ローゼンクヴィスト、ブラックタイヤでトップタイム!
決勝日のトロントは朝から快晴。気温が26℃、路面温度が44~45℃という今週末で最も温度の高いコンディションとなった。
出場22台は30分間のセッションでブラックとレッド、両方のタイヤをトライするところが多かった。そして、最速ラップとなる59秒9469を予選3位だったフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)が、ブラック・タイヤで記録した。27歳のスウェーデン出身ルーキーは、2列目イン側グリッドからキャリア初優勝を目指す。その準備は万端といったところだろう。
予選の失敗の挽回を期するパワーが2番手
ポール・ポジションのパジェノーは6番手
2番手に来たのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。彼も60秒を切る59秒9599をマークした。ローゼンクヴィストとの差は0.0130秒という小ささだった。しかし、彼は昨日の予選で失敗してQ1で敗退。グリッドは15番手の後方だ。早いタイミングでピット・インして前方視界の開けたところを走り、イエロー・フラッグに味方してもらうのを期待する……という戦い方をして来るものと見られる。
3番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ベストのラップは1分00秒0418だった。6度目のチャンピオンになるために、ここでシーズン2勝目を挙げることができればベストだが……。
ポール・シッターでポイント・スタンディング3番手につけているインディー500ウィナーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は、1分00秒4258のベストで6番手。彼の前の4番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=1分00秒0787、5番手は予選も5位だったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)=1分00秒1119だった。レイホールは予選12位だった。
ポイント・ランキングが2番手、トロントの予選は4位だったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は、まだマシンが本当の思い通りに仕上がっていないのか、ウォーム・アップでもベストは7番手とパフォーマンスが振るわなかった。自己ベストとなったラップ・タイムは1分00秒4716でトップのローゼンクヴィストとの差は0.5247秒もあった。
予選10位だった佐藤琢磨はウォームアップ9番手
「レッドはすぐタレてしまいますね」
8番手はすでに1勝を挙げているルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)。9番手に予選10位だった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がつけた。ハータのベストは1分00秒4957。琢磨のベストは1分00秒5335だった。
ピットでエンジニアのエディ・ジョーンズと長いブリーフィングを終えた後、琢磨は「大丈夫か大丈夫じゃないかと言われれば、大丈夫じゃない。でも、まずまずですね。レッド・タイヤは結構ただれてしまいますね。デグラデーションがどうなるかを見たかったので、長く走りましたが……。でもまぁ、3周目にはもうギブ・アップしてましたからね。レッドでどれだけの走りができるかは、路面のラバーの乗り次第。最後のスティントなら行けるかもしれないけれど、どうやら今、チームはレッドでスタートすることを考えている感じなので……。グレアム(・レイホール)はブラックでスタート。チーム内で戦略を分けることになると思います。僕がスタートで投入するのは新品のレッド。最初に使って、もうレッドはおしまい。コーションが出ることも期待しています。この作戦はコーションが出ないとダメだろうし」と話していた。
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