決勝日午前は快適な快適なコンディション
多くのドライバーがレッド・タイヤで走行
今日もトロントは朝から快晴。3年ぶりの開催となっているホンダ・インディー・トロントはレース・ウィークエンドを通して過ごし易い天候に恵まれてきている。午前11前から始まった30分間のウォーム・アップ・セッションは、気温が24℃。少し風が吹いていることもあって、さらに快適なコンディションとなっていた。路面温度は40〜41℃だった。
多くのドライヴァーがレッド・タイヤをトライしたセッションとなっていた。佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)によれば、「デトロイトでレッドが難しいことになっていたからでは?」ということだった。Q1敗退のヴィーケイがトップタイム!
トップ・タイムはリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がマークした59秒8987。もちろんレッド・タイヤで記録されたものだ。彼は24周をこなし、そのうちの15周目にベストを出していた。予選ではアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)の出したQ1でのレッド・フラッグによって持てる力を一切見せることができなかったヴィーケイだったが、このタイムで走れるのだったらマシンの仕上がり具合は決して悪くないということなのだろう。
2番時計はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の59秒9439。こちらは22周した中の19周目。3番手はパロウの1分00秒1391。彼は20周を走り、ベストは14周目に記録していた。トップ3のベストはいずれもレッド装着でのものだ。
予選2位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が4番手で、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が1分00秒2822のベストで5番手につけた。こちらはブラック・タイヤで記録されたセッション最速ラップだったと見られる。ニューガーデンはエンジン・トラブルでプラクティス2で周回を重ねられなかったが、他のセッションではコンスタントに速さを見せてきている。ディクソンも今週はマシンの仕上がりが上々と映っている。
ウォームアップでもコース・オフ続出
決勝レースもイエロー頻発の可能性が
決勝のスタートは午後3時30分。気温はさほど上がらないだろうが、直射日光が降り注ぎ続ければ路面はこのセッションよりかなり高くなる。ウォーム・アップ・セッションでもウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ハータ、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、カイル・カークウッド(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、デヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)と、アクシデントこそなかったが、コース・オフが続出していた。ペース・カーが頻繁に入るレースとなる可能性も考えられる。そして、もう一つの注目点はレッド・タイヤのレース中の持ちがどれぐらいになるか、だ。
佐藤琢磨はウォームアップ・セッション16番手に
「ブラック・タイヤでトップ10に入るタイムを出せました」
琢磨は22周を走行。ベストは13周目、ブラック装着での1分00秒9340だった。セッション後半に彼はレッドも試していた。チームメイトのルーキー、昨日の予選で5位と大活躍したデイヴィッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD)もブラックとレッドの両方をトライし、1分01秒0380のベストをマーク。ウォーム・アップでの順位は18番手だった。
琢磨は走行後、「このセッションは結構良かったと思います。トラフィックが凄かったとか、プッシュ・トゥ・パスを使おうとしたラップでレッド・フラッグが出たり……といろいろありましたが、ブラックで走っていた時にトップ10に入るラップを出せました。レッド・タイヤでも走り、そちらがかなり厳しいことが判明しました。自分たちはブラック・タイヤが3セットないので、ブラックでスタートして、レッドを真ん中に挟み、それを短いスティントとする……という戦い方になるかもしれません」と話していた。
多くのチームがレッド・スタートでスタートし、おそらく早めにピット・インし、その後はブラックを繋ぐ作戦を採用する見込み(実際、25台出場中の19台がスタート・タイヤにレッドをチョイス)。琢磨陣営はライヴァル勢とは異なる戦略で活路を見出そうということだ。すぐ後ろのヴィーケイ、予選14、15位のグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング))とパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とカークウッドが琢磨と同様のブラック・スタートを選んでいる。
以上
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