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| シーズン12戦目にして3度目のポール・ポジションを獲得 Photo:INDYCAR（Joe Skibinski）クリックして拡大 |
オーワード、デトロイト・レース１以来のPP
パト・オーワード（アロウ・マクラーレンSP）がインディアナポリスのロードコースでの2戦目、ビッグ・マシーン・スパイクド・クーラー・グランプリのポール・ポジションを獲得した。今シーズンだと開幕戦のアラバマと、第7戦デトロイトでのレース1に続く３回目、キャリア４回目のPPだ。
今回もイヴェント名にはビッグ・マシーンとある。ナッシュヴィルでは彼らのメイン・ビジネスであるレコード・レーベルがタイトル・スポンサーだったが、インディーではウォッカをジュースで割った彼らのアルコール飲料がスポンサーとなった。レコードの後にウォッカ蒸留にもビジネスを広げた彼らは、コロナ禍を機に手の消毒液も製造、販売するようになっている。
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| Photo:INDYCAR（Walt Kurn）クリックして拡大 |
二段階方式の予選はNASCAR併催の影響で
Q1ではタイムアップできず
今回の予選は、そのデトロイトと同じく2段階。気温は29℃、路面温度は37℃とプラクティスとほぼ同じコンディションとなった。先週末のナッシュヴィルとはまったく異なる、過ごし易さだ。
プラクティス1でのオーワードは、レッド・タイヤを履いてのアタックで3番手のタイムを出していた。トップはアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ・レーシング）で、2番手はリナス・ヴィーケイ（エド・カーペンター・レーシング）だった。
予選スタートは夕暮れ時の午後7時。Q1は同時開催のNASCARエクスフィニティ・シリーズのプラクティスの直後だったため、路面にストック・カー用のラバーが乗っており、それがインディーカーのラップ・タイムに影響を与えていた。プラクティス時よりも彼らは遅くなっていたのだ。オーワードもベストが1分11秒2094で、プラクティスでの自己ベストを上回れなかった。それでも彼はグループ2を5番手でクリアした。
ファスト12、オーワードはレッドで快走！
パワーを僅差で逆転
Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大
今週末の予選は、ダブルヘッダーのデトロイトと同じパターンの二段階方式。ファイナルに進出した全員がフレッシュ・レッドでのタイム・アタックが可能ということ。12台によるポール・ポジション争いは、ブラックでコースとマシンをチェックした後にレッドでのフライング・ラップを敢行。純粋なスピード勝負となり、1分10秒7147とプラクティス1の最速ラップより速く走ったオーワードが、直前に1分10秒7214を出していたウィル・パワー（チーム・ペンスキー）を僅かに0.0067秒という僅差でトップの座から弾き出し、PPを手に入れた。
シーズン3勝目に虎視眈々オーワード
「チャンピオンになる可能性はまだ残されている！」
予選6位となったパロウの祝福を受けるオーワード Photo:INDYCAR（Chris Jones）クリックして拡大
「今シーズンの僕らはとても速い時もあったが、そうでない時もあった。5月のインディー・ロードコースではパフォーマンスが悪かった。しかし、今日はマシンのハンドリングが良かった。僕らの速くない時のマシンは、もう手に負えないものになっていたけれど、テストなどによってセッティングを向上させるヒントを見つけた」とオーワード。
インディーカーデビュー戦のルンドガールドは、Q1グループ2で2位となりいきなりファスト12進出。ファスト12ではオーワード、パワー、グロジャンに次いで予選4位に入り、初レースをグリッド2列目から迎えることに Photo:INDYCAR（Joe Skibinski) クリックして拡大
彼は「まだ自分たちにもチャンピオンになる可能性は残されている。「5レースもあるからね。レースの世界では、急激に落ちる時もあれば、一気に上昇する時もある。自分たちにとって重要なのは、今日の予選のような仕事を今後も続けて行くこと。そして、レースでキッチリと結果を出して行く。最終戦のロング・ビーチに、僕はタイトル獲得のチャンスが十分にある状態で臨みたい」と、目を輝かせながらオーワードは語った。
インディーカーにデビューしてから4年目、フル・シーズン・エントリーは今年がまだ2年目の22歳は、堂々と初タイトルが視野に入ってることを語った。
佐藤琢磨はQ1グループ2を8位で敗退。予選16位となりグリッド8列目から決勝ジャンプアップを目指す Photo:INDYCAR（Chris Jones）クリックして拡大
明日のレースで優勝すれば、勝利数が3となってシーズン・トップともなり、タイトルへと手を届かせるチャンスは大きく広がる。
以上
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