昨年のスポット参戦開始からインディーカー7レース目となる今回のアラバマでついにウォームアップのトップタイムをマーク! シングルカー・エントリーのハンデを感じさせない走りとマシンづくりについてアイロットが真摯に語ってくれた Photo:Gustavo Rosso クリックして拡大 |
フェラーリのテスト・ドライヴァーを務めていたカルーム・アイロットが、昨シーズンの最終3レースでインディーカー・シリーズにチャレンジ。今年はフル・シーズン出場を行う。イギリス出身の23歳は今週末のバーバー・モータースポーツ・パークで目覚ましい活躍ぶりを見せている。プラクティスでトップ10に入り、予選は熾烈なQ1をクリアして11位に食い込み、ファイナル・プラクティスで最速ラップを記録した。
「新しいコンパウンドのタイヤで走って
グリップのヒントが得られたことがこの結果につながっています」
ジャック・アマノ(以下――):去年3レースを経験したが、今年はまたタイヤが違うコンパウンドにされました。色々条件が変わる中でマシンに慣れ、走ったことのないコースで戦うのは非常に難しいでしょうが、バーバー・モータースポーツ・パークでは素晴らしいパフォーマンスを見せていますね?
カルーム・アイロット:タイヤが変わると、その対応は結構難しいですね。タイヤからグリップを引き出すためにあれこれとマシンに変更を施し、ドライビングも変えています。まだシーズン序盤ですが、新しいコンパウンドのタイヤを使って見て、グリップのヒントを掴んだので、良いパフォーマンスを発揮できています。問題は、1ラップを速く走ることと、レース・モードでコンスタントに速さを発揮させること、その両立は難しいというところです。
決勝でのアイロットはレース序盤に7位を走行。しかし1回目のピットストップの直後の32周目にターン9でスピンを喫し、無念にも周回遅れとなった Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大 |
「新しいコンパウンドには、ドライヴィングよりも
マシンのセッティング変更で対応しています」
――コンパウンドが新しくなって、より多くの変更が必要になったのはセッティングですか? ドライヴィングですか?
アイロット:そうですね……どちらかというとセッティングの方ですね。私としては、まずは基本的な部分を深く検討して、チームと共にセッティングで対応することを目指しました。両方のコンビネーションで解決すべき問題ですが、いかにすればタイヤがより高い性能を発揮するのか。そこを常に重要視して対処しなくてはなりません。最終的にはドライヴィングが両タイヤで完璧であることが好成績を出すためには必要です。
「インディーカーは、与えられたタイヤに対して
チームやドライバーが反応することが重要」
―― 二種類のタイヤを使う。それはヨーロッパでも経験していますか?
アイロット:F2ではタイヤが二種類供給されます。
―― F1のテストなら、もっと多くの種類がありますね?
アイロット:そうです。しかし、F1の場合はどんなタイヤが供給されるのか、その細部までをチーム側が理解しています。あらゆる数字が揃っていて、そこから各レースへの対応が行われます。それに比べてインディーカーではタイヤに関して未知の部分が多いですよね。与えられるタイヤに対してチームやドライヴァー側が反応をすることが重要ですね。F1ではレースに行く前にあらかじめ対応がなされている状況ですけれど。
―― 昨日、もしファイナルに進んでいたら、ユーズド・レッドでどんな戦いができていたでしょう?
アイロット:まだファイナルに進んだことがないので、自分にとって未知の世界ですし、そこまで深く考えたことはなかったですね。しかし、自分がそこに至る時に、その前までのセグメントでどれだけ各レッド・タイヤ・セットを使ったか……それによって対応を考えることになるでしょう。
「決勝レースの目標は現実的に考えてトップ12!」
―― 今日のレースでの目標は?
アイロット:天候が良くなるとして、トップ12でフィニッシュしたいですね。
―― 11番手スタートなのに?
アイロット:現実的に考えないといけませんからね。もちろんグリッドよりずっと上位でフィニッシュすることを目指すますよ。それはもちろんです。私たちは非常に良いレース・ペースを発揮できたこともありましたが、レッド・タイヤで苦戦したこともあります。今回はレッドで良いスティントを実現できたら、トップ10は簡単に実現できるでしょう。全力を尽くします。
以上
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