ポール・トゥー・フィニッシュで今シーズン3勝目を飾ったパジェノー。54ポイントを追加して、トップのニューガーデンに39ポイント差に迫る Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
完璧にマシンを仕上げきったパジェノー
今年のトロントは3日間の週末中、一度も雨に悩まされることはなかった。雷雲が訪れたのは予選終了直後で、インディカーの走行には何ら影響を及ぼすことはなかった。45分間のプラクティスが3回、3段階の予選、そして決勝日には30分間のウォームアップと、すべてが完全なるドライコンディションだった。トロントのコースはグリップが極めて低く、路面の材質が場所々々で異なる難しいキャラクターだが、今年のエントラントたちはマシンの仕上がりレベルを例年よりかなり高くできていたはずだ。そして、この長いプラクティス時間をフルに味方につけたのがシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)だった。
オープニングラップにターン8でパワーの強引なマニューバ―をきっかけにレイホール、ハータ、アンドレッティ、レイストを巻き込むクラッシュが発生。2~3周目にフルコースコーションとなったが、その後はラスト1周までアンダーグリーンでレースは続き、パジェンーは危なげなく首位をキープ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
トロントでのパジェノーは、「現行インディカーを自分のものにできた!」と胸を張って言っていいパフォーマンスを発揮した。
「アグレッシブさを保ちつつ、
マシンの持つ力のすべてを引き出すことができた」
喜ぶニューガーデンとクルーたち。パジェノーはこの勝利でニューガーデンに次いで、2人目のシーズン3勝目。ここからのチーム内の争いの行方が注目される Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
「ターン1とターン3でバックマーカーに追いつかないよう
燃費をセーブしながらペースをコントロールしていた」
Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大 |
ロッシ、3位でフィニッシュしニューガーデンとの差は4点!
パジェノーも39ポイントまで肉薄!
佐藤琢磨、5位まで浮上も残り18周でマシントラブル発生、無念のDNF
トップと61点差のポイント・スタンディング3番手でトロント入りしたパジェノーは、シーズン最多タイの3勝目を挙げて獲得ポイントを395点まで伸ばした。ポイント・リーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は4位フィニッシュと手堅さをまたも見せたが、パジェノーは彼との差を39点まで縮めた。
ポイントリーダーのニューガーデンは今回4位。表彰台には、ニューガーデンを追いかける3人が並んだ Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大 |
力強い走りでポジションアップを果たし、5位走行中の63周目には自己ベストラップを出して表彰台圏内を目指した佐藤琢磨だったが、67周目に両エキゾーストから発火してレースを終えた Photo:INDYCAR (Joe |
0 件のコメント:
コメントを投稿