過去2戦不運に見舞われたパロウが西海岸3連戦の最初のプラクティスをトップタイム Photo:Photo:INDYCAR(Matt Fraver)クリックして拡大 |
ウェスト・コースト3連戦がいいよスタート!
2021年NTTインディーカー・シリーズ第14戦グランプリ・オヴ・ポートランドには27台がエントリーしてきた。第12戦ビッグ・マシーン・スパイクド・クーラーズ・グランプリの28台には及ばなかったが、このところロードコース・イヴェントへのエントリーは増えつつある。
フェラーリF1テストドライバーのアイロットを起用
インディーカーデビューを果たしたアイロット Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大 |
今回、フンコス・レーシングが帰ってきた。フンコス・ホリンジャー・レーシング(JHR)という新体制となって。リカルド・フンコスはブラッド・ホリンジャーという新しいビジネス・パートナーを迎え、西海岸でのシーズン最終3戦にエントリーすることとした。もちろん2022年のフル・シーズン・エントリーに備えての話だ。ドライヴァーにはイギリス出身の22歳、カルーム・アイロットが起用され、今週からのウェスト・コースト3連戦すべてに出場する予定だが、彼がそのまま2022年のレギュラー・ドライヴァーいなるのは不明だ。2020年のF2で3勝してランキング2位となったアイロットは、フェラーリF1のテスト・ドライヴァーに抜擢された。先月のインディーカー第12戦ビッグ・マシーン・スパイクト・クーラーズGPでは、2020年のF2で2勝、アルピーヌF1アカデミー所属のクリスチャン・ルンドガールドがデビュー戦で予選4位という活躍を見せたばかり。参戦体制は劣るアイロットだが、F2での実績ではルンドガールドより上の彼が初インディーカー・レースでどんな走りを見せるか楽しみだ。
カストロネヴェスも西海岸3連戦出場
アスキューはRLLの3台目でエントリー
今年のインディー500で史上最多に並ぶ4勝目を挙げたエリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)もウェスト・コースト3連戦に出場。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは3台目を今回も出場させ、2019年インディー・ライツ・チャンピオンで昨シーズンはアロウ・マクラーレンSPからインディーカーにフル出場したオリヴァー・アスキューを乗せる。彼も西海岸での3戦すべてに出場すると発表されている。
パロウ、プラクティス1でトップタイム!
ただし赤旗でレッドでアタックできないドライバーも
2デイ・イヴェントのポートランド、予選前に唯一行われるプラクティスではアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が最速ラップとなる58秒7824を、残り時間が12分少々となったところでマークした。真っ先にレッド・タイヤで走り始め、58秒8850を出してトップに立っていたカストロネヴェスから、同じくレッド装着のパロウがトップを奪った。
ここからレッドでのタイム更新合戦が始まるかと思われたが、スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)が、レッド装着でのアウト・ラップに最終コーナーでクラッシュして赤旗。セッションは7分40秒を残して再開されたが、貴重な走行時間が失われ、自己ベスト・ラップを更新できた者はほぼいなかった。唯一、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)が13番手から9番手へとジャンプ・アップ。そのせいでポイント・スタンディング4番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が10番手から11番手にひとつ順位を下げた。
メイヤー・シャンク・レーシングが2-3位に
トップがポイント・スタンディングで2番手にいるパロウ。2番手がカストロネヴェス。3番手が58秒8887のジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング)と、メイヤー・シャンク・レーシングがトップ3に2人を食い込ませた。ホンダ勢の1−2−3ともなった。ただし、
全ドライヴァーがレッドで思う存分アタックをしての結果ではないため、プラクティス1の結果から予選のパフォーマンスを予測するのは難しい。
オーワードは4番手、ニューガーデンが5番手にPhoto:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大
4番手はポイント・リーダーのパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)。タイムは58秒8933。そして、5番手にはポイント・スタンディングで3番手につけているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)=58秒8947だった。
6番手はロマイン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)の58秒9055。7番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の58秒9198。8番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の58秒9325。9番手はハータの58秒9473。10番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の58秒9914だった。
佐藤琢磨、エンジントラブルで満足に走れず
Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大 |
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はエンジン・トラブルのために3周しただけでセッションを終えた。
アイロットはインディーカーでの初セッションで35周をこなし、まだブラック・タイヤ装着時だった23周目に59秒9177のベストを記録した。ポジションは24番手だった。
セッション途中から陽が出たが、気温は16~17℃と低かった。路面温度も走行開始の朝9時で22℃。チェッカード・フラッグが振られた10時15分でもまだ27℃にしか達しなかった。1時間15分のプラクティス1では、多くのドライヴァーが30周以上をこなした。最多はダルトン・ケレット(AJ・フォイト・エンタープライゼス)の42周。最少は琢磨の3周だった。
以上
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