2021年5月15日土曜日

2021 INDYCARレポート R5 GMRグランプリ Day1 プラクティス1:GMR GPのプラクティス1ではアレクサンダー・ロッシが最速

やれだが肌寒い気温の中で、いよいよプラクティス開始! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

冷え込むインディアナポリス

 テキサスでのレースを終えてインディアナポリスに戻るころから、アメリカ中西部には寒気が流れ込み続けている。朝起きると気温が10℃以下、という日がほとんど。日中にの気温は上がっても1℃度ぐらい……という日々が続いている。
 今日、5月14日はGMRグラン・プリのプラクティス2回と予選が行われる日。インディアナポリスは朝から快晴。気温はプラクティス開始時で15℃だった。

めぐり合わせの悪いシーズンとなっているロッシだが、GMR GPは好スタート Photo:INDYCAR(Chris Jnes)クリックして拡大

プラクティス1終了間際にロッシがベストタイム

 プラクティス1は45分間。最速ラップはセッション終盤にアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)によって記録された1分09秒8784だった。彼は12周走り、11周目にベストを記録した。去年の3レースでの予選結果を見ると、6月に行れた最初のレースの予選ではウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分10秒1779でPP。10月のダブルへダーでは、レース1用予選でリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が1分09秒6903でPP。レース2はパワーが1分08秒9767でPPだった。プラクティス1で、ブラック使用で1分09秒8。コース・レコードの1分07秒7044を打ち破ることは難しそうだが、去年の3レースで最も速かったハーヴェストGPレース2のPPタイムよりは速いラップ・タイムが出そうな状況だ。

ハーヴィー、好調を維持して2番手タイム
ホンダ勢が1-2。シヴォレー最速はヴィーケイ

一方、ハーヴィーはインディアナポリスのロードコースでも確かなイニシャルセットで2番手に Photo:INDYCAR (Carl Zemlin)クリックして拡大

 2番手はジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング)の1分09秒9646。0.0862秒差でトップを逃したが、ハーヴィーがこのコースを得意としていることが改めて示された。彼は17ラップを走り、ベストを16周目に記録した。
 ホンダが1-2。3番手はシヴォレー使用のヴィーケイのものとなった。1分10秒0624。去年このコースでキャリア初PPを獲得したオランダ出身ドライヴァーは、20周を走行。トップと0.1840秒差ベストは5周目にマークされた。


ルーキーのグロジャンが5番手につける

 4番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)=1分10秒0643。
 5番手はロマイン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング・ウィズRWR)。17周走って、そのラスト・ラップに出したベスト・ラップは1分10秒1587だった。トップとの差は0.2803。デビュー戦だったバーバー・モータースポーツ・パークでの開幕戦で予選7位だったグロジャン(ストリートのセイント・ピーターズバーグでは予選18位)。インディーのロードコースでは予選何位に食い込むだろうか。
 以下、6番手はコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、7番手はスコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)、8番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、9番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、10番手はコナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)だった。


ディクソン、オーワードのはプラクティス1下位に
佐藤琢磨は16周走行して17番手タイム


 パワーは13番手、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は16番手、パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)も18番手とプラクティス1では下位に沈んでいた。

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)クリックして拡大

  佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も17番手。ベストはトップから0.9225秒差の1分10秒8009だった。琢磨は16周を走行。ベストは最後の16周目だった。

 プラクティス終了後に琢磨に聞いた。

ジャック・アマノ(以下――)寒いグラン・プリになっています。

佐藤琢磨:そうですね。でもインディアナポリスでは5月の初めにウィンター・ジャケットとか着ること多いですよね。今日は陽が出ているので、そんなに寒くないし、タイヤのウォーム・アップもそんなに大変じゃないです。バーバー・モータースポーツ・パークとかよりは全然良い。でも、僕らの場合はちょっとまだグリップ感がないですね、全体的に。
 

――今年のグラン・プリ用セッティングは、去年このコースは3レースもやりましたが、それらを下敷きにしているんでしょうか?


佐藤琢磨:はい。それらのレースでのセッティングを元にしているんですが、何かいまひとつ、70秒台前半が出ている状況の中では、ウチのクルマはグリップ感が足りない。タイヤを僕らはまだ1セットしか使っていなくて、結構な数のドライヴァーが2セット目を入れていたようなので、その影響も結果に現れているのかもしれないですね。
――次、予選前にもう1回プラクティスがあります。意外に今回は走れる状況ですかね??
 

佐藤琢磨:(笑)あるっていっても、今も赤旗が出ていたし、なんか全然走っていない気がする。まぁ、その中でやるしかないですよね。まだデータを見ていないのですけどね。
 

――エンジニアがマット・グリースリーからエディー・ジョーンズに代わりましたね。
 

佐藤琢磨:今年のインディー500に、エディーはもともと来る予定になっていたんです。全体を見てバック・アップをする予定だったんだけど、マットが就労手続きで時間がかかってるため、急遽、僕がエディーを独り占めすることになりました(笑)。
 

――今シーズン、ここまでマットの路線でやって来て、急に今回エディーになって、何か変わることとかはあるんでしょうか?


佐藤琢磨:いや、てんやわんやですよ。とりあえず、マットが作ってくれたものをベースにしてやっています。これから”エディー”節が出て来るのかな?
以上

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