2020年7月19日日曜日

2020 INDYCARレポート R6 アイオワ・インディーカー250 RACE 2 決勝:アイオワのレース2ウィナーはジョセフ・ニューガーデン

レース1の悔しさを晴らす完全な勝利でニューガーデンが今季初優勝を遂げた Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
天候:快晴
気温:2830

レースを完全に支配したニューガーデン


「この勝利が不運を断ち切るスタートラインになればいい」



 昨晩とは違い、レース2は作戦や展開が結果に大きな影響を与える戦いにはならなかった。
 思っていたより涼しいコンディションとなったレースは、ポールポジションからジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シヴォレー)がゴールまでの戦いを完全に支配下に置いた。250周のレースで214周をリード。これで彼はアイオワは3勝目だ。

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
  「不運を断ち切りたかった。今日がそのスタートとなればいい。昨日だって僕らは勝てるマシンになっていた。しかしタイミングが悪く、望む結果に繋がらなかった。今晩は攻めの走りを貫いた。250ラップを全開で走るダブルへダーは、体力的にキツい。特に今晩のレース2では、最後の50周で集中力を保つのが大変だった。この勝利を機に、タイトル防衛に向けて全力での戦いを続けていく」とニューガーデンは語った。

パワー、2位フィニッシュするもニューガーデンにアタックできず



 開幕からいかにも彼らしい浮き沈みの激しいシーズンを送ってきているウィル・パワー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)は、アクシデントでの21位の翌日に2位フィニッシュ。

レース後に言葉を交わす2位のパワーと3位のレイホール Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 「グッド・フィニッシュができた」とゴール後にコメントしていたパワーだが、この結果を彼が喜んでいるはずがない。どんなに頑張っても若いチームメイトに追いつき、アタックスすることはできなかった。ゴールでのニューガーデンとの差は27869もあった。そして、ポイント・トップのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/ホンダ)とのポイント差は102点にもなっている。


ホンダ勢最上位は3位のレイホール
 
114周目からののフルコースコーションで、アンダーイエローでピット作業を済ませ、レイホールはがっちり上位をつかんだ Photo:INDYCAR (Chiris Owens) クリックして拡大
  3位でゴールしたのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。2週続けてのダブルへダーで、2週続けて2レースでのマシン・カラーリングが違っていた。12位フィニッシュだったレース1はワン・キュアがメイン・スポンサー。レース2はアイオワではポピュラーなスーパーマーケット、ハイヴィーが新しいスポンサーについての戦いで、見事に3位フィニッシュ。19番手からのスタートで表彰台まで駆け上ったのだから、新スポンサーも喜んだに違いない。アグレッシブでミスのない走りでチーム・ペンスキーとシヴォレーの表彰台独占を阻止したことは、マニュファクチャラー・ポイントでのバトルに大きな影響があった。

レース1優勝のパジェノーは4位、ディクソンは5



レース1と同じように、レース中盤以降はトップを狙えるポジションまで浮上したパジェノー Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
 レイホールの後ろでゴールしたのはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー/シヴォレー)。今日も最後尾スタートだったが、4という見事な結果を手に入れた。
 ただし、パワーと同じく、パジェノーも上位フィニッシュをそんなに喜べはしなかった。ポイントトップのディクソンも奮闘し、ひとつ後ろの5位でレースを終え、獲得ポイントを244点に伸ばした。パジェノーは2レース両方で差を縮めt195点でディクソンとは49点の差だ。逆にニューガーデンは、一気にパジェノーと4点差、ディクソンと191点のポイントスタンディング3番手に復活してきた。

佐藤琢磨、セカンドスティントでマシンが悪化し21



佐藤琢磨はレース1と同様に最初のピットインを早めに行い、ニュータイヤでのアドバンテージを生かす戦略を採ったが、マシンのハンドリングが突如悪化して苦境に Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
  佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)は、20番手スタートで21位フィニッシュ。クラッシュしたドライヴァーたちを除くと最下位だったのは、セカンドスティントで突然マシンのハンドリングが悪化したからだった。オーバーステアが大きく、乗っていられない状況となって緊急ピット・イン。それでもマシンは良くならず、周回遅れを挽回するよう展開が味方してくれることもなかった。
「ハンドリングが悪くなったので早めに2回目のピットストップ。フロントウィングは普通じゃ考えられない7ターンぐらい回した。その後のピットストップでも変更し続けたけれどマシンは良くならなかった」と琢磨は語った。マシンのどこかが壊れてしまったか、外れてしまったのだろう。そう考えられるぐらいに突然の、そして大幅なパフォーマンスダウンだった。

 ダブルヘダー2イヴェントの後は2週末レースなし。8月の2週目、トリッキーなミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースでシリーズ第7戦は開催される。そこでもう2020年シーズンは前半戦終了ってことだ。始まるのは随分遅れたが、始まってからが早い!

以上

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