2021年8月8日日曜日

2021 INDYCARレポート R11 ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリ Day2 予選 :コルトン・ハータがナッシュヴィルの初代ポール・ウィナーに

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ハータ、Q1をブラックで走る戦略をチョイス

 気温が32~33℃、路面温度は48~51℃。蒸し暑いコンディション下で予選は行われ、プラクティス1とプラクティス2の両方で最速だったコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)がポール・ポジションを獲得した。
 Q1のグループ1での彼のポジションはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)に続く2番手だったが、それはブラック・タイヤのみでの走行だったから。レッド・タイヤ2セットをQ2、Q3に1セットずつ投入できる大きなアドヴァンテイジをハータは手に入れた。


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ファスト6に向けたアジャストに成功

 Q2での彼は3番手だった。トップはポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)で、2番手はチームメイトのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)だった。パロウが1分14秒4578、ロッシが1分14秒5252だったのに対し、ハータのレッド装着でのベストは1分14秒7232。パロウには0.264秒という小さくない差をつけられていた。しかし、Q3に向けてセッティングを調整し、最も重要なトップ6での戦いでただ一人1分14秒の壁を打ち破る1分13秒6835という見事なタイムをマークし、今シーズン2回目、キャリア6回目のPP獲得を果たした。新品のレッド・タイヤを使う優位により、ハータは2番手となったディクソンに0.5492秒という大差をつけた。

ポールポジション獲得を喜ぶハータ
「レースに向けても仕上がりのとてもいいマシーンとなっている」


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  「とにかくマシーンがファンタスティック。見ての通り、僕らはブラック・タイヤであれだけのラップ・タイムを出せる状況になっていた。ライヴァルたちを突き放し、自分たちだけ一段上のレヴェルに達していた。それは大きな驚きであり、とても嬉しい。明日のレースに向けても、速くて安定感がある、仕上がりのとても良いマシーンとなっている」とハータはコメントした。
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  ブラックだけでQ1をクリアできたのは、彼の言う通りにマシーンを別次元のレヴェルにまでチューニングしていたからだ。もちろん、ハータのドライヴィングも切れ味鋭いものとなっていた。

ディクソン、パロウのガナッシ勢が2-3位
ロッシが4位でまたもホンダがトップ4独占


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  予選2位はディクソン=1分14秒2327。予選3位はパロウ=1分14秒6316。そして、ロッシが1分14秒6646で予選4位。ホンダがトップ4を独占した。
 シヴォレー最速はフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)による予選5位。
 そして、予選6位はルーキーのロマン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)のものとなった。

ニューガーデン、クラッシュとぺナルティでQ2最下位に
オーワードは予選9位、パロウは予選3位も6グリッド降格に


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 Q2のセッション終了間際にジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が最終コーナーでクラッシュ。ライヴァルのアタックを妨害した形になったために最速2ラップを取り消され、Q2での順位は6番手から12番手に下げられた。これにより、グロジャンがQ3進出を果たすことになったが、結果はファスト6の最下位だった。

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 ポイントスタンディグで2番手につけているパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)はQ2でのベストが1分15秒1914と振るわず9番手=予選9位。
 パロウは予選3位だったが、明日のレースへの出場は9番グリッドからになる。3週間のインターヴァルの間に行なわれたテストでエンジンにトラブルが発生、1シーズン中に使用が許される4基を超える5基目のフレッシュ・エンジンを搭載する必要に迫られ、6グリッド降格のペナルティを受けるのだ。


佐藤琢磨、セッティング決まらず予選Q1敗退
「マシーンと戦ってしまっている状態」


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  佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はQ1をグループ2で戦い、レッド・タイヤを2セット投入したが、マシンのハンドリングが決まっておらず、ベストは1分15秒8503。予選結果は24位となった。「マシーンと戦ってしまっている」と彼は苦戦ぶりを打ち明けた。「マシンが暴れてしまっているからブレーキングを安定して行えず、コーナーへと入って行く姿勢も良いものにできない。今朝のプラクティス2で試したセッティングが良くなかったことで、昨日のセットに戻したような形。マシーンが進歩できていない状況。Q3を戦っていたドライヴァーたちの走りを映像で見ていたが、ステアリングをスパッと1回切っただけでコーナリング・ラインに乗ることができていた。自分たちはまだそのレヴェルになっていない。明日のウォーム・アップでどこまでそのレヴェルに近づけるか。エンジニアとセッティングを検討したい」と彼は話した。
以上

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