予選14番手にとどまったディクソン、朝から高い気温の中
グリーン・タイヤでベストタイムをマーク
若手の活躍が目覚ましい中、6度のタイトル獲得歴を誇るヴェテラン、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がセッション最速ラップを記録して存在感を示した。ナッシュヴィルの決勝日の朝のファイナル・プラクティスでのことだ。
午前9時15分開始だというのに気温は30℃に達しており、路面温度も37℃あった。そのようなコンディション下でディクソンは1分15秒6050を“グリーン・タイヤ”でマークした。今日のレース、ディクソンのスタート位置は中団の14番手だが、どこまでポジションを上げてくるか。
2番手には予選23番手のコルトン・ハータ!
ポール・シッターのマクロクリンは順調に3番手タイム
2番手はコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)で、ラップ・タイムは1分15秒6760。こちらはディクソンよりさらに後方の23番手スタート。どんな戦略で上位進出を狙ってくるのかに注目したい。
3番手はポール・シッターのスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)=1分16秒0134。4番手はルーキーのカイル・カークウッド(AJ・フォイト・エンタープライゼス)=1分16秒1015だった。彼は予選16位。ここまでがトップからコンマ5秒以内。
5番手は予選4位のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)=1分16秒2629で、6番手は予選3位のクリスチャン・ルンドガールド(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=1分16秒3255だった。
チャンピオンシップに絡む3人もまずますのポジションに
佐藤琢磨はペナルティで走行時間を削られるも14番手に
4勝してポイント3番手につけているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は7番手=1分16秒4338。ポイント・リーダーのウィル・パワー(チーム・ペンスー)は9番手=1分16秒4525。予選5位、ポイントも5番手のパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)が1分16秒6675で11番手。昨年度ウィナーのマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が1分16秒8581で12番手。予選2位のロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)は1分17秒3710で18番手。先週のインディアナポリスで優勝したアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は19番手=1分16秒3767だった。
佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は1分16秒9031をグリーン・タイヤで出して14番手につけた。その前まではブラック・タイヤで走行。グリーンでは6周をこなした。セッションの最後で琢磨が走っていなかったのは、インディーカーにペナルティを課せられたからだった。昨日のプラクティス2での琢磨の最終ラップがチェッカー・フラッグ後だったとインディーカーはチームに告げ、セッション終了前の5分間は走行禁止とされた。
「レースではブラックをメインに使って戦うことになると思います」
「マシンは良いと思います。グリーン・タイヤは1周タイムが出ても、その後の持ちが悪いでしょう。いまのセッションでは、ベストを記録した次のラップからラップ・タイムが落ちていたのは、タイヤのグリップが急激に落ちたのではなく、ベストを出したラップとは違うことにトライしていたためでした。グリーン・タイヤでのロング・ランはできませんでしたが、レースではブラックをメインに使って戦うことになると思います。みんなと違う戦略になるよう、ブラックでスタートするかもしれません」と琢磨は話していた。
今日のレースは酷暑に見舞われ、ドライヴァーにとっては過酷なものとなるだろう。決勝スタート前、あるいは決勝レース中に雨が降る可能性もまだ残されている。
以上
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