しばらく鳴りを潜めていた感のあるヴィーケイだが、プラクティス2で本領発揮! Photo:Penske Entertainment クリックして拡大
前日より低温のコンディションのなかで走行スタート
セッション前半にロッシがクラッシュして赤旗に
天気が崩れる心配もされたバーバー・モータースポーツ・パークでのプラクティス2だったが、雨雲はセッション開始前にコース脇を通り過ぎ、走行は昨日に続いて快晴下で行われた。昨日のプラクティス1は気温が26〜27℃あったが、今朝はそれよりも低温の20〜22℃というコンディションだった。
セッション前半にアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が最終コーナーでクラッシュして最初の赤旗が出された。彼のマシンはリヤ・ウィング、ギヤボックスなどに大きなダメージを受け、予選までにマシンを修復できるか……という状況に陥った。クラッシュしたロッシのマシンから飛び散った破片がエリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)の右フロントにヒットした。06号車はタイヤなどにダメージを受けたが、レッカーでピットに戻ってマシンのチェックを受けた後、プラクティスに戻ることができた。
スペシャルなカラースキームでバーバーに乗り込んだグロジャン。プラクティス2でも好調ぶりを見せていたがコースオフも経験 Photo:Penske Entertainment (Chri Jones)クリックして拡大 |
プラクティス1で4番手のグロジャンもコースオフ
予選を目前に控えたプラクティス2とあって、多くのドライヴァーたちがハード・プッシュ。ブラック・タイヤでセッション・トップのタイムを出していたロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)もグラヴェル・ベッドに飛び込んだ。彼は自力でコースに復帰した。
ヴィーケイ、早めの予選シミュレーションでトップタイム!
その直後、パワーがコースアウトして再び赤旗提示Photo:Penske Entertainment (Joe Skibinski)クリックして拡大
レッド・タイヤでの予選シミュレーションを最初に始めたのはリナス・ヴィーケイだった。エド・カーペンター・レーシングは今回のように早めにトライするケースが多い。そして、21歳のオランダ人ドライヴァーはこのセッションの最速ラップとなる1分05秒9264をマークした。
プラクティス1でいまいちだったパワーは、このセッション終盤にコースアウトして赤旗の原因を作ってしまった。初日の挽回を果たせなかったばかりか、予選に向け巡り合わせが悪くなっている… Photo:Penske Entertainment クリックして拡大 |
ヴィーケイのベスト・ラップが記録された後、残り時間が15分強というタイミングでウィル・パワー(チーム・ペンスキー)もレッドを装着してコース・イン。ところが、フル・アタックを始めたレッドでの3ラップ目にコース・アウト。グラヴェルにスタックしたために赤旗が出された。
セッション再開は残り時間が6分半ととなった時点だった。ここからは全車がレッド・タイヤで走行。しかし、コースに砂が出ていたためか、路面温度が上がったためか、ヴィーケイのベストを脅かすタイムはついに出されないままチェッカード・フラッグが出された。
マクラーレン勢、マシンを前進させオーワードが2番手に躍進
シヴォレー勢も1-2!
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ヴィーケイのセッション・トップは2021年5月に行われたGMRグランプリのウォーム・アップ以来。そのレースで彼はキャリア初優勝を飾った。
2番手はパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)=1分06秒0136。ヴィーケイとは0.0872秒差。昨日のプラクティス1ではマシンがまとまっていない印象だったマクラーレン勢だったが、昨年のバーバー・ポール・シッターはプラクティス2でトップ争いへと加わって来た。
プラクティス1ではホンダ・エンジン・ユーザーがトップ4を占めたが、プラクティス2はシヴォレー軍団が1−2。3番手には昨日のプラクティス1でトップだったコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)が来た。彼のベストは1分06秒0434でヴィーケイとは0.1170秒差。オーワードとは0.0298秒差だった。
マクロクリン、前日に続いて好調
グロジャン5位、6、7、8位にはガナッシ勢がつける
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4番手はスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)=1分06秒1233。5番手はロマイン・グロジャンの1分06秒2170。6番手は昨年のバーバー・ウィナー=アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)=1分06秒2217で、彼のチームメイト2人が7、8番手に続いた。ラップ・タイムはマーカス・エリクソンが1分06秒3982、スコット・ディクソンが1分06秒4093だった。
シリーズ唯一のシングル・カー・チーム、フンコス・ホリンジャー・レーシングで奮闘するルーキー、カルーム・アイロットが昨日に続くトップ10入りとなる9番手。彼のラップ・タイムは1分06秒4217だった。10番手はジャック・ハーヴィー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。
今季すでに2勝を挙げてポイント・リーダーとなっているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は11番手。予選ファイナルに駒を進めることはできるだろうか?
佐藤琢磨、前日の22位からポジションを上げられず
「2台そろって状態は良くないです
また違ったセッティングで予選を戦うことになります」
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佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は22番手と昨日に続き苦戦中だ。「今日のマシンも良い方向性にはなってませんでした。チームメイトのデイヴィッド・マルーカスもコンマ1秒ほど良いだけと、2台揃って状況は良くないですね。彼のマシンとはセッティングが少し違って来ているので、予選までに両車のデータをよく見直して、また違ったセッティングで予選は戦うことになると思います」と琢磨は話していた。
以上
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