ニューガーデン、ブラック・タイヤでベストラップ
決勝日もミッド・オハイオは朝から快晴。風は今日もやや吹いているものの、気温は正午のファイナル・プラクティス開始時点ですでに28度。路面も41℃に上がっていた。
今日のレースはスタートが午後4時過ぎと遅い。しかし、サマー・タイムが採用されているので、その時間帯はまだまだ暑い盛りだ。午前中の涼しいうちに行うファイナル・プラクティスに比べ、正午からのセッションならコンディションはレースと似たものになる。陽が照り続けてれば、路面はもっと温度が上がるだろうが……。
30分間、赤旗の出なかったセッションでは、ほとんどのドライバーが20ラップ以上をこなした。ブラック・タイヤだけで走った者もいれば、レッドとブラック、両方を試したドライバーもいた。
最速ラップを記録したのは今季最多の4勝を挙げてポイント・リーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。タイムは1分06秒6442。これは予選のPPタイムと比べると、1.4873秒遅い。彼はレッドも連続で7ラップほどトライしていたが、ベストはブラック・タイヤで記録された。ペンスキー勢でレッドをこのセッションで使ったのはニューガーデンのみ。PPのウィル・パワーは21周したがベストは1分08秒1508で19番手。予選4位だったシモン・パジェノーも1分07秒8232で15番手と順位は良くなかった。予選3位だったニューガーデンは、2列目イン側グリッドからどんな戦いを見せるだろう。迷うことなく5勝目を狙って行くのか、慎重にポイントを重ねに来るのか。
ローゼンクヴィストもハータもブラックで2,3番手に
2番手はルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)。ポールポジションをすでに1回獲得している彼は今回予選6位。彼もブラックとレッド両方で走行。ベスト記録時のタイヤはブラックだった。
3番手はコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)=1分06秒9386。レッドでの走行なし。
予選は失敗したが、スピードはあることを改めて示したのがスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)=1分07秒1443で4番手。
5番手はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)=1分07秒1796。昨年のミッド・オハイオ・ウィナー。予選2位から連覇、さらにはポイント・リード奪取を目指す。レッドとブラックで走行。
6番手は予選5位のセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)=1分07秒2563。ブラックがメインで、レッドでも少し走行。彼もパワー同様に今シーズンは未だ勝利がない。
佐藤琢磨、マシンのフィーリングが上向き7番手に
7番手は1分07秒2642をマークした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。今週末、セッションのトップ10に入るのはファイナル・プラクティスが初めてとなった。前半をブラック、後半をレッドで走行。どちらも連続周回で耐久性もチェック。マシンのフィーリングは上向いたようだ。「ハンドリングは少し良くなりました。ブラックでもうちょっと良いタイムを出せると思ったけれど……。レッドでもロング・ランができ、どれぐらいグリップが落ちるのかを見ることができました。燃費をセーブするための走り方などもチェックし、レースに向けた準備はひと通り行なえたと思います。ピット・ストップは3回行なうチームがほとんどでしょう。自分たちは2回で行くことを考えています。ロッシもそうでしょう。タイヤはスタートをブラックで切り、その後にレッド、レッドと続けて投入するストラテジーで戦うことになると思います」と琢磨は話した。チームメイトのグレアム・レイホールはブラックのみで18周。ベストは1分07秒4735で10番手だった。RLLは2人揃ってトップ10入りしたわけだ。
スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はレッド&ブラック両方で走って8番手=1分07秒3159。今回の成績いかんで彼は6度目のタイトルが遠ざかる。5勝と実績のあるミッド・オハイオでの彼がどんな走りを見せ、どんな結果を手にするか、大変興味深い。
9番手は今回好調のジェイムズ・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)=1分07秒3902。ブラックのみでの走行。チームメイトのマーカス・エリクソンがレッドでのロング・ランを担当していた。彼のベストは1分07秒6418でポジションは13番手だった。
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