天候によってスケジュールは大幅変更になり、予選もキャンセルに Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
路面の乾燥作業のため午後の予選も中止
ペンシルヴェニア州の山間にあるポコノ・レースウェイ。標高は570メートルほど。今日は朝から快晴だったが、サーキットを取り巻くエリアには霧の出たところもあり、救急ヘリコプターが到着せず。雨雲も近づいていたため、インディカーは午前9時30分開始予定だったプラクティス1をキャンセルすることを決定した。その指示を受けて全車がピットからガレージへと引き上げた後、雨は実際に短時間だが強く降った。これで乾燥作業が必要になり、予選もキャンセルされ、代わりに2時間のプラクティスが行われることとなった。
カナーン、久々に健在ぶりを発揮しセッショントップに Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
そのスタートは午後1時53分。気温27℃、路面温度=41℃。雨上がりで蒸し暑くなったコンディションとなった長いセッションで最速ラップをマークしたのはトニー・カナーン(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。現役最年長ドライバーのカナーンは、前戦のミッド・オハイオ(=ロードコース)では予選最下位だったが、一転ポコノのプラクティスでは最速ランナーとなった。彼はこのセッション中に55周をこなし、28周目に216.354mph=41秒5984を記録したのだ。もちろんドラフティングを利用してのことだ。「マシンの仕上がりはとても良い。前のレースからチームに加わってくれたドン・ハリデイの助けが大きい。マシン・セッティングで悩んでモチベーションも下がっていたが、インディ500で良かったマシンはポコノで更に良いものになっている」とカナーンは笑顔を見せた。しかし、スターティング・グリッドはエントラント・ポイント順のため、カナーンは明日のレースを19番グリッドからスタートする。「予選をやりたかった。やれなかったことが今回は自分たちにとって大きな不利となった。このコースはオーバーテイクが難しい。特にトラフィックの中では……」ともカナーンは話した。
2番手はディクソン!
ロッシとパジェノーが4、5番手に
プラクティス4番手とマシンのセットアップも順調。しかもランキング順の予選ではセカンドポジションと、ロッシは好位置につける。一方、パジェノー以外のペンスキー勢はニューガーデンはこのセッション17位、パワーも20位と苦境に Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
2番手はミッド・オハイオで優勝(今季2勝目)したばかりのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。ベストは215.761mph=41秒7128だった。4番グリッドから6度目のタイトル獲得に更に前進するシーズン3勝目を飾ることはできるか?
ポコノでも安定した走行を見せるパジェノー。プラクティスは5番手、ランキング順のスタートは3番手だ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
新しいタイヤに苦しんだ佐藤琢磨はこのセッション18位
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苦悩する琢磨「どのコーナーでもアクセルをオフしている
このマシンなら予選はやらなくてよかった」
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インディーカー参戦10周年記念スペシャルヘルメットを手にポーズを決める佐藤琢磨。ストライプの色はこれまでインディーカーで乗ってきたマシンのカラーリングをフィーチャーしている Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
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