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前日のプラクティスより気温、路温とも低い中
ほぼ全車がブラックをチョイスして走行
ビッグ・マシーン・スパイクド・クーラーズ・グランプリの決勝日は、朝から快晴。しかし、30分間のウォーム・アップ・セッションではまだ気温が22~23℃、路面温度が26~29℃と、昨日のプラクティスと予選時間(27~29℃/36~37℃)よりずっと温度が低かった。
このセッションではダルトン・ケレット(AJ・フォイト・エンタープライゼス)以外、全員がブラック・タイヤのみで走行。ほぼ全てのチームがレッドは与えられている3セット全部をレースに投入する考えのようだ。
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前ラウンド優勝のエリクソンがトップタイム!
トップ・タイムをセッション終了2分前にマークしたのは、先週のナッシュヴィル・ウィナー、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。22周を走った彼は、そのうちの21周目に1分11秒3705を記録し、それがセッション最速ラップとなった。予選は11番手。ナッシュヴィルは18番グリッドから空を飛んでも優勝。2連勝でキャリア3勝目があっても不思議ではない。
予選10位のロッシ、ウォームアップ2番手に
ニューガーデンが3番手タイムをマークPhoto:INDYCAR (James Black) クリックして拡大
2番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。エリクソンとの差が僅かに0.0190秒だった。このドライバーが最後に優勝したのは、2019年6月のロード・アメリカと、もうかなり長い時間が経ってしまっている。あの頃のキレキレの走りがもう暫く見られていない。シリーズをさらに盛り上げるためにも、ロッシがロード・アメリカやワトキンス・グレン、ロング・ビーチで見せた速さを取り戻して欲しい。今回の予選は10位。
3番手は1分11秒4639を出したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。ランキング4番手=トップとの差が75点に開いている彼がタイトル争いに踏みとどまるためには、今週末の獲得ポイントが重要になる。しかし、スタートは14番手と混乱に巻き込まれそうなビミョーなポジションから。
4番手はジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング)で、5番手はマックス・チルトン(カーリン)とイングランド勢が揃って上位につけた。ハーヴィーのベストは1分11秒4951、チルトンは5月のレースを走っておらず(イギリスからの入国手続きで手間取って)、予選も19位と振るわなかったが、ウォーム・アップでは1分11秒5760の好タイムをマークした。
佐藤琢磨、マシンの向上に成功して6番手に
6番手は佐藤琢磨で、7番手はグレアム・レイホールとレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング勢が決勝を前にマシンを向上させてきた。琢磨のベストは1分11秒6697で、レイホールは1分11秒6743を出した。昨日、デビュー・レースの予選で4位に食い込む大活躍を見せたクリスチャン・ルンドガールドは、ウォーム・アップでは1分12秒1840がベストで18番手だった。
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走行を終えた琢磨は、「クルマがまとまってきました。レースに向けて(空力を)トリムしているのでグリップ感は落ちているんだけれど、全体的なバランスは少し良くなっていました。レッド・タイヤでの走りは楽しいものになりそうです。レースに向けてはブレーキングのフィーリングも向上させることにトライします。グレアム(・レイホール)が試してみて良かったセッティングです」
オーワード、パワーのフロントロウ組は
23番手、24番手とタイム伸ばせず
ポール・シッターのパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)は23番手、予選2位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はその後ろの24番手のタイムを出すにとどまった。
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ポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)はトップと0.6117秒差の12番手。ポイント2番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はエリクソンのベストより0.3346秒遅い9番手だった。
5月のウィナー、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)は17番手のタイムしか出せていなかった。
決勝は午後1時にグリーン・フラッグの予定。気温は昨日とほぼ同じ27℃ほどになるとの予報が出ている。
以上
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