2022年8月20日土曜日

2022 INDYCAR レポートR15 ボマリト・オートモーティヴ・グループ500 Day1 予選:ウィル・パワーがキャリア67回目のPPをゲイトウェイで獲得

Photo:WillPower12.com
パワー、シーズン4回目のポール・ポジション

ついにマリオ・アンドレッティの通算PP獲得回数に並ぶ!

 

 2022NTTインディーカー・シリーズ第15戦ボマリト・オートモーティヴ・グループ500の予選がワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(通称ゲイトウェイ)でシングル・カー・アタック方式で行われ、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がポール・ポジションを獲得した。ゲイトウェイでの4回目、今シーズンの4回目でもあるPPはパワーにとってのキャリア67回目。ついにインディーカー歴代最多のマリオ・アンドレッティに並んだ。

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ラストアタッカーとしてコース・イン

初ポール・ポジションを狙ったエリクソンを逆転

 

 予選のアタック順はポイント・スタンディングの逆。ポイント・リーダーのパワーは最後のアタッカーとして走った。その時点でトップに立っていたのは、ポイントで3番手につけているマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ポイント4番手のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の出していた2ラップ平均181.629mphを上回る182.070mphを彼はマークして彼は暫定PPを手にしていたのだ。

 

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  しかし、予選前のプラクティスで最速ラップを出していたパワーの計測
1周目は248681182.366mph2周目はさらに速い245782183.089mphで、役者の違いを見せつけてのPPをさらっていった。エリクソンの初PP獲得の夢は打ち砕かれた。

「マリオの記録に並んだということが信じられない

しかし、今はレースに集中するだけ。これで肩の荷が下りたということはない」

 

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 「驚きだ。この数字を実現できたのは一重にチーム・ペンスキーというチームとヴェライゾンというスポンサーのサポートがあったから。彼らが提供してくれた機会によって私のキャリアはファンタスティックなものとなっている。感謝しても感謝し切れない。シヴォレーも同様だ。私の
PPの多くはシヴォレー・エンジンで獲得したものだ」とパワー。

 

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  今日の予選アタックに関しては、「ターン
3とターン4を全開で回らないとPPは無理だろうと考えていた。アタック1周目では半分までは何とか全開で行けたのだが、そこで無理だとわかったので、ダウン・シフトして壁に向かってスムーズにラインを上げて行くように走った。マシンの限界ギリギリだった。マシンと自分の持っている力のすべてを引き出した走りができた。67回のPP獲得は私にとって大きな勝利と言える。伝説のドライヴァーであるマリオ・アンドレッティの記録に並んだのだから。そんなことが自分にできたのかと、いまでも信じられない。しかし、今日記録に並んだからといって肩の荷が降りた……などの感覚はない。レースにフォーカスしている」とパワーは語った。

 

トップ6をペンスキーとガナッシが分け合う

佐藤琢磨、好調! 予選8位に

 

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予選34位はニューガーデンとスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)で、予選5、6位はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)とスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。トップ6をペンスキーとガナッシが分け合った。

 予選7位はパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)。彼のチームメイトのフェリックス・ローゼンクヴィストはアタック1周目のターン2でスピンし、バック・ストレッチ内側のタイヤ・バリアに軽く接触してストップ。これが予選での唯一のアクシデントだった。

 

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 オーワードはポイント7番手。ランキング・トップ7が今日の予選ではトップ7を占めたのだった。そして、彼らのすぐ後ろの8位となったのが佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)だった。アンドレッティ・オートスポート軍団はロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)の9番手が最上位だった。そして、彼はナッシ・レーシング)後のエンジン交換によって9グリッド降格のペナルティを受けることとなっている。ルーキーのデヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)が健闘して予選10位。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は予選11位、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)は予選12位だった。

 

 13位は琢磨のチームメイトのデイヴィッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD)。ルーキー・オヴ・ザ・イヤーに現在最も接近しているクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は予選19位だった。

 

「自分の走行したコンディションでは良い走りができました」

 

午後3時に始まった予選は、セッション中に雲が出始めたこともあり、気温も下がって行く中でのアタックとなった。気温が31、路面温度51で始まり、最後のアタッカーであるパワーが走った時には気温は30あったが、路面は47に下がっていた。直射日光が雲で遮られていたこ点でもスピードを出し易いコンディションだった。

 

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  「
8位は悪くない結果だと思います。後半の人たちの方がコンディションが有利になっていましたからね。気温も下がっていたし、雲も出ていました。自分の走ったコンディションにおいて、自分たちは良い走りができたと思います。でも、もし彼らと同じコンディションで走れていたとして、同じスピードが出せたかはわからないですけれど。ここではPPを獲得した経験もあるし、本音を言えば、もう少し上のグリッドを獲得したかったですね。今日の自分たちはマシンを本当のスウィート・スポットに入れることができていませんでした。ターン2でインに降り切れなかったり、ターン3では2周連続でオーヴァーステアが出た。結局、予選の前のプラクティスでマシン・セッティングを完全にやり切れなかったので、予選には狙ったセッティングで行ったわけだけれど、変更が少し行き過ぎてしまっていたということです。予選でのマシンはオーヴァーステアもアンダーステアも出ていて厳しかったのですが、ベストを尽くしました。ファイナル・プラクティスで決勝用のセッティングを良いものに仕上げて、追い上げるレースを戦いたいと思います」と琢磨は語った。

以上 

 

 

 


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