー500で優勝しただけでなく、表彰台に3回上る安定感も見せて321点を稼いできている。

 しかし、エリクソンがこのままポイント・トップの座を保ち続けて初タイトルへと逃げ切るだろう……と予測する人は少ないはずだ。昨年挙げた2勝はいずれも“転がり込んできた感”が強いものだし、3シーズン戦ってきているのにPPが“ゼロ”。今年のインディー500での最後の走りこそ力強かったが、エリクソンはまだインディカー王者となるに相応しい決定的スピードというものを見せていない。今より走りを1レヴェル高める必要がある。