2022年8月7日日曜日

2022 INDYCARレポート R14 ビッグ・マシン・ミュージック・シティ・グランプリ Day2 プラクティス2:プラクティス2はスコット・マクロクリンが最速

マクロクリンがセッション終盤に2位以下を大きく引き離すタイムを出し予選前のプラクティスを制したPhoto:Penske Entertainment クリックして拡大

 プラクティス開始早々にヴィーケイがクラッシュし赤旗

 午前11時15分からのプラクティス2は12時15分までの間に45分間の走行タイムを保証するものとして開催された。
 グリーン・フラッグが振られた直後、アウト・ラップでリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がクラッシュして赤旗が出されたが、その後もコース・オフやウォールとのコンタクトが幾つもあったが、走行中断はないままセッション終了となった。ヴィーケイはノーズ・コーン破損、右フロント・ロワー・アームにダメージがあったがテーピングしただけで周回を重ねていた。ウォールにヒットしたのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)、デヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)。

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 マクロクリン、セッション終盤に圧倒的タイムをマーク!
2位ニューガーデン、3位パワーでペンスキー勢が1-2-3

 最速ラップはセッション終盤にスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)が出した1分15秒4609。気温が32~33℃、路面温度が47℃と昨日のプラクティス1より明確に暑いコンディション下、ブラック・タイヤのみの走行で今週のベストが記録された。
 2番手は地元テネシー州出身のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。彼のベストは1分15秒7554で、若いチームメイトに0.2945秒の差をつけられていた。
 3番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。ポイント・リーダーはトップと0.3806秒差の1分15秒8415をマークした。
 プラクティス1では4、5、7番手だったチーム・ペンスキーのトリオが予選を前に1ー2ー3。マシン・セッティングのレヴェル・アップに彼らは成功したようだ。


ロッシがホンダ勢最上位の4位に
5位はストリートでの強さを発揮たルーキー、カークウッド


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  4番手でホンダ勢のトップとなったのはアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。ベスト・ラップは1分15秒8457で、トップとは0.3秒以上の差があったが、すぐ上の3番手だったパワーとの差はほぼないに等しい0.0042秒。

 5番手はルーキーのカイル・カークウッド(AJ・フォイト・エンタープライゼス)=1分15秒9972。彼はロング・ビーチで10位フィニッシュするなど、ストリートで高いパフォーマンスを見せてきている。

 6番手は昨日2番目に速かったローゼンクヴィスト=1分16秒0245。7、8、9、10番手はロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)、昨日最速だったルーキーのクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、そして、もう一人のルーキー、デイヴィッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD)だった。


ガナッシ、レイホール、ECR勢は上位に進出できず

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 ルーキーが3人トップ10入りしていたセッションでチップ・ガナッシ・レーシング勢は苦戦気味だ。6回チャンピオンになっているスコット・ディクソンをもってしても11番手。昨年度チャンピオンのアレックス・パロウは12番手。そして、昨年の第1回ミュージック・シティ・グラン・プリのウィナーであるマーカス・エリクソンは19番手だった。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングもルンドガールド以外はグレアム・レイホールが15番手、ジャック・ハーヴィーが18番手。
 エド・カーペンター・レーシングも今週末はパフォーマンスが良くない。昨日はコナー・デイリーが21番手でヴィーケイが22番手。今日もヴィーが22番手でデイリーが23番手だった。

佐藤琢磨、21番手ながらマシンの向上に手ごたえ
しかし予選は雨になる可能性が

 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は20周を走行したが、最後の1周はラップ・タイムの掲示計がなされなかったため、ベストは19周目の1分17秒1740。ポジションは21番手だった。
 「ショック・アブソーバーが壊れたりもありましたが、マシンは良くなってきました。最後のラップでは16秒8が出ていました。それが計測されていませんでしたけれど……。セッションが進む中でマシンを良くしていくことができていたので、そのデータをもう一度見直し、予選に向けたセッティングを決めたいと思います」と表情は明るかった。16秒8でもポジションは17、18番手と決して良くはないが、ハンドリングが向上した部分をさらに伸ばすことができれば……という期待感が持てる状況ということだ。

 インディーカーの予選は午後3時半の開始予定で、その前にはSCCAトランザムのレース、サポート・レース2カテゴリーの予選が行われることになっている。しかし、その間にナッシュヴィルのダウンタウンは強い雨に見舞われるとの予報が出されている。インディーカーの予選のタイミングにはもう雨雲はサーキット付近からいなくなっていると見られるが、ウェット、ハーフ・ウェット、ドライ・コンディション……のどれになるのかはわからない。いずれにせよプラクティス2とはガラリと変わった路面での戦い……ということとなりそうだ。
以上

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