2020年8月29日土曜日

2020 INDYCARレポート 第8戦 ボマリート・オートモーティブ・グループ Race1 Day1 プラクティス1:ゲイトウェイのプラクティス最速はパト・オーワード

インディー500での勝利からわずか5日後、再びサーキットに現れた佐藤琢磨のマシンには、2度のインディー500優勝者を示すデカールが追加されていた Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 イニシャルセッティングが問われる
ダブルヘダー、予選前1回だけのプラクティス

 
 ウェスト・コーストでの2レースがキャンセルになってダブルへダー化されたワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ・アット・ゲイトウェイ(以下=ゲイトウェイ)は、インディー・プロ2000、ARCAとNASCARトラックとの共催となったことで、金曜に確保されたプラクティスは1時間半だけ。しかも、最初の30分間はルーキーとファースト・タイマーによる占有とされた。この中で決勝用セッティングを進め、予選用のセッティングとシミュレーションまで行わないといけないのだから、最初にコース・インする時のマシン・セッティングが極めて重要だった。

2020年8月24日月曜日

2020 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第104回インディー500 決勝:「すべて最後の戦いに向けての準備をしてました。残り3周の時点から僕としてはベストパワーで走れるだけ燃料をずっと蓄えてましたから」

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

「中盤まではリスタートが不安といえば不安でした」
――レース前半、そんなにガッついてなかったですよね?

佐藤琢磨:珍しく落ち着いてたでしょ(笑)。

――でも、リスタートで前にあまり出て来れてなかったので、今日はちょっとレーシーじゃないのかな? と心配したところもあったんですが?

2020 INDYCARレポート 第104回 インディー500 決勝:佐藤琢磨の見事過ぎる勝利

 
おめでとう、佐藤琢磨!史上20人目のインディー500複数回優勝! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

レース終盤の勝負どころで最速だったのは佐藤琢磨!

 レース後に、「スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のレースだったが……」と言った人がいたが、それは間違っていると思う。彼は200周のうちの111周をリードしたが、レース終盤の勝負どころで最も速かったのは佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の方だった。また、琢磨は5度のタイトル獲得歴を誇るディクソンよりも燃費セーヴで高いスキルを持っていることを今日の戦いで示した。

 
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

 その結果、世界中のドライバーたちが勝ちたいと考えるインディ500での2勝目を琢磨は手繰り寄せ、ディクソンは2008年以来となる2勝目ではなく、3回目の2位フィニッシュを記録することになった。

2020 INDYCAR レポート 第104回インディー500:速報 佐藤琢磨優勝! 2017年に続きインディー500 2勝目

佐藤琢磨2勝目のフィニッシュシーン Photo:INDYCAR (John Cote)

 第104回インディーアナポリス500で、レイホール・レターマン・ラニガンレーシングの佐藤琢磨が優勝した。佐藤琢磨は2017年にアジア人ドライバーとして史上初めてインディー500ウィナーとなり、今回は3年ぶり2度目の勝利。

 予選3位となり、フロント・ロウからスタートした佐藤琢磨は、安定して上位を走行。レースは、予選2番手だったスコット・ディクソンが終始リードする展開となるが、佐藤琢磨も多少の順位の変動はありながらも安定して好位置につける。迎えたラストスティントでは、ディクソンとの一騎打ちの様相となるが、ストレートスピ―ドに勝る佐藤琢磨は早々とディクソンをパスしてこのレースはじめてトップに立った。

 ディクソンはその後、佐藤の背後に迫る局面もあったが、並びかけるまでには至らず、レースはラスト勝負の展開に。
 ところが残り5周となったところで、4ターン立ち上がりで後方を走行していたスペンサー・ピゴットが単独で激しくクラッシュ。すぐさまフルコースコーションが出され、そのままアンダーイエローでフィニッシュした。

 インディー500に2回以上優勝したドライバーは、過去19人。佐藤琢磨はインディー500に複数回優勝した20番目のドライバーとなった。また、今回の勝利はインディーカー・シリーズでの通算6勝目。そのうち2勝がインディー500というのは驚異的だ。

編集部

2020年8月23日日曜日

2020 INDYCARレポート 第104回インディー500:佐藤琢磨、優勝した2017年と同じピットから2勝目を狙う

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

予選上位から決勝のピットを選択
 
 インディー500で各チームが決勝で使うピットは、予選上位から順番に選んで行くルールになっている。
 今年もセオリー通りにポール・シッターはターン1に一番近いピットを選んだ。レースでのマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・マルコ・アンドレッティ・アンド・カーブ・アガジェニアン)は、前に誰もいない1番ピットからまっすぐステアリングを大きく切らずにコースへ戻って行ける。これは間違いなく、ひとつのアドヴァンテージだ。
 予選2位だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)は、マルコのすぐ後ろの2番ピットを選んだ。レースで上位を走っている限り、ピットは前の方が有利と考えられている。後ろの方のピットだと、作業を終えたタイミングで遅いマシン群がピットに雪崩れ込んでくる場合があり、接触などのトラブルが起こり易い。