2020年8月15日土曜日

2020 INDYCARレポート 第104回インディー500 Day3 プラクティス3:ファスト・フライデイでマルコ・アンドレッティが最速

Photo:INDYCAR (Walter Kurn) クリックして拡大
ノー・トウではハンター‐レイがトップタイム!
アンドレッティ・オートスポート好調!


 2日間の予選直前の金曜日はファスト・フライデイと呼ばれている。ターボのブースト圧が上げられる近頃のルールでは、明確なスピード・アップが見られる。昨日のプラクティスでの最速は226.102mphだったが、今日は223.491mphにまで上がった。朝から太陽が照り続け、最高気温が31℃と昨日より暑いコンディションになっていたにも関わらずだ。
 べストラップをマークしたのは、インディアナポリスを得意とするマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・マルコ・アンドレッティ・アンド・カーブ・アガジェニアン)だった。少しのトウがあったため、ドラフティングなしでのラップだと彼は4番手にランクされたが、今年の彼はポール・ポジション候補だ。
 

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 トウなしの、純粋なスピードでトップだったのは、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の232.124mphだった。3日間の走行で2回目のノー・トウ・トップ。彼もPPの有力候補だ。彼らのチームメイトたち、アレクサンダー・ロッシやジェイムズ・ヒンチクリフも速い。






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ファスト・フライデイもホンダ勢の優位は揺るがず

 昨日までの2日間でもそうだったが、今日の走行でアンドレッティ軍団、そしてホンダ勢の速さが改めて確認された。1ラップのベストではコナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)が2番手につけたものの、彼の単独走行でのベスト・ラップは27番手と遅い部類。ノー・トウの順位は、2番手がスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、3番手がロッシ、4番手がアンドレッティ、5番手がマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、6番手がヒンチクリフ、7番手がザック・ヴィーチ(アンドレッティ・オートスポート)、8番手がジャック・ハーヴィー(メイヤー・シャンク・レーシング)、9番手がスペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)と、ここまでがホンダ勢で占められた。シヴォレー最速はチャーリー・キンボールによる230.861mph。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は11番手で、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は16番手だった。

ペンスキー、フル・ブーストでもスピード伸びず
昨日クラッシュのアロンソ、ノー・トウで31番手

 
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 手の内を隠していると考えられていたチーム・ペンスキーは、ジョセフ・ニューガーデンの12番手が最上位。そのスピードは230.538mphでハンター-レイとの差は1.541mphもあった。昨年度ウィナーのシモン・パジェノーはノー・トウで18番手、ウィル・パワーは21番手、エリオ・カストロネヴェスは29番手だった!
 

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  マシンを直して出てきたフェルナンド・アロンソ(アロウ・マクラーレンSP)は、ノー・トウで31番手。もちろん、まだスピードを心配するところまで失地の挽回はできていない。彼の場合は予選は諦め、レースに専念する作戦に変更した方が良さそうだ。

ルーキーのなかで光るパロウの健闘

 電気系統のトラブルで予選しミュレーションになかなか取り掛かれなかったディクソンだったが、セッション終盤の暑い中でも非常に高いスピードをマークしていた。アンドレッティ・オートスポートとチップ・ガナッシ・レーシングの面々、さらにはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのトリオも明日の予選で上位争いをする可能性が高い。ルーキーの中ではアレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チーム・ゴー)が昨日に続いてセッション終盤に好タイムをマークし、今日の総合6番手、ノー・トウでも14番手につけている。
以上

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