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オーワード、今シーズンのブレイクを予感させる開幕戦PP獲得
今年最初のポール・ポジションはパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)のものとなった。空は快晴、気温22℃/路面33~39℃という絶好のコンディションの下、全長2.3マイルのロードコースでのシリーズ第1戦ホンダ・グラン・プリ・オヴ・アラバマ・プレゼンテッド・バイ・アムファーストの予選は行われた。コースサイドには多くのファンが陣取っていた。1日あたり2万人のファンの入場が許されているのだ。予選を目の前にしてサーキットが停電に見舞われたが、ほぼ予定通りの午後5時に2グループに別れてのQ1、12人によるQ2、6人によるQ3=ファイアストン・ファスト6という3段階の予選はスタート。Q3で1分05秒8479のベスト・ラップをマークしたオーワードが自身2回目となるPP獲得を成し遂げた。メキシコ期待の若手が初PP記録は昨年のロード・アメリカ/レース2でだった。昨シーズンをランキング4位の好成績で終えた彼は、今年一気に本当のトップ・コンテンダーへと成長する可能性を大きく秘めている。
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ファスト6進出はホンダ4台、シヴォレー2台
2年前にバーバー・モータースポーツ・パークで佐藤琢磨が記録したポール・タイムは1分08秒5934だった。それに対して今日オーワードが出しいたPPタイムは一挙に2秒7455も速くなっている。2020年からのエアロスクリーン装着でインディカーは重量物が高い位置に装着されたためにロードコースでのパフォーマンスは下がっているが、そのロスを補って余りある路面のグリップ力アップがバーバー・モータースポーツ・パークのコースでは舗装の全面改修によってもたらされたのだ。
予選のファイナル・ステージに進んだドライヴァーはホンダ4人、シヴォレー2人だったが、シヴォレーがその不利を跳ね除け、2021年のPP争いで先勝した。
ロッシ、僅差で敗れセカンドポジションに
3番手は好調のパロウと若手が上位に!
チップ・ガナッシ入りして、初戦から好調なパロウ Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大 |
予選2位となってアウトサイド・フロント・ロウにグリッドを確保したのはアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。オーワードとは0.0698秒という僅差。彼にとっても、ホンダにとっても非常に悔しい予選結果となった。
予選3位は今朝のプラクティスから好調のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)のものとなった。彼のQ3でのベスト・ラップは1分06秒0538。Q2で出せていた1分05秒台をパロウはQ3で出せなかったが、自己ベスト・タイの予選3位(2回目)は堂々たる結果だ。
オーワードは21歳。ロッシは29歳。パロウは24歳。予選トップ3は全員20代だ。
予選4位はパワー、5位はディクソンとベテラン勢も健在Photo:INDYCAR(Karl Zemlin)クリックして拡大
予選4位はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のものとなった。フロント・ロウから2列はシヴォレーとホンダが2台ずつで分け合ったということだ。40歳のヴェテランはインディーカー史上最多PP=マリオ・アンドレッティによる67回に迫る62回のPPを獲得して来ているが、今日63回目を獲得することはできなかった。しかし、4番手スタートなら歴代単独5位となる通算40勝目を記録可能性は十分にある。
予選5位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、6位はマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。ガナッシ勢はファスト6にその半数の3人を食い込ませていた。
佐藤琢磨、Q1敗退で19番手スタートPhoto:INDYCAR(Karl Zemlin)クリックして拡大
琢磨はQ1で敗退し、予選順位は19位となった。チームメイトのグレアム・レイホールも18位と、チームとして今日の予選では十分なパフォーマンスを発揮することができていなかった。彼らは明日のウォーム・アップ・セッションでマシン・セッティング向上を果たすべく更なるトライを行うこととなるようだ。
グロジャン、初の予選でQ2進出を果たす!
わずかの差でファスト6を逃す大健闘
グロジャンは惜しいところでファスト6進出を逃す Photo:INDYCAR(Joe Skibinski)クリックして拡大
F1からインディーカーへとやって来たロマイン・グロジャン(デイル・コイン・レーシング)はQ2に進出して見せた。初めての予選では大活躍と言える。彼はファイナル進出さえ実現しそうだった。しかし、惜しくもQ2での結果は7番手。6番手でギリギリQ3に進んだロッシとの差は0.0690秒しかなかった。
NASCARチャンピオンのジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のインディーカー・デビューでの予選結果は21位となった。Q1のグループ2で走った彼のベストは1分07秒7092。PPとの差は1.8613秒という大きなものとなった。彼より後方のグリッドに着くのはインディーカー2年目のダルトン・ケレット(AJ・フォイト・エンタープライゼス)と、アクシデントを起こした2人=ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)とフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)だ。
以上
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