2021年6月20日日曜日

2021 INDYCARレポート R9 REV グループ・グランプリ Day2 プラクティス2:プラクティス2ではジョセフ・ニューガーデンがトップ・タイム

Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大

気温が一気に下がった土曜日
レッド・タイヤで前日から大幅にタイムアップ

 ロード・アメリカでの2日目、午前10時過ぎからプラクティス2回目=45分間が行われた。空は今日も快晴。しかし、セッション開始時の気温は昨日のプラクティス1より12℃以上も低い19℃だった。
 レッド・フラッグは1回。ルーキー、しかも今回がインディーカー・デビューのコーディ・ウェアーがスピン、ストールしたためだった。
 最速ラップは誰もがセッション終盤にレッド・タイヤで記録していた。その中で最も速かったのは、2018年にこのコースでポール・ポジションから優勝しているジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。
 昨日のプラクティス1に3番時計を出していた彼のベストは1分45秒3399で、ロマイン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)が記録した昨日のトップ・タイムより2秒以上も速いものだった。セッション終了時でも気温は22℃までしか上がっておらず、この涼しいコンディションと、グリップの高いタイヤ、マシン・セッティング向上の相乗効果でタイムの大幅短縮がなされたのだった。

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ハータ、2番手タイムをマーク
3番手にはレイホール


 2番手にはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)が来た。タイムは1分45秒4730。彼は昨日のプラクティス1では、アンドレッティ勢ではライアン・ハンター-レイに続く2番手で、25台のエントリー中でのポジションは6番手だったが、自己ベストを2.6秒も縮めて2番手につけた。メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)を含めたアンドレッティ軍団ではダントツのパフォーマンスだ。他はハンター-レイが10番手、ジャック・ハーヴィー(MSR)が13番手、アレクサンダー・ロッシが15番手、ジェイムズ・ヒンチクリフが18番手だった。

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 3番手は1分45秒6515を出したレイホール。昨日も5番手という上位につけていた。今年の彼はチームメイトの佐藤琢磨より上位のポジションでセッションを終えることが多くなっている。

昨日トップのグロジャンも順調に4番手
健闘!アスキュー5番手タイム 


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 4番手は昨日トップだったグロジャン。タイムは1分45秒7700。不安気だった温度変化への対応を見事にこなして見せた。
 5番手には代打のオリヴァー・アスキュー(エド・カーペンター・レーシング)が食い込んだ。リナス・ヴィーケイの代わりの出場だが、素晴らしいパフォーマンスを見せている。
 6番手以下にはアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)、パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)、セバスチャン・ブルデイ(AJ・フォイト・エンタープライゼス)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が続いていた。トップ10人が1分46秒の壁を破っていた。

佐藤琢磨、19番手ながら方向性には手応え

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  琢磨は1分46秒7610をレッドでマーク。19番手だった。昨日から今日へのセッティング変更がうまく行かなかったのか? と見えていたが、走行直後の表情は明るく、「ブラック・タイヤでは結構良かったと思います。自分がベストを出した時点でP10だったけれど、一番速かったラップはトラフィックに遭ってコンマ2秒詰めることができなかったんです。P6、P7になれていたラップでした」と語った。そして、「レッド・タイヤではタイムを纏めたラップが一度もできませんでした。それはトラフィックがあったり、モーメントがあったり(*コースオフしそうな瞬間)で」ともコメント。タイムや順位には現れないフィーリングの向上があったのだった。「手放しで喜べるほどすごく良くなったっていう感じではないのですが、少しずつ良くなっている感じです。(チームメイトの)グレアム・レイホールはダウンフォースをつけて行きました。我々はずっと(ダウンフォースが)軽い状態だったので、(タイムに差が出たのは)その影響が大きかったようです。今年のクルマとタイヤの場合、ダウンフォースをつけて行かないとダメみたいですね」と琢磨は分析していた。
 予選は午後1時半スタートだ。
以上

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