パジェノーがプラクティス1のトップタイムをマーク Photo:Penske entertainment クリックして拡大 |
強めの風が吹く中、予選前1時間のプラクティスがスタート
この時期、テキサス州ダラス、フォート・ワースのエリアの天候は安定しないのが普通らしい。朝8時の気温が7℃だった時には“このまま1日寒いんだろうか?”と心配になったが、2時間後にプラクティス1が始まった時、気温は14℃まで上がっていた。ピットに行くと、もうクルーたちの中には半袖の人も結構いた。アメリカには寒さに強い人が多い。
空は快晴だが、強めの風がターン1からターン4の方向に吹いている中でプラクティス1にグリーン・フラッグが振り下ろされた。予選前に走れるのはこの1時間だけだ。トップ3はホンダ―シヴォレー―ホンダ
各車のパフォーマンスは非常に僅差
最初のプラクティス2番手と好発進したローゼンクヴィストと言葉を交わす佐藤琢磨 Photo:Penske entertainment クリックして拡大 |
最速ラップを記録したのはシモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)だった。23秒2376=平均時速223.087mhp。
2番手はフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)の222.878mph。パジェノーとの差は0.0218秒。
3番手はコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)の222.786mph。パジェノーと0.0314秒、ローゼンクヴィストと0.0096秒差。トップ3のエンジンはホンダ-シヴォレー-ホンダの順だった。
4番手はルーキーのカルーム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)=222.257mph。これは3月2日が人生初のオーヴァル走行だったルーキーとしては非常に素晴らしいパフォーマンスだ。トップと0.0867秒しか差がなかった。
5番手はスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)。今年の開幕戦ウィナーは、昨年ルーキーながらテキサス/レース1で2位フィニッシュして表彰台に上っている。このコースとは相性が良いようだ。彼のベスト・ラップは222.234mph=トップと0.0892秒だった。
これらの数字はどれもドラフティング利用でのもの。どれだけ大きなトウを得たかが順位を決定している。トップ7が0.1秒以内、トップ17が0.2秒の差に収まっており、エントラント間の差は非常に小さい。
実力者たちがトップ10に連なる
昨年のレース1ウィナーでテキサス5勝のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が6番手、昨年のレース2でキャリア初優勝したパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)が7番手、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が8番手、ロマイン・グロジャン(アンドレッティ・オートスポート)が9番手、昨年度チャンピオンのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が10番手だった。トップ5のエンジンはホンダ-シヴォレー-ホンダ-シヴォレー-シヴォレーの順でほぼ互角。トップ10はホンダとシヴォレーも5台ずつで分け合った。
佐藤琢磨は12番手Photo:Penske entertainment クリックして拡大
11番手はルーキーのデヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)で、佐藤琢磨はその後ろの12番手だった。琢磨のベストは2セット目のタイヤで記録した221.609mph=23.3926秒。トップのパジェノーとは0.1550秒差だった。
ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は14番手、エリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)は16番手、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は19番手、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は20番手、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)は21番手だった。
佐藤琢磨「どれぐらいよくできたか、まだ判断は難しい」Photo:Penske entertainment クリックして拡大
琢磨は初走行後、「クルマは走り出しから悪くなかったです。でも、良いというほどでもなかった。新しいエアロはプラクティス2から。ドラッグが結構大きくなるので、今のセッションでは誰もバージ・ボード着けてなかったと思います。3月の開催とあって気温がグッと低いので、ダウンフォースが凄く大きくて、久しぶりでしたね、このコースを全開で行ったのは。2019年以来じゃないかな。セッション後半にスピードは上がったけれど、テストに来ていないし、まだどれだけ良くできたかはわかりません。判断が難しいです。ルーキーのチームメイト、デイヴィッド・マルーカスがテストで走ったことは助けになってます。でも、ルーキーなので色々とトライができたわけではなかったようです。このセッションで結構大きくセッティングは変えました。もう次は予選ですが、どれぐらい行けるか……わからないですね。トップ10を目指しますが、みんな速そうです」と語った。
以上
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