2020年10月5日月曜日

2020 INDYCARレポート 10月1日:2021年スケジュール発表(再掲)

 

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3月7日、セイント・ピーターズバーグで開幕
今シーズンの予定と同じ全17戦 


2020年10月1日、2021年NTTインディーカー・シリーズのスケジュールが発表された。
 レース数は17で、2020年のオリジナル・スケジュールと変わらない(実際は14レースとなったが……)。
 新規レースはナッシュヴィル(テネシー州)。今年のスケジュール変更で新設されたインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(ロードコース)の2レース目がレギュラー化されることにもなった。カレンダーから落ちるのはサーキット・オブ・ジ・アメリカス(テキサス州)、アイオワ(アイオワ州)、リッチモンド(ヴァージニア州)だ。

 開幕は3月7日(日)。10年連続でフロリダ州のセイント・ピーターズバーグにて。2020年最終戦の舞台でもあるので、3ヶ月ちょっとのインターヴァルでの連続開催という珍しいケースになる。
 3月はこの1レースだけで、4月もアラバマ州のバーバー・モータースポーツ・パーク(11日決勝)とカリフォルニア州のロング・ビーチ(18日決勝)の2レースのみ。


第105回インディー500は5月30日決勝

 インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(インディアナ州)のロードレースは5月15日(土)決勝。第105回インディアナポリス500マイル・プレゼンテッド・バイ・ゲインブリッジは、5月22日(土)と23日(日)が予選で、決勝は5月30日(日)。さすがに5月は充実している。テキサスで高速オーヴァル・レースを2戦行なった後にインディー500を迎える……というスケジューリングも良い。

 インディー500の翌週開催だったデトロイトは、2021年には1週末のインターヴァルを空けて行われることになった。決勝は12日(土)と13日(日)。ダブルヘダーである点は変わらない。その翌週がロード・アメリカだ。

 7月4日、独立記念日のホリデイ・ウィークエンドは、ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースが手に入れることとなり、すぐ次の週末にトロントのストリート・レースが開催される。

8月は新規開催のナッシュヴィル、ストリート
そしてインディーロードコースの2回目はNASCARの前座!?
唯一のショート・オーバル、ゲイトウェイ

 8月8日(日)は新規開催となるナッシュビヴィルのストリート・レース=ミュージック・シティー・グラン・プリ。
郊外のオーヴァルでレースを行っていたこともあるナッシュヴィルは、インディーカーにタイヤを供給するファイアストンが本社を置いている町。地元のサポートを得て、大都市でのビッグ・イヴェントへと成長してくれることを期待したい。心配なのは天候。酷暑下でのレースとなりそうだ。

 8月14日(土)は、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコース=2021年の2回目。2020年は、5月初旬のレースが7月のNASCARブリックヤード400の週末に移された。危機回避の共催だった。それを2021年もリピート……ということだが、このイヴェントはおおいに疑問だ。インディアナポリス・モーター・スピードウェイといえばインディーカーにとっては聖なる地。インディーカーがストック・カーの前座として土曜日にレースを開催する……という点は再考しすべきではないだろうか。

 8月21日(土)は、ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ(ゲイトウェイ)。2021年のショート・オーヴァルでのレースは、アイオワがカレンダーから落ちてこれひとつになってしまった。そして、2021年もインディーカーは9月中に早仕舞いする。ポートランドとラグナ・セカの西海岸連戦で。2021年のレイバー・デイ・ウィークエンドにインディーカーはレースを行わない。

オーヴァルは3イベント、4レースのみに
ファンのオーヴァル離れは本当か? 


オーヴァルが4レースのみ。テキサスはダブルヘダーなので、3イヴェントのみと言うこともできる。「もう少し増やして欲しい」と多くのファンは考えるのではないだろうか。オーヴァルが減ったのは、復活するはずだったリッチモンド(全長0.75マイル)がインディーカーのレース開催を断念し、アイオワもリッチモンドと同じく経営不振にパンデミックの影響が重なってレース開催を続けられなくなったためだ。

 2021年も年間レース数は「17」となったが、もう少し多くして欲しいところだ。また、シーズンが9月で閉幕となるのも、以前のように10月半ば過ぎまで伸ばさないと、オフが長過ぎる。

 オーヴァル・レースの占める割合をシリーズ内でどれぐらいに設定するべきかは、難しく、そして重要な問題だ。アメリカはパンデミックによる経済的影響を大きく受けているため、2021年のカレンダーがロジャー・ペンスキーの新体制の”オーヴァル率”に対する答えだとは言い切れない。ファンのオーヴァル離れ、は本当なのか?
そこは2022年以降がどうなるかに注目したい。ミルウォーキー、フォンタナ、ニュー・ハンプシャー、ケンタッキーなど、復活して欲しいコースは少なからずある。

 今回カレンダーから脱落したリッチモンドとアイオワは、いずれもNASCAR所有のコース。パンデミックの与えたダメージが大きいのはわかるが、インディーカー・シリーズはNASCARに振り回され過ぎ。その傾向から脱する必要がある。オーヴァルはフォンタナ、フェニックスなど、NASCAR所有が多いのも事実なのだが……。
以上

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