2020年8月30日日曜日

2020 INDYCARレポート 第8戦 ボマリート・オートモーティブ・グループ Day2 予選:佐藤琢磨がレース2のポールポジション獲得 レース1はパワーがPP


Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
佐藤琢磨、0.003秒差で通算10回目のポール・ポジション獲得
 先週の第104回インディアナポリス500マイルで優勝したばかりの佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が、今日ゲイトウェイ・スピードウェイで行われたシリーズ第8、第9戦用の予選で、第9戦のポールポジションを獲得した。今日決勝の行われる第8戦のPPはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のものとなった。
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 オーヴァルでのダブルヘッダーでの予選は2周連続アタックの1周目をレース1(第8戦)用、2周目をレース2(第9戦)用として計測するもの。薄曇り、気温29℃というコンディション下、琢磨は2周目に24秒6577=平均時速182.499mphを記録し、パワーの24秒6611を上回ってトップに躍り出た。アタック順はランキングの逆なので、6位につける琢磨の後には5人がアタック。その中でジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がパワーより速い24秒6607をマークしたが、琢磨が0.003秒差(!)でトップに踏ん張り、最後に走ったポイント・リーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が6番手に甘んじた時、琢磨の今季初PP獲得が決まった。彼にとっては通算10回目のポールで、彼は明日のレースをPPからスタートする。
レース1用予選ではパワー、オーワードがフロントロウ
佐藤琢磨は5番手スタートに

 
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大

  話が前後するが、1周目の最速はパワーだった。
 トップが181mph台に留まり続けていたが、パワーが24秒6718で平均時速を一気に182mphにアップ。182.394mphを記録し、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)からトップの座を奪った。その後、琢磨がパワー、エリクソンに続く3番手につける24秒8226をマーク。そして、昨日のプラクティスで最速だったパト・オーワード(アロウ・マクラーレンSP)

が2位に食い込む24秒7149=182.076mphを叩き出し、ポイント・リーダーのディクソンが24秒7244=182.006mphは3位。エリクソンは4位となって2列目をチップ・ガナッシ・レーシングのものとし、琢磨の24秒8226は5位まで順位が下がった。琢磨のアウト、予選6位はニューガーデンで、すぐ後の3列目イン側にはドライヴァーもチームも実力急伸中のジャック・ハーヴィーとメイヤー・シャンク・レーシングがつけ、予選8、9、10位にはライアン・ハンター-レイ、アレクサンダー・ロッシ、コルトン・ハータとアンドレッティ勢が続いた。

去年のウイナーとして存在感高まる琢磨の走り

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  琢磨の2ラップ目は、今日の予選全体での最速ラップで、昨年度ゲイトウェイ・ウィナーとしての存在感も示した。そして、彼のこのパフォーマンスにより、ゲイトウェイでのポール・ポジションふたつはシヴォレーとホンダでひとつずつを分け合うことにもなった。それでも、今回優位にあるのはシヴォレー・サイドだ。レース1のフロント・ロウを彼らは独占。レース2でも彼らは予選2、3、4位を獲得し、琢磨包囲網を作り上げている。
以上

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