マシンの良さに自信を持っていたハータが今シーズン初のPP獲得 Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大 |
ファイナルをブラックで戦う作戦をチョイス!
バーバー・モータースポーツ・パークでの開幕戦で予選ファイナルに進んだのは、パト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP=AMSP)、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポー=AA)、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の6人だった。オーワードとAMSPというフレッシュなコンビネーションが開幕戦のポール・ウィナーとなった。
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開幕戦3ストップ作戦に続く失敗にも
オーワード「明日は勝つことを目指す」と語る
「プラクティス2とは路面が違っていた。ユーズドのレッドか新品のブラックか、最後に使うタイヤの判断も良くなかった。それでも自分たちのレース用セッティングは良いと思うので、どう戦うべきかを今晩考える。明日は勝つことを目指して走る」とオーワードは語った。開幕戦では3ストップ作戦を選んだために2ストップ組に敗れ、今回はタイヤ・チョイスが失敗だった。まだAMSPは全面的にトップ・レヴェルに達することができていないということだ。
ハータ、今季初、キャリア5回目のPP獲得
「僕らのマシンがここで速いことはわかっていた」
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ハーヴィー、キャリア3回目のフロント・ロウ
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セントピート9PPのパワー、衝撃のQ1敗退
「明日は2ストップ作戦で戦うことになるかもしれない」
ハータのPP、オーワードが2レース連続でファスト6進出、メイヤー・シャンク・レーシングとハーヴィーの大奮闘とは対照的に、パワーはQ1での敗退を喫した。セイント・ピーターズバーグでポール・ポジション獲得9回(!)、レースでも2勝しているパワー、開幕戦の予選でも4位につけたパワーがQ2に進出できなかったはショッキングですらあった。彼は明日のレースに20番グリッドから臨むこととなった。
「自分たちはマシン・セッティングを正しく行えていなかった。今のインディーカー・シリーズは競争があまりにも激しく、マシンを良い状態に仕上げられなかったら、その対価を支払うことになる。自分たちは2ストップ作戦で戦うことになるのかもしれない。何度かイエローが出ることを期待して。明日のレースでの目標はトップ10入りぐらいとしておくべきだろう」とパワーは語った。このコメントの通りの冷静な戦いぶりを彼は明日果たして見せることができるのか……興味深い。
新たなシェヴィーユーザーチームが躍進
AMSPの決勝での走りに注目
シヴォレーといえばペンスキー……という時代が長く続いて来ていた。この文章を完了形にするのは時期尚早かもしれないが、近年のインディカーでは5月の”500”でエド・カーペンター・レーシング(=ECR)が速さを見せることこそあったものの、その他のコースに行ったらシヴォレーが頼れるのはペンスキーだけだった。それが今日のQ2にはAMSPのオーワード、フォイトのブルデイ、ECRのリナス・ヴィーケイといったシェヴィー・ユーザーたちが食い込んでいた。ペンスキー以外にシヴォレー・エンジンを使う3チームがQ2で戦っていた。そして、その中からAMSPはシリーズ中唯一の2戦連続ファスト6入りを果たすチームとなった。彼らは2レースの予選で続けてペンスキーの上を行くパフォーマンスを見せたといういことだ。ECRはヴィーケイとコナー・デイリーという若いコンビで戦うロード/ストリート・レースで昨シーズンから健闘を続けて来ている。さらに、ブルデイの本格加入とエンジニア体制の強化でフォイトまでもが大幅なレヴェル・アップを果たした。
予選3位のニューガーデン
「3番手スタートなら優勝を狙える」
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予選5位はセイント・ピーターズバーグ在住のブルデイ。7位以下はヴィーケイ、ディクソン、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、パロウが並んだ。そして11位から14位はロッシ、ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、スコット・マクロクリン(チーム・ペンスキー)だった。
佐藤琢磨、開幕戦に続くQ1敗退
「マシンのフィーリングはよくなっていただけに残念」
ストレートのスピードが伸びないためQ1敗退となった佐藤琢磨 Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大 |
「ふたつあるスピード・トラップの両方で僕らは一番遅かった。ストレートだけでコンマ1秒、コンマ2秒をロスしてしまっていた。それがなければ自分たちはQ2に進めていた。マシンのどこかに空気抵抗があるのか、駆動系に何かがあるのか原因は今のところ不明。マシンのフィーリングは良くなっていただけに残念」と琢磨は苦しい状況を説明し、「グレアムが予選で調子の良さを見せていたので、彼のセッティングの良いところも取り入れることになるのかも。明日のウォーム・アップが雨にならなかったら、そこでまだ幾つか試したいこともある」と続けた。
以上
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