ディクソンは今回の勝利で記念すべきインディーカー通算50勝を達成 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
先週の第104回インディアナポリス500マイルと同じで、今日のレースでも終盤の一番大事なところで最速だったドライヴァーは佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。しかし、先週2位に敗れたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が、ゲイトウェイでは勝利を収めた。
ラストスティントでディクソンを追い詰めた佐藤琢磨だったが…… Photo:INDYCAR (Joe Skibiski) クリックして拡大 |
今のインディーカーでは、何かひとつ、ほんの小さな要素が欠けただけで勝利を逃す。今日の琢磨とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがそれだった。奇しくもインディー500と同じ200周で争われたワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ・アット・ゲイトウェイでのシリーズ第8戦、琢磨は100周以上を費やしてマシンをコンディションに合わせ、調整し、終盤に優勝争いに加わった。チームの作戦も、それに沿ったドライヴァーの走りも完璧で、レース・リーダーの座に躍り出た彼は、最後のピット・ストップを終えてコースに戻れば、トップを維持できるだけのリードを築き上げた。ところが、ピット作業で決定的なタイム・ロスを喫したのだった。
ラストスティントのピット作業時に、右リヤの取り外しにわずかに時間を要してしまった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
気迫の走りでオーワードをパスし、ディクソンを追撃したが……
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レース中盤に94周もトップを走ったことが示す通り、決勝でもオーワードは速かった。しかし、熟練した2人、ディクソンと琢磨と比べるとゴール前の勝負どころに向けたマシン作りで劣っていた。それでも琢磨は彼をパスするのに5周を必要とした。
ディクソンはその間に差を2秒近くにまで広げ、タイヤを労る走りで周回を重ねた。鬼神の追い上げを見せた琢磨はオーワードは気迫で抜き去ることができたが、その勢いで急接近して行ったディクソンはとうとう攻略できなかった。
レースを終えた琢磨は悔しさを表したが、インタビューでは「これもレースです」とクルーを責めるることはしなかった。
オーワード、健闘して3表彰台
光ったアロウ・マクラーレンSPのピットワーク
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ポイントスタンディングはこれでディクソン386ポイントで2位ニューガーデンとの差は117ポイントに拡大。今回3位のオーワードが256ポイントで3位。佐藤琢磨は248ポイントで4位につけている Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
ポール・ポジションからスタートするRace 2に期待だ Photo:INDYCAR (James Black) クリックして拡大 |
以上
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