ディクソン、通算5回目となるインディー500ポールポジション獲得! Photo:Penske Entertainment クリックして拡大
午後4時に12台によるタイム・アタック「ファスト12」
そこから6人がファスト6に進出する新方式予選
新ルールによって今年のインディアナポリス500では12人のドライヴァーたちによってポール・ポジション争いが展開された。土曜日の予選1日目に各エントラントに対してタイム・アタックのチャンスが最低1回は与えられる点は従来通りだが、翌日曜日の予選2日目目にポール・ポジションを争うドライヴァーの数は昨年までの9人から12人に増やされた。日曜日の夕方4時、ファスト12と呼ばれる12人はタイム・アタックを1回ずつ行い、そこで速かった6人がポール・ポジションをかけたアタックを1回ずつ行う方式となった。
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チップ・ガナッシ4台とエド・カーペンター・レーシング2台
2チーム対決を制したのはガナッシのディクソン!
ファスト12は、
リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、
パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)、
フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)、
アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)、
トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)、
ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、
エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)、
マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、
ロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)、
スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、
佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)で、
この中からファスト6に進んだのは、
ディクソン、ヴィーケイ、パロウ、エリクソン、カーペンター、カナーンだった。CGRのドライヴァー4人とECRのドライヴァー2人が平均スピードを233マイル台に乗せた。
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2チームによる一騎打ちは、倍の人数のいたガナッシの勝利となった。インディーカー・シリーズで6回チャンピオンになり、インディー500での優勝1回、ポール・ポジション獲得4回の実績を誇るディクソンが4ラップ平均234.046マイルというダントツのスピードで2年連続、5回目のPPを獲得した。
2位はパロウ! チップ・ガナッシ予選1-2
ヴィーケイ、カーペンターが3-4位に
チーム5台全車がファスト12進出、さらにファスト6には4台が進出し、1、2位独占。チップ・ガナッシ・レーシングが圧倒的なチーム力を見せつけた今年の予選だった Photo:Penske Entertainment クリックして拡大 |
予選2位は昨年のインディーカー・シリーズ・チャンピオンで、昨年のインディー500で惜しくも優勝を逃す2位フィニッシュを果たしているパロウ(233.4499mph)。ガナッシ、そしてホンダの予選1-2がなった。
21歳のヴィーケイは予選1日目に最速となり、キャリア初のインディー500PP獲得に最も近いい存在となあった。しかし、彼は2年連続の予選3位(223.385mph)となった。
予選4位はヴィーケイのチーム・オーナー兼チームメイトのカーペンター。彼はキャリア4回目のインディー500PPを狙っていたが、223.0080mphの平均スピードで予選4位となった。予選5、6位はエリクソンとカナーン。
アロウ・マクラーレンの2台は予選7-8位
グロジャンはインディー500初挑戦で予選9位に
予選7位から12位は以下の通りだった。
7 オーワード 232.705mph
8 ローゼンクヴィスト 232.182mph
9 グロジャン 231.999mph
10 佐藤琢磨 231.670mph
11 パワー 231.534mph
12 ジョンソン 231.24mph
ファスト6には進めなかったが、ガナッシ、カーペンターに続く3番目に高い戦闘力をアロウ・マクラーレンSPは発揮し続けてきている。
グロジャンは初挑戦のインディ500で予選9位となった。壁にヒットしそうな危ないシーンは何度もあったが、アクシデントを起こすことなく走り続けてきて、7人いるアンドレッティ軍団の最上位となった点は高く評価したい。
佐藤琢磨、大きく変化したコンディションに翻弄され10位に
琢磨は走行初日から3日連続でトップ・スピードを記録していたため、予選でのパフォーマンスが楽しみだった。ドライヴァー本人もチームもポールポジション争いを行えることとの期待があった。しかし、予選用ブーストで走り出した金曜から日曜までコンディションが例年にないほど大きく変わり続け、セッティングを調整してマシンから最大限を引き出すことを非常に難しいものにしていた。
以上
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