2021年8月8日日曜日

2021 INDYCARレポート R11 ビッグ・マシーン・ミュージック・シティ・グランプリ Day2 プラクティス2:プラクティス2もコルトン・ハータがトップ

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ロッシ、パロウがセッション序盤か積極的にタイムアップ


 走行2日目。
 天気は晴れ。プラクティス2開始時点で気温は29℃あり、45分後のセッション終了時には30℃になっていた。路面の温度はプラクティス開始時が47℃で、終了時が51℃と、非常に蒸し暑いコンディションとなっていた。東京ほどではないが。

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 昨日のベスト・ラップはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)による1分16秒5875。今日は、走行開始から12分ほどでアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が1分16秒台に突入し、続いてポイント・リーダーのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が1分16秒5879と昨日のハータの最速ラップに迫り、トップに立った。
 それから5分ほどして、ロッシが今週のベストとなる1分16秒3095をマーク。

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ハータ、1分16秒の壁を破ってトップタイム!
レッドタイヤで最終的にただ一人1分15秒前半に


 路面にタイヤ・ラバーがさらに乗ったこともあって、ここからスピードはさらにアップ。ハータが1分16秒を初めて切るドライヴァーとなった。彼は1分15秒6874と2番手以下に大きめの差をつけてのトップに躍り出た。
 プラクティス2ではハータとロッシの他、パト・オーワードとフェリックス・ローゼンクヴィスト(ともにアロウ・マクラーレンSP)、パロウとスコット・ディクソン、そしてマーカス・エリクソン(3人ともチップ・ガナッシ・レーシング)、さらにはスコット・マクロ・クリンとウィル・パワー(ふたりともチーム・ペンスキー)といった面々が上位を争った。
 レッド・タイヤでの走行がセッション終盤には行われ、セバスチャン・ブルデイ(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)らも速いラップを記録。最終的にはハータが1分15秒3529までタイムを縮めて2セッション連続のトップとなった。

セッション終盤は赤旗などでまともな計測ラップ得られず

 セッション終盤にはマクロクリンがタイヤ・バリアに突っ込んで赤旗となり(リヤ・ウィング・ステーを曲げるなどのダメージ)、残り5分でグリーンになったが、今度はロッシがクラッシュ(フロント・ウィング、フロント・ノーズ、右フロント・ホイール&サスペンションを破損)。セッション開始直後にはディクソンのストップがあり、これで3回目の赤旗が出された。

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 この後、残り30秒ほどでグリーン・フラッグ。全員にタイムド・ラップを1周させるはずだったが、この時のアウト・ラップでディクソンがスピンし、スピンターンを失敗してリヤ・ウィングを破損。同じタイミングでマックス・チルトン(カーリン)がクラッシュ。シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)がエスケープ・ゾーンへとコース・オフ……などが重なり、まともな計測ラップが行なわれることなくプラクティス・セッション2回目は終焉となった。

ホンダがトップ4独占!シヴォレーは5位ブルデイが最上位
ニューガーデンは18番手と大苦戦


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  2番手はロッシで、アンドレッティ・オートスポートの1-2。3、4番手にはディクソン、パロウの順でガナッシ勢がつけた。ホンダの1-2-3-4だ。
 シヴォレー最速はヴェテラン=ブルデイによる1分16秒0137。6~10番手はローゼンクヴィスト=1分16秒0239、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)=1分16秒1612、パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)=1分16秒2796、ヴィーケイ=1分16秒3190、マクロクリン=1分16秒4877だった。

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 この5月に4回目のインディー500優勝を成し遂げたばかりのエリオ・カストロネヴェス(メイヤー・シャンク・レーシング)はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)のすぐ後ろの12番手。彼のチームメイトのジャック・ハーヴィーは13番手。
 パワーはレッドでタイムを出せなかったのか、14番手。ポイント3番手で逆転チャンピオンを狙っているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、今週は地元ナッシュヴィルでの戦いだが、まだパフォーマンスをフルに発揮できていない。昨日のプラクティス1が12番手で、今日のプラクティス1ではベストがトップから1秒6953も離されての18番手だった。

レイホール勢はグレアム16位、佐藤琢磨は25位


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 ”大物ルーキー”のロマン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)は昨日のプラクティス1では3番手につけていたが、プラクティス2では15番手。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはグレアム・レイホールが16番手、サンティーノ・フェルッチが20番手。琢磨は1分18秒1531がベストで25番手だった。

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 「レッド・タイヤでのアタック中に赤旗が出された。しかし、ブラックでも決してマシンは良くなかったから、予選に向けてはセッティングを見直さないと……」と琢磨は短くコメントした。

 プラクティス2セッションを見て、予選で好パフォーマンスを発揮しそうなのはアンドレッティ・オートスポート、チップ・ガナッシ・レーシング、アロウ・マクラーレンSP。そして、チーム・ペンスキーのマクロクリン、AJ・フォイト・エンタープライゼスのブルデイも良さそう。ヴィーケイもどうにか間に合った様子だ。ただし、この午後、ナッシュヴィルのダウンタウンには雨が降るとの予報も出ている。
以上

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