2022年5月15日日曜日

2022 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R5 GMR グランプリ Race Day ファイナル・プラクティス:マーカス・エリクソンがトップ・タイム

Photo:Penske Entertainment

 午後、暑くなりそうな気候の中、全車レッド・タイヤを温存


 今回は決勝日の朝にスケジュールされたウォーム・アップ・セッション=30分間は、気温が25〜27℃。路面温度は37〜41℃だった。予選時より温度が明確に低いコンディション。今日も午後は暑くなりそうな気配だ。
 レッド・タイヤは全員が温存。このセッションでは誰も使用しなかった。暑くなってもレッドが使うべきタイヤなのか? ブラック優位のレースになる可能性も考えられる。
 このセッションでは、最後の最後にマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が最速ラップとなる1分11秒0839を記録した。それまでトップに立っていたのはルーキーのカルーム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)だった。彼は1分11秒1970を出していた。



注目されるチップ・ガナッシのレースタクティクス
アイロット、2番手タイムをマーク


 エリクソンは予選18位。レース用のマシンがハイ・レヴェルに仕上がっているとしたら、1回目のピット・ストップに早めに入って……という、去年のウィナー、リナス・ヴィーケイのような戦い方にチャレンジするかもしれない。予選21位だったスコット・ディクソンもどんな作戦で上位進出を狙ってくるか興味深い。彼はウォーム・アップで11番手につけるタイムを出さいていた。7番グリッドからスタートするアイロットにも、奮闘した前戦バーバー以上の戦いが期待できそうだ。

 アイロットの前にはフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)が長いことトップにいた。彼はセッション前半のうちに1分11秒2391を出し、そのまま20周のセミ・ロング・ランを敢行。最終的に3番手でセッションを終えた。彼のチームメイトのパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)は13番手のタイムを出すにとどまった。

 4番手はコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)=1分11秒2552。予選が14位と良くなかったハータはレースに向けてマシンを向上させてきているのか?
逆に、予選でアンドレッティ勢のトップとなる10位だったロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)がウォーム・アップは25番手と振るわなかった。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)も16番手だった。

 5番手はジャック・ハーヴィー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=1分11秒2630。レイホール勢は昨日3人揃ってQ1をクリア。今朝のウォーム・アップでも3人揃ってトップ10入りを果たした。グレアム・レイホールは6番手で、ルーキーのクリスチャン・ルンドガールドが10番手だった。

 ポール・シッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は9番手で、予選3位だった彼のチームメイト、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は7番手。ふたりともウォーム・アップでのパフォーマンスはまずまずで、どちらも優勝の有力候補と言えそうだ。

 予選2位だったアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)は、ペンスキーの二人の間の8番手。グリッドではシヴォレー軍団に囲まれるが、ホンダ勢の今季初勝利に最も近い位置から今日スタートするのが彼だ。プラクティス1でトップ、プラクティス2と予選で2番手、ウォーム・アップ8番手とパロウはスピードをどのセッションでも安定して見せて来てもいる。

佐藤琢磨はセッティング変更的中せず21位に

 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は21番手だった。ベストは1分12秒1249。
 「昨日話した時から考えを変えて、新しいトライをやりました。チーム・ペンスキーのウィル・パワーがやって良かったみたいだったから、リヤのロール・センターを上げてみたんです。でも、感触は良くなかったですね。自分たちのマシンはプラクティス1とプラクティス2の間ぐらいのセッティングに戻します」と琢磨は話した。今回はウォーム・アップでさらに一段ジャンプ・アップというわけには行かなかった。
以上

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