2021年4月24日土曜日

2021 INDYCAR レポート R2 ファイアストン・グランプリ・オヴ・セイント・ピーターズ・バーグ Day1 プラクティス1:セイント・ピーターズバーグでの最初のプラクティスではジョセフ・ニューガーデンが最速

 

ヴォーグ・ウォーナー社の社長CEOのフレデリック・リサルドからベイビー・ヴォーグを授与されたボビー・レイホール、佐藤琢磨、マイク・ラニガン Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

4つのベイビー・ヴォーグが勢ぞろい

 今日、プラクティス後にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのホスピタリティ・エリアでボーグ・ウォーナー主催の式典があった。彼らの昨年のインディー500優勝を讃えるトロフィの授与式だ。ボーグ・ウォーナーの3億円以上の価値がある巨大トロフィーはウィナに授けられることはない。ウィナーたちは小さなレプリカを授与される。それはチーム・オーナーも同じだ。

4つのベイビー・ボーグ。一番左がドライバー佐藤琢磨用で、台座には顔のレリーフが配されている。チームオーナー用は、トロフィーと、台座のオーナメントにゴールドがあしらわれている Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

 今日、ボーグ・ウォーナーは4つの”ベイビー・ボーグ”をセイント・ピーターズバーグに持ち込んだ。その最初のものはウィニング・ドライヴァーの佐藤琢磨用。そのほかの3個はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのオーナー3人、ボビー・レイホール、デイヴィッド・レターマン、そしてマイク・ラニガンに用意されたものだ。

2021 INDYCAR レポート R2 ファイアストン・グランプリ・オヴ・セイント・ピーターズ・バーグ Day1 プラクティス1:セイント・ピーターズバーグでの最初のプラクティスではジョセフ・ニューガーデンが最速

セイント・ピーターズバーグの最初のセッションでは、昨年優勝のニューガーデンがトップタイム Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

2年ぶりに本来の春先のスケジュールに

 昨シーズン、開幕戦のはずが最終戦としてほぼ8ヶ月遅れで開催されたファイアストン・グランプリ・オヴ・セイント・ピーターズバーグは、今年も開幕戦のはずがそのとおりに開催されず(もちろんCOVIDの影響で)第2戦として今日始まった。開催日程は3月初旬から4月中旬過ぎに変わっている。
 温暖なフロリダ州でのレースは、10月開催でも悪くはなかった。しかし、フロリダならではの強い日差しを浴びながらのレースは、シーズン開幕に近いレースとして開催された方が相応しい。長い冬の間に待ち望んだ開幕にこそピッタリ来る。

2021年4月22日木曜日

2021 INDYCAR フォトレポート R1 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ

1日に2万人の入場が許された今回のレース、コースサイド、キャンピングエリア、ピットのスイートに人々が溢れていた。2万人以上入ってんじゃない? というぐらい。Photo:Masahiko Amano クリックして拡大

2021年4月21日水曜日

2021 INDYCARレポートR1 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ レースレビュー:静かなスタートとなった2021年の佐藤琢磨

Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

 開幕戦で望んだパフォーマンスを発揮できず


 予定より1ヶ月半ほど遅れて、ついにNTTインディーカー・シリーズの2021年シーズンが開幕した。

 プラクティス2回と予選を土曜日に、ウォーム・アップと決勝レースを日曜日に行うスケジュールとされた週末、インディーカー参戦12年目となる佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、プラクティス2回がともに20番手、予選が19位、ウォーム・アップは19番手というスロー・スタートを切った。今年のフル・シーズン・エントリーは24台となりそうで、開幕戦の琢磨は後ろから数えた方が早い順位でのパフォーマンスが続き、望んでいたパフォーマンスをほとんど発揮できずにいた。

2021年4月19日月曜日

2021 INDYCARレポート R1 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Race Day 決勝:アレックス・パロウが初優勝

チップ・ガナッシ移籍初戦で堂々の優勝! Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

パロウ、最後まで危なげない走りで初優勝

 アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)のキャリア初優勝は、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の猛チャージを振り切ってのものと見えた。記録的にもそういうことになる。マージン・オヴ・ヴィクトリーが0.4016秒という小ささだったからだ。

パロウは3ストップ作戦を破綻なく実行。ライバルに付け入るスキを与えない走りだった Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

しかし実際には、リードラップの最後尾を走っていたコナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)がパロウの前に現れたため、ブッチギリの優勝を飾るはずが、僅差でのゴールに変わった。相手の戦闘意欲を欠くほど大きく2番手以下を突き放していたパロウだったが、その差はレース終盤にどんどんと縮まって行った。燃費をセーブする走りを続けていたこともあってデイリーを抜きあぐねた。それでパワーに接近のチャンスが与えられた。しかし、本当のチャンスになるところまでは行かなかった。パワーがパロウに並びかけるようなアタックを仕掛けるシーンはとうとう最後まで見られなかった。

