2022 INDYCARレポート R17 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day ファイナル・プラクティス：ウォームアップではアレックス・パロウがトップタイム

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予想外に高い気温となったウォームアップ・セッション

　決勝日の朝9時から30分間行われたウォーム・アップ・セッションは思いのほか温度の高いコンディションとなった。土曜日の朝7時は15℃ほどだったが、今朝の朝7時は22℃まで気温が上がっており、走行時には28度となっていた。路面の温度は31〜32℃。今日の午後の天気予報は気温が27℃と、ウォーム・アップ・セッションの時より温度は低くなると出ているが、予選時の38〜41℃より高温コンディションでの闘いになるかもしれない。

パロウ、トップタイムもエンジン交換で6グリッド降格に

　30分間のセッションでは一度もレッド・フラッグが出されず、最速ラップはアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ・レーシング）による1分12秒9318だった。セッション後半にレッドを履いて7周をこなした彼は、その内の3周目にベストを出し、その後に1分13秒2883、1分13秒4260、1分14秒4260を出して走行を終えた。

　ただし、パロウは今日のレースに予選4位による2列目アウト側グリッドからではなく、10番手グリッドからスタートすることになった。昨日の予選後に規定マイレッジを終えていないエンジンへの交換を行ったからだ。

2番手はマクロクリン、好調なロッシは3番手
マルーカスは4番手タイム！

　セッション2番手はスコット・マクロクリン（チーム・ペンスキー）＝1分13秒4435。セッション終盤、パロウとほぼ同じタイミングでマクロクリンの方はブラック・タイヤ装着でコース・イン。走り出して3ラップ目にベストを出したが、その後は1分17秒台、1分15秒台、1分14秒台とブラックだったというのに、ラップ・タイムはレッドのパロウより不安定だった。

　セッション3番手はアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）。レッド装着での1分13秒5703が彼のベストだった。故郷のカリフォルニア州ネヴァダ・シティから最も近いインディーカー・レース開催サーキットがここラグナ・セカ。彼は3番グリッドから優勝を目指す。

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 　4番手はルーキーのデイヴィッド・マルーカス（デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD）。タイムは1分13秒6474。こちらもレッドで記録された。
　5番手もルーキー。イタリア系統カナディアンのデヴリン・デフランチェスコ（アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート）だ。彼もセッション終盤にレッドをトライし、このタイムを出していた。

ディクソンは8番手
パワー、ニューガーデンは18、19番手に

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 　チャンピオン争いをおこなっている面々は、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング）の8番手が最上位。ポイント・リーダーのウィル・パワー（チーム・ペンスキー）は18番手、ディクソンと同点で2番手タイにつけているジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）は19番手だった。

佐藤琢磨はこのセッション21番手
「マシンはまずまずでした。それにしてもレッドタイヤが持たない。
レッドの新品2セットのメリットを生かせないかもしれません」

　佐藤琢磨は19周を走り、ベストは9周目の1分15秒0893だった。タイヤはブラックとレッドの両方をトライしており、自己最速ラップはレッドで記録していた。
　「良いラップ・タイムを出せてませんが、マシンはまずまずでした。レッドではコークスクリューでコースオフしており、それによってタイム的に良いものを残せませんでした。それにしても、レッド・タイヤは全然持たないですね。それが今のセッションでハッキリしました。タイヤ・ラバーが乗ったレース終盤には、気温や路面温度とかも影響してレッドの方が速くなる可能性……ゼロではないんですが。レッドでの私たちは、ブラックよりコンマ8秒速く走れていました。
　自分たちはレッドの新品を2セット持っていますが、それはメリットとして生かせないかもしれないですね。タイヤをどういう順番で使うのか、まだ決めていませんけど……。ブラック、ブラック、レッドと繋いで、レッドが良ければ最後もレッド。そうでなければブラックに戻すというパターンと、最初にレッドを投入して、後はブラックを3連続で投下することも考えられます」と琢磨は話した。
以上