2021年9月25日土曜日

2021 INDYCARレポート R16 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロング・ビーチ Day1 プラクティス1:最終戦のプラクティス1、最速はコルトン・ハータ

いよいよさ最終戦の走行がスタート! チャンピオンシップを争う3選手はやや明暗の分かれる走り出しに Photo:INDYCAR(Joe Skibinski) クリックして拡大

 金曜日、45分のセッションは赤旗連発

 最終戦のアキュラ・グラン・プリ・オヴ・ロング・ビーチ、最初のプラクティスは金曜日の午後3時に始まった。
 空は快晴だが、気温は23℃と低目で、路面温度は44℃だった。
 セッションは45分間。“条件は全員同じ”とはよく言われる言葉だが、近年のNTTインディーカーではプラクティス時間が短過ぎる。今日はオリヴァー・アスキュー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)のクラッシュ、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のスピン、ダルトン・ケレット(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がタイヤ・バリアにヒットしたり、エススケープ・ゾーンにストップしたり……と赤旗が連発され、さらに走行時間が削られていた。コーナーにローカル・イエローが出ている時間帯もあったため、クリーンなフライング・ラップを記録するには少しの運も必要な状況になっていた。これでは戦う側も、見る側もフラストレーションを溜めることになってしまう。

2021 INDYCARニュース 9月24日:2022年のロマイン・グロジャンはアンドレッティ・オートスポートからフル・シーズン・エントリー

2011年から11年間ハンター‐レイがドライブしたカーナンバー28のDHLのマシンをグロジャンがドライブすることに。アンドレッティ・オートスポートのドライバー・ラインアップはさらに強固になるはずだ Photo:INDYCAR(Joe Skibinski) クリックして拡大

 ハンター‐レイにかわってDHLの28号車に搭乗!

 2022年に、アンドレッティ・オートスポートはDHLをメイン・スポンサーとするカー・ナンバー28にロマイン・グロジャンを乗せる。今日、ロング・ビーチで発表された。
 スイス生まれのフランス人ドライヴァーはF1グラン・プリで9シーズンを過ごし、2021年シーズンからインディーカーへとスイッチして来ている。現在35歳。昨シーズンの終盤に瀕死の事故を経験していることもあり、グロジャンのデイル・コイン・レーシング・ウィズRWRからのエントリーはロードコースとストリート・コースにまずは限定された。インディアナポリス500にも彼は出場しなかった。 しかし、シーズン終盤にゲイトウェイでオーヴァル・レースへのデビューを果たした。グロジャンはデビュー・シーズンから目覚ましいパフォーマンスを見せてきている。すでにポール・ポジションを1回、3回の表彰台登壇を果たしている。

2021年9月20日月曜日

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day 決勝:コルトン・ハータが完勝

コルトン・ハータが2019年に続いてラグナセカでのポール・トゥー・ウインを果たし、今シーズン2勝目 Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

  ロッシがコースオフ! パワーもエンジントラブル
序盤にしてレースはハ―タとパロウの戦いに

 朝のウォームアップの後しばらくして空は快晴に変わった。気温は徐々に上がり、スタート時には22℃になっていた。
 ポール・ポジションからコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)は、トップを守ってターン1へと飛び込んで行った。

Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

 ところが2周目、予選2位だったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がトップを奪おうアタック。両者は接触し、ロッシがコース・オフした。
 予選3位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は10周でエンジン・トラブルに見舞われ、トップ争いはハータと、予選4位だったポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)の戦いになった。

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Race Day ウォームアップ:トップ3はアレクサンダー・ロッシ、コルトン・ハータ、そして佐藤琢磨

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レースデイの朝は曇り。路面温度は19℃!

 朝から空は雲で覆われ、午前9時になっても気温は16℃と低いまま。その上、非常に弱いものだが霧雨も降ってきた中で30分間のウォーム・アップが行われた。コークスクリュー方面には霧が出ていて、セッション開始が遅れる心配もあったが、予定通りに9時にグリーン・フラッグが振り下ろさた。路面の温度は19℃しかなく、それはセッションを通して変わらなかった。
 走行開始から5分が経過しても、まだ多くのドライヴァーたちは本気モードでラップを重ねてはいなかった。この時点でのトップはルーキーのスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)の1分16秒3で、2番手のマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は1分26秒6と10秒以上も離れていた。

2021年9月19日日曜日

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day2 予選::ラグナ・セカのポール・ポジションは2019年に続いてコルトン・ハータの手に

やはりラグナセカで強いコルトン・ハータ! ポール・トゥー・フィニッシュした2019年の再現なるか?? Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大 

天候:快晴
気温:20℃

午後2時、低めの気温の中で予選がスタート

 全長2.258マイルに11のコーナーがレイアウトされたウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカは、アップ・アンド・ダウンが非常に激しいコースとして知られる。左、右と切り返す急激な下り坂の連続コーナー=コークスクリューはアメリカで最も有名なコーナーといっていいだろう。

Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

  2021年NTTインディーカー・シリーズの第15戦ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレーの予選は、午後2時過ぎから、日差しは強いが気温は低めのコンディション下で争われた。

2021 INDYCARレポート R15 ファイアストン・グランプリ・オヴ・モントレー Day2プラクティス2:スコット・マクロクリンがトップ・タイム

Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

 天候:快晴
気温:17℃

ペンスキー勢、一夜にしてパフォーマンス向上

 昨日のプラクティス1ではジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がトップだった。そして今日、土曜日/午前中のプラクティス2での最速ラップはルーキーのスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)が記録した。レッド・タイヤでの最終ラップで彼は1分10秒8755をマークした。昨日のペンスキー勢はニューガーデンしかトップ10入りしていなかったが、一夜明けると彼らのパフォーマンスが上がっており、ブラック・タイヤでは4人が全員上位に顔を出していた。レッドでの走行はリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)がアクシデントを起こしたためにアタックが中断されたり、まだ一度もレッドで走っていなかったためにレッドでの走行時間が大幅に減ってしまった者など、大きな影響があった。それでもペンスキー勢はマクロクリンがトップでシモン・パジェノーが4番手、ウィル・パワーが5番手につけた。