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佐藤琢磨、走行時間20分を残してテスト終了
佐藤琢磨はデイル・コイン・レーシング・ウィズRWRに移籍してから初となるテストを2月15日にセブリングで行った。
寒さの中、朝9時前にインスタレーション・ラップを行い、夕方の5時40分過ぎにマシンを降りた。6時まで20分ほどを残していたが、翌日にシミュレーターでのテストがスケジュールされているため、早仕舞いとしたのだ。
大急ぎで身支度をして琢磨がサーキットを離れた後、シモン・パジェノーはこの日の最速となるラップを記録した。走行コンディションは良くなっていたということだ。
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いちばん暑い昼間にトップ3のタイムをマーク!
午前はユーズドでも良いタイムを出し続ける!!
しかし、琢磨陣営のマシンはテスト終盤にはあまり良くない状態に陥っていた。「昼間の一番暑いコンディションではトップ3のタイムを出せて、ユーズドのタイヤでも安定して良いタイムを出し続けることもできていたんですが、最後はマシンのスピードが伸びなくなっていた」と彼は話した。セッティング変更を重ねた結果、夕方のコンディションに合わないマシンに変わって行ってしまったようだ。
「DCRのマシンと自分のフィーリングが合っている!」
走行の合間にマシンを見ながら話す琢磨とデイル・コイン Photo:Masahiko Amano クリックして拡大 |
午前中の走行を終えた琢磨にDCRのマシンの印象を尋ねると、「データと自分のフィーリングが合っている」という答えが笑顔とともに返ってきた。この冬の間にマシンのデータをずっと見てきた彼は、どんなマシンであるかの理解はできていたが、”実際に乗ってみないと本当のところはわからない”とも考えていた。今日、ついに現物に乗る時が来て、マシンは想像していた通りのものだった。考えたいた通りの良いマシンだったということだ。
「いいセッティングの材料を見つけたので
それを開幕戦までにまとめ上げていきたい」
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「今日は、暑い中で安定して速く走れていた点がポジティブでした。セブリングでのテストでは、コンディションの変化ばっかりを追いかけても仕方ないので」と琢磨は1日を振り返った。
「いかなるコンディションでも速い……というようにセッティングを合わせ込み切れなかったのは残念」と正直な感想も彼は漏らした琢磨だったが、テストを総括してのコメントは、「いい1日でした」というものだった。「今日はいくつか良いセッティングの材料を見つけることができましたから。それらをセントピーターズバーグの開幕戦までにまとめ上げていきたい」とも琢磨は語った。
エンジニアのドン・ブリッカーとの仕事にも手応えあり
「DCRは外から見ているよりはるかにレベルが高いチームだ」
琢磨担当のレース・エンジニアは、経験豊富なドン・ブリッカー。「データ・エンジニア、シミュレーター・プログラム担当を経験してきているので、データを見る力が非常に高い」と、走行テスト1日目を終えた琢磨は高評価 Photo:Masahiko Amano クリックして拡大 |
チームが彼にあてがうこととしたエンジニア、ドン・ブリッカーとの仕事に琢磨は手応えを感じていた。集めたデータを正しく理解し、セッティングに反映させて行く点が琢磨の好みに合ったようだった。「ショップや見てくれにではなく、マシンに時間とお金をかけている」というチームの姿勢、クルーたちの働きぶりにも琢磨は好印象を持っている。「デイル・コイン・レーシングは、外から見られているよりも遥かにレベルの高いチームだ」とも琢磨は言った。
インディーカー参戦13年目の琢磨と、デイル・コイン・レーシング。この新コンビネーションがどんなパフォーマンスを見せ、どんな成績を手にするのか……。開幕戦まで2週間を切った。
以上
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