2021 INDYCAR レポート ホンダ・インディ・グランプリ・オヴ・アラバマ Day2 ウォームアップ:グレアム・レイホールがトップタイム

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今シーズン、常設ロードコースはすべて2デイ化に

 昨シーズンは多くのロードレースがダブルヘッダー化されたため、スケジュールがかなり変則的になっていた。それが、今シーズンは常設ロードコースでのイヴェントをすべて2デイで開催する新方針をインディーカーが採用。その最初のレースとなったバーバー・モータースポーツ・パークでのホンダ・グラン・プリ・オヴ・アラバマ・プレゼンテッド・バイ・アムファーストでは、土曜日に45分間のプラクティス2回と予選、日曜日に30分間のウォーム・アップとレースというスケジュールとされた。これと同スケジュールがロードコース・イヴェントでは踏襲される……ということらしい。ストリート・イヴェントは3デイ開催とされ、金曜の午後にプラクティス1回目、土曜日はプラクティス2回目と予選、そして、日曜にウォーム・アップというスケジュールになる予定。ただし、何事にもフレキシブルなのがアメリカンなので、今後のすべてのロードコースでのレースがバーバーと同じ、全てのストリート・レースが上記のスケジュールで開催されると決まっているわけではない。

2021 INDYCAR 佐藤琢磨コメント ホンダ・インディ・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1:「明日、ウォームアップで新しいものにトライします。どんな方向にするかイメージはできています」

「不可解なことに、マシンのフィーリングは悪くないんです」

ジャック・アマノ(以下――)シーズン初の予選は難しい戦いになっていましたね。

佐藤琢磨:はい。厳しい戦いでした。まぁ、自分としてはベストを尽くしたつもりですし、チームメイトのグレアム・レイホールとともにクルマを速くするための試行錯誤を重ねたんですけど、結果的には速くならなかったです。

2021年4月18日日曜日

2021 INDYCARレポート R1 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1 予選:開幕戦予選速報 PPはオーワードが獲得

Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大
  

オーワード、今シーズンのブレイクを予感させる開幕戦PP獲得

 今年最初のポール・ポジションはパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)のものとなった。空は快晴、気温22℃/路面33~39℃という絶好のコンディションの下、全長2.3マイルのロードコースでのシリーズ第1戦ホンダ・グラン・プリ・オヴ・アラバマ・プレゼンテッド・バイ・アムファーストの予選は行われた。コースサイドには多くのファンが陣取っていた。1日あたり2万人のファンの入場が許されているのだ。予選を目の前にしてサーキットが停電に見舞われたが、ほぼ予定通りの午後5時に2グループに別れてのQ1、12人によるQ2、6人によるQ3=ファイアストン・ファスト6という3段階の予選はスタート。Q3で1分05秒8479のベスト・ラップをマークしたオーワードが自身2回目となるPP獲得を成し遂げた。メキシコ期待の若手が初PP記録は昨年のロード・アメリカ/レース2でだった。昨シーズンをランキング4位の好成績で終えた彼は、今年一気に本当のトップ・コンテンダーへと成長する可能性を大きく秘めている。

2021 INDYCARレポート R1 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1 プラクティス2:プラクティス2ではアレクサンダー・ロッシがトップ・タイム

プラクティス2ではロッシがトップタイム Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

 ハータのクラッシュでまだも走行中断に

 午後になって青空が広がり、気温は21℃まで上昇。路面は一気に温まって41℃にまでなっていた。
 プラクティス2も45分間。そして、トップ・タイムをマークしたのはアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)だった。彼のチームメイト、コルトン・ハータはクラッシュを演じた。ブラック・タイヤで走行中のことだった。ターン2のグラヴェル・ベッドを突っ切ってガードレールに激突したマシンの回収には長い時間がかかり、走行開始は残り時間が10分半を切ってから。ここでほとんどのチームはタイヤをレッドに履き替え、セッション終盤はそちらの評価に使った。

2021 INDYCARレポート R1 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1 プラクティス1:今シーズン最初のセッション最速はアレックス・パロウ


  

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曇り空の下、いよいよ2021シーズンがスタート

 4月17日、アメリカ中部時間の午前10時、NTTインディーカー・シリーズの2021年シーズンが開幕した。
 空は曇りがち、気温は18℃、路面温度27℃で45分間のプラクティス・セッションはスタート。エントリーは24台だ。今日は雨が降るとの予報も昨日まではあったが、初セッションの途中からは陽が差し込み、プラクティス終了時の気温は19℃。路面は30℃だった。どうやら雨の心配はなく、路面は1日ドライ・コンディションが続きそうだ。