積極的に周回を重ねたローゼンクヴィストはこのセッション11番手 Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
ルーキーの積極的な走りが目立ったプラクティス1
ミズーリ州セント・ルイスから川を渡ったイリノイ州マディソンにあるワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ・アット・ゲイトウェイ(旧称ゲイトウェイ・インターナショナル・レースウェイ)は、1周1.25マイルのショート・オーヴァル。日本のツインリンクもてぎと同じ左右非対称のオーヴァルでターン1~2に11度、ターン3~4に9度のバンクがつけられている。
気温=28℃、路面温度46℃で始まった1時間のセッションは赤旗も出されず、出場22エントリーは多くの周回をこなした。最多はルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)による62周で、最少はポイント・リーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)による36周だった。最速もルーキーで、サンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング)がセッション終了間際に記録した184.804mph=243501秒。彼は59周を走ったうちの58周目にこのラップを記録した。
初のゲートウェイ最初のセッションで、ルーキーのフェルッチがトップタイム Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
「ショート・オーヴァルでスピードを獲得でき嬉しい」
「先週ポコノで4位。その勢いを保っている。自分たちのチームはとても良いパフォーマンスを見せて来ていると思う。特にオーヴァルで。もうシーズン終盤。ルーキー・タイトル獲得を目指している。ランキングのトップ10に入ることさえ狙える状況。やれることをキッチリこなし、安定感を持ってレースを戦い続けて行きたい。僕らはここにテストにも来ていないし、シミュレーターも使わなかった。しかし、チームの用意したマシンは走り出しから非常に良かった。アイオワ以来となるショート・オーヴァルは楽しみにしていたので、スピードを獲得できているのを嬉しく感じている」とフェルッチは語った。
タイトルコンテンダーは、ディクソンが3番手
ニューガーデンは4番手でロッシは6番手に
2番手につけたのもルーキー。46周を走ったマーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が自身の最終ラップで184.527mph=24秒3867をマーク。トップとの差は0.0366秒しかなかった。
チャンピオンシップを争う面々の中ではディクソンがまずは最上位につける Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
4番手はニューガーデン、5番手はセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)。トップ5までがフェルッチのベストからコンマ1秒以内に収まっていた。
6番手はランキング2番手につけているアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)で、7番手は先週のポコノで今シーズン初勝利を挙げたばかりのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。昨年のこのレースのウィナーだ。
佐藤琢磨、トップと0.16秒差の8番手タイム
「マシンは去年より格段に良くなってます」
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は8番手=トップと0.1606秒差。9番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、10番手はルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)だった。
琢磨は、「クルマは去年より格段に良くなっていますね」と話し始めた。「このコースはスピードが高く、マシンもタイヤも去年と違うので、徐々に慣れるように......と走りましたが、クルマの動きは良い方向だったと思います。今回新たに投入されたファイアストンの左サイドのタイヤは、全体的なグリップ感が上がっていますね。日中でこれだけグリップが高くなっているということは、夜のレースでは結構上がるかな、とも見ています。マシンの今の仕上がり具合については、満足度はまだまだだけれど、結構酷かった去年に比べたら全然良い状態です」と、琢磨はプラクティス1を終えての感触は良いものが得られているようだった。
以上
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