インディーカー・シリーズ開幕まであと1ヵ月あまり
テキサスはまだ感染が広がっている状況が続く……
新型コロナウイルスでお亡くなりになった方々に謹んでお悔やみを 申し上げますとともに、被患された皆様には心よりお見舞いを申し 上げます。また、被患された皆様の1日でも早い回復と、感染の早 期終息を心よりお祈り申し上げます。
4月も今日で終わり。NTTインディーカー・シリーズが今年最初 のレースとして現在予定しているジェネシス500=テキサス・ モーター・スピードウェイ=6月6日決勝まで1ヵ月と少しだが、 テキサス州内のCOVID-19感染者数は4月20日に19,4 58人だったものが26日に24,631人と短期間で5,000 人も増えており、死者数も同期間内に495人から648人に増え た。アメリカのウィルス感染による死者数は10年を越す長さだっ たべトナム戦争での数(58,220人)をすでに上回り、まだ 感染は広がっている段階と見られるのだから、ダラス郊外で6月初 旬にレースを開催するのは非常に難しくなっている。
4月も今日で終わり。NTTインディーカー・シリーズが今年最初
5月1日からステイホームの規制を緩和!
厳格なレギュレーションの下、商業活動を再開へ
しかし、テキサス州知事は意気軒高だ。この金曜からステイホーム の条例を緩和し、多くの職種に再開のゴー・サインが出され、 ショッピング・モール、レストラン、 映画館は営業を再開して良いことになった。ただし、 州の定めるルールに従った上で……という条件はつく。例えばレス トランの場合、収容人数の25パーセント以下までしかお客さんを 入れてはならない。お客も従業員も常に6フィート( 約180cm)以上の距離を保たなくてはいけない= 入店前の待ち時間にも適用。1テーブルにつけるのは6人まで。 使い捨てメニューの使用、クレジットカードなどでの支払い(お金 のやりとりなどで接触が起こらない)、ソース/スパイス/付け合 わせの類はそれぞれのテーブルで消費し切れる分を提供、1グルー プの食事が終わるごとに清掃と除菌、入り口に手を消毒する場所を 用意すること……が推奨されている。ビュッフェ形式もオーケイだ が、食べ物を皿に取り分けるのはレストランの授業員。と、なかな かハードルは高い上、この外食をグループでできるのは今のところ 家族でだけ。友達ところか親戚の集まりもダメということ。ルール 守らなければ罰金1,000ドルか最長180日間の投獄、あるい はその両方。業種によってはライセンスが剥奪される。そして、 バー(=利益の51パーセント以上がアルコール飲料に占められる 店という規定)は、まだ開業してはならない。
指定州、指定都市からの来訪者には2週間の
自主検疫期間を義務付け! 日本からの場合はいかに?
テキサス州は指定州、あるいは指定都市から入って来る人々に対し 、14日間の自主検疫を求めているが、そのルールがレースまでに 緩和されないと、現場に行けない人も出て来る。現状アウトとされ ているのはカリフォルニア州、コネチカット州、ニュー・ ジャージー州、ニュー・ヨーク州、ワシントン州、アトランタ( ジョージア州)、シカゴ(イリノイ州)、デトロイト( ミシガン州)、マイアミ(フロリダ州)だ。我々が日本から行く場 合、これらの州や都市を経由したらダメってことなのだろうか??
インディーカー開幕の翌日にNASCAR戦!
にわかには信じがたい1デイ・レース制導入か!?
テキサス州知事は3月に予定されていたNASCARのレースが延
NASCARとの併催になるか否かは別として、テキサスでのイン
いまだ厳しい日々が続くヨーロッパ
モータースポーツが盛んな国の感染状況が深刻
COVID-19ウィルスの感染者数を国別で見ると、アメリカは ご存知のように今やダントツの世界一。世界で2〜6番目に多いの はスペイン、イタリア、ドイツ、イギリス、フランスといったヨー ロッパの国々だ。そして、これらの国はレースにとって重要なとこ ろばかりだ。
そうした国々で感染者数増加の傾向がまだ緩やかになっていない中 、F1世界選手権は6月28日決勝のフランスGP/ポール・リカ ールで開幕する予定になっている。こちらも実現はかなり難しいの では?
世界耐久選手権(WEC)はル・マン24時間レースを9月下旬に 延期し、開幕戦は8月30〜9月1日開催のシルバーストーン( イギリス)としているので、開催可能なのでは?
という希望が持てる。
世界ラリー選手権(WRC)は4〜6月のイベントを延期。シー ズン再開を7月半ばにしているので大丈夫そうに見える。しかし、 そのイベントがサファリ・ラリー=アフリカのケニアで開催= なので、欧米やアジアよりウィルス感染が遅れて広がり、安全にイベントを行なうことが難しくなる可能性も考えられる。8、 9月にラリー開催予定のフィンランドとニュー・ジーランドはウィ ルス対策に国として成功しているので、おそらく開催可能だろう。
ツーリング・カーのTCRヨーロッパは、7月24〜25日に延期 されていたスパ・フランコルシャン(ベルギー)でのイベントを 更に遅らせることを決定(日程は検討中)と、かなり現実的。シー ズンスタートをWECと同じ8月末までズレ込ませる計画だが、そ の開催コースが当初のスケジュールにはなかったハラマになるとい うのは不可解。スペインがウィルスによって受けたダメージは非常 に大きいため、レースを実現できるか不透明だ。
COVID-19ウィルスの感染者数を国別で見ると、アメリカは
そうした国々で感染者数増加の傾向がまだ緩やかになっていない中
世界耐久選手権(WEC)はル・マン24時間レースを9月下旬に
という希望が持てる。
世界ラリー選手権(WRC)は4〜6月のイベントを延期。シー
ツーリング・カーのTCRヨーロッパは、7月24〜25日に延期
以上
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