マシンの仕上がりがよくなり、ドライビングにも安定感が出てきたハータ。ポール・ポジションからルーキ・オブ・ザ・イヤーを懸けた戦いに臨む Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
昨シーズンの最終戦ソノマでインディーカー・シリーズにデビューした二世代目ドライバー、コルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)が2019年シーズン最終戦ラグナ・セカのポール・ポジションを獲得した。デビュー・イヤーにして3回目のPP。そして、第16戦グラン・プリ・オブ・ポートランドからの2戦連続PP奪取ともなった。6人による予選ファイナルが始まると、ハータはピットで待機し、残り時間が3分になった時にコース・イン。1周のウォーム・アップの後に2周のアタックを行い、1分10秒1405、1分10秒1658という素晴らしいラップ・タイムを続けえ記録してPPを手に入れた。ベテランたちがセッション開始直後にコース・インし、2セットのタイヤを投入してトライを重ねたのに対し、ルーキーのハータだけが1回のアタックに勝負を賭けることとし、見事にPPを仕留めた。
ハータは素晴らしい集中力で1回アタックに懸ける作戦を成功させた Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
「マシンが最高の仕上がりなので速く走れる」
「チームのパフォーマンスが今週ずっと素晴らしく、マシンが最高の仕上がりなので速く走ることができている。シーズン終盤の数週間になってから、僕らはマシンを大きく進歩させることができており、自分もドライバーとしての能力を向上させている。今シーズンが開幕する時、自分の目標は”シーズンが終わるまでに、予選でトップ6を争えるようになりたい”というものだった。自分にはPPを獲得する力がある。それを知ることができた時、僕はストレスから解放された。そして、自分にファスト6入りが可能だとわかってからは、それを実現できなかった時にとてもがっかりする。明日のレースのスタートが今から楽しみだ」とハータは喜んだ。明日、彼は開幕2戦目以来となるキャリア2勝目を狙い、PPからスタートを切る。
ニュー・タイヤのセッティングに苦しんでいたディクソン
「予選2位はいい意味での驚き」
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
「今週末はマシンのセッティングで苦労をしていた。特にニュー・タイヤで好いラップ・タイムを出すことができずにいたのだから、予選でフロント・ロウにグリッドを獲得できたことは、とても大きなリカバリーだったと思う。いい意味での驚き、そういう予選になっていた。明日がどんなレースになるのか、とても楽しみだ」とディクソンはコメントした。
ロッシ、予選3位でニューガーデンとともにグリッド2列目に「100分の7秒差でポール・ポジションを逃したのは厳しい」
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
「ちょっと攻めすぎてしまった」と振り返るニューガーデン
「実現すべき予選結果を手に入れた。明日は任務を遂行するだけ
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
予選6位に納得するパジェノー
「明日のレースに向けて、自分たちのマシンは非常に強力!」
Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
タイトル・コンテンダーの3人目、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)もラグナ・セカでの予選ファイナルに駒を進めていた。しかし、パジェノーが手にできたのはその中での最後のグリッド、予選6位という結果だった。彼の前の5番グリッドはジェイムズ・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)のものとなった。それでも、予選後のパジェノーは納得の表情だった。
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大 |
不運!ローゼンクヴィスト、ペナルティでQ2進出できず
最終戦にはルーキー・オヴ・ザ・イヤー争いも持ち込まれている。現在トップはフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)。26点差の2番手にいるフェルッチが12番グリッドなのに対し、ローゼンクヴィストは予選14位となった。Q1でのコース・オフが、後続のヒンチクリフのアタックを妨害したとして、ベスト2ラップが抹消され、彼はQ2進出を果たせなかったのだ。最速2ラップを取り消されてもグループ7位となり、あと一歩でQ2進出を逃したのだった。彼はこのセッションで誰よりも速い1分10秒1645を記録していた。間違いなくPP争いに加われるマシンを手にしていたのだ。しかし、走路妨害という判定は下された。
インディーカー批判を口にしたローゼンクヴィスト。決勝でのルーキー同士の戦いも注目される Photo:INDYCAR (Stephen King) クリックして拡大 |
ローゼンクヴィストは、「僕にルーキー・オヴ・ザ・イヤーを取らせたくない人が”階上”にいるに違いない」とシリーズ主催者のインディカー批判をしていた。今週末のレースはダブルポイントのため、フェルッチの逆転は十分に可能。スウェーデン出身の彼は、アメリカ人ドライバーのフェルッチにルーキー賞を取らせたい思惑がインディカーにはあると感じているようだ。
佐藤琢磨、攻めたセッティングで予選に臨むも
マシンを天候に合わせきれずQ1敗退
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は予選直前のプラクティス3で5番手につけており、予選はファイナル進出も十分期待できる状況にあったが、Q1敗退を喫した。
ここまで順調にマシンを仕上げてきた佐藤琢磨だったが、予選は裏目に Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
以上
0 件のコメント:
コメントを投稿