2021年9月27日月曜日

2021 INDYCARレポート R16 アキュラ・グランプリ・オヴ・ロング・ビーチ Day2 予選:ポイント・リーダーのアレックス・パロウは予選10位

Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

自力チャンピオンシップへの条件は12位フィニッシュ

 ポイントリーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)は予選10位。最終戦の決勝で12位フィニッシュすれば、他のタイトル・コンテンダーたちの順位に関係なく初のシリーズ・タイトル獲得がなる。24歳という若さ、インディーカー参戦2年目という短いキャリアで、初のスペイン出身チャンピオン誕生となる。

Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

「自分たちのマシンはとても良かった
Q2のイエローが自分たちの助けにならなかった」


 予選を終えたパロウは、「予選でのパフォーマンス、結果についてはハッピーです。自分たちのマシンはQ1で本当に良かった。Q2でも良いクルマとできていた。しかし、あのイエロー・フラッグは自分たちの助けにはならなかった。レースではよくあることだ。昨日、そして今朝のプラクティスと比べても自分たちのマシンは調子が良くなっているので、満足している。明日はいいレースになると思う」と語った。ウィル・パワーがローカル・イエローを出し、そこを減速せずに走ったドライヴァーたちのラップは有効とされなかった。誰がイエロー下でファスト・ラップを記録したのか、その判定には時間がかかり、パロウは10番手にランクされてマシンを一旦降りたが、Q3に出場できる可能性アリとなってマシンに乗り込んだ。しかし、パロウがQ3への出走を許されることはなく、彼の予選順位は10番手と決まった。

「明日は自分たちが良いレースをすることだけに集中する」

Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

  彼は予選後に以下のように語った。
 「明日のレース、チャンピオン争いをしている二人は自分の視界の中にいると思う。そんなに予選順位は離れていないので。それより、自分たちが良いレースを戦うことに集中するべき。マシンは良いので、我々には優勝を狙えるだけのポテンシャルがある。予選でもファスト6に進める仕上がりになっていたんだ。明日のレースでも、自分たちは戦えるポジションにつけているとも思う。優勝を狙って行くよ。多分、最後のピット・ストップの後、すべてがスムーズに行っていたら、タイトル・コンテンダーたちのポジションを知りたくなると思う。でも、自分たちが良いレースを戦えている限り、他のドライヴァーたちがどうなっているかは心配することはない。例えそれを知ることができても、自分たちが速くなったり、遅くなったり……ということにはならないし。だから、チェッカード・フラッグまで他のドライヴァーたちのポジションを聞くことはしないかな。ジョセフ・ニューガーデンがポール・ポジションを獲得し、タイトル獲得の可能性を残した。彼らが今日速いであろうことはわかっていた。だから、彼がタイトルの可能性を残したということ自体は、我々の戦い方などを大きく変えることにはならない。良いレースを戦うことができていたら、自分たちはスタート位置と同じポジションでゴールすればいいだけ。通常、僕らはスタート位置より上位に進出することができる。そうできればタイトルを持ち帰ることができる。ジョセフが1点を予選で獲得したことで、大きな変化はない」。


「僕らのマシンは速い!大きなチャンスを手にできている」
 
Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大

  「レースではスコット・ディクソンに勝ってもらいたい。彼にプレッシャーをかけないで欲しい。予選での彼はとても速かった。レースも優勝を狙って行くだろう。彼が勝てば僕のタイトル獲得への助けになる。自分はタイトル獲得しか考えていない。今シーズンは本当に素晴らしいものとなっている。最終戦の予選日でも自分たちのパフォーマンスはとても良かった。毎週、レースに行くのが本当に楽しみだった。自分たちは、予選でよりレースでの方が断然速いというケースが多かったから、最終戦のレースも良いものとできるだろう。予選で得たポジションは良い。本当に速いマシンとできている。予選でファイナルに進むことはできなかったが、それはあのイエロー・フラッグによってだった。僕らは速い。大きなチャンスを手にできている。ただし、自分たちはレースで自分たちのやるべきことをやり遂げる必要がある。それは簡単なことではない。とても速いドライヴァーがたくさんいる。良いマシンが多くある。後方からスタートする中にも速いドライヴァーたちが何人かいる。良い走りをして、彼らが浮上して来る前に何台かをパスしておきたい」。

オーワードは予選8位
パロウの前の列からのスタートに

 ポイント3番手のニューガーデンはポール・ポジションを獲得したが、自身が最多リード・ラップを記録して優勝し、その上でパロウが25番手以下でのフィニッシュにならないか限りタイトル獲得はならない。チャンスは極めて小さい、と言わざるを得ない。
 ポイント2番手のパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)も置かれている状況は厳しい。彼も初タイトル獲得のためには優勝か2位フィニッシュし、パロウが25位以下でゴールという条件がつく。
 Q2終了時点のオーワードの順位は9番手で、ファイアストン・ファスト6で戦うことはできない状況となっていた。しかし、パロウと同様、Q3への進出がなる可能性があり、コクピットでインディーカーの裁定を待っていた。最終的に、エド・ジョーンズ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)の順位がひとつ下り、オーワードはひとつアップの予選8位となった。
以上

0 件のコメント:

コメントを投稿