2019年7月14日日曜日

2019 INDYCARレポート R11 Day2 :佐藤琢磨とセバスチャン・ブルデイのいざこざ


 土曜日のプラクティス3終了後、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)とセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)がピット・ロード上で掴み合いになった。

 セッション終了間際にグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がクラッシュ。全車に1周の計測ラップが許されることになり、ピット・ロードからほぼすべてのマシンがコースへと出て行ったのだが、ピット・アウトからの1ラップだけでタイヤをできる限りウォーム・アップする必要があり、しかも前を行くマシンとの間に間隔も保たなければならない状況だった。ここでブルデイが琢磨を強引にパス。その行為を琢磨はアンフェアと考えたため、「どういうつもりなのか?」を尋ねに行った。そして、それはトラブルへと発展した。



 琢磨は以下のように説明した。
 「ブルデイがコース上でしたことは、まったく意味がわからない。残り時間が少なくて……というのなら、みんな慌てて行かなければならないけれど、全員1周がギャランティされている中で、基本的には、先頭のピットから出た人にペースなどは委ねるしかないわけですよ。で、その後ろの人たちは2番手、3番手、4番手とそれぞれがスペース・アウトするしかないんです。もちろん、みんなヤキモキしますよね、早く行きたいし、タイヤを温めたいから。でも、前が詰まってるんだからしょうがない。それが秩序っていうものなんですよね。それを彼は完全に無視して、バック・ストレートで僕をオーヴァーテイクして、しかもものすごく幅寄せして。その後にはニューガーデンに追突しそうになっていた。何をやりたいんだかわからない。何を狙っているのかわからないから、それを聞きに行ったんですよ。そうしたら、彼がかなりエキサイトしていた。あの後にインディーカーが来ました。彼らは全部ビデオを見てたんですね、ブルデイの幅寄せに関しても。それで彼らは、”あれは有り得ない(行為だ)”って言ってました」。
 元チャンピオンの大ベテランであるブルデイが、少々ワガママに過ぎる振る舞いをしたということのようだ。
 「もう彼はインディーカーから注意を受けていると思いますよ。だから予選でのアウト・ラップでは1回も近づいて来なかった」と琢磨は話した。ブルデイが冷静を取り戻し、話し合いに来ることなどは、今後あるのだろうか?
 「僕は話をしに行って、ああいうカタチになっちゃったので、話を彼の方でしたいのであれば、僕の方は待ってます」。
 プラクティス3直後、琢磨としては飽くまでも話をしに行ったのだという。
 「抗議に行ったんじゃない。ケンカなんかしに行くわけないじゃない!
”何をアチーヴしたいのか、あなたは何を狙ってるのか聞かせてくれ”って言ったの。そうしたら、XXXX……って言うから、ヘルメットを掴んで”何を言いたいんだ?”って聞いたら、いきなりアアアーってなってパンチし出した。あり得ない。インディーカーのチャンピオンとして彼はみんなのお手本にならなきゃいけないのに。あれだけ長いこと北米でやって来てて、ルーキーでもあるまいし、もう今回みたいな状況についてはわかってるはずなのに。まったくお粗末でした」と琢磨はコメントした。

 パドックでは二人の衝突した現場、あるいは映像を見た多くの人々が、「琢磨はかなり頭にきていたようだね。彼がそんな風になるのは珍しい」と話していた。
以上

1 件のコメント:

  1. 回答ありがとうございます。

    やはり今回の行為はブルデーに責任ありですね。

    でも琢磨選手もちょっとエスカレート過ぎかな??

    という訳ではないが、今日の決勝は…………(ーー;

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