2019年7月27日土曜日

2019 INDYCARレポート R13 ホンダ インディ200 アット ミッド・オハイオ:ミッド・オハイオでの最初のプラクティスはスコット・ディクソンが最速

 ロード・アメリカでのマニュファクチャラー・テストを予定していたシヴォレーだったが、コースの一部が冠水して中止に。代替テストはミッド・オハイオで、ロードアメリカでのレースの後に行なわれた。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)に圧勝され、シヴォレーとペンスキーはロードコースでのスピード不足解消の必要を強く感じた。ミッド・オハイオでテストをすれば、アンドレッティとの差を縮める大きなチャンスとなり得る。ドライバーズ・タイトルをユーザー(=ペンスキー・ドライバー3人のうちの誰か)に獲得してもらうためにもシヴォレーとしてはテストをするしかなかった。ミッド・オハイオの後にもポートランド、ラグナ・セカとロードレースは2戦ある。シーズン終盤はロードレース率が高まる上、最終戦ラグナ・セカはダブルポイントなのだから、この手のコースに力が入れるというのは実にロジカルだ。


金曜の天候は快晴。気温はプラクティス開始時点で摂氏24度。路面は36度。セッション修理時は気温25度、路面41度だった。

 シボレー優位と見られていたが、1回目のプラクティスで最速ラップ=1分06秒0973を記録したのは、事前テストを行なわなかったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。さすが、ミッド・オハイオ5勝の男。彼のポイント・スタンディングは現在4番手なので、今週末にシーズン2勝目=ミッド・オハイオ6勝目を挙げることができたら、一気にタイトル圏内だ。

 1分06秒2455で2番手につけたのはスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)。ディクソンとの差は0.1482秒。何度か書いて来ているが、ピゴット、着々と速くなっている。チームメイトのエド・ジョーンズは16番手で目立てず。
 3番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、4番手はポイント・リーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は7番手。

 このセッションではレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの2人も苦戦。グレアムにとってミッド・オハイオは地元(コロンバス近郊の出身)。2015年のウィナーでもあるし、人気は絶大なのだが、ファースト・セッションは16番手と出遅れた。佐藤琢磨も1分07秒1472がベストで14番手。トップとの差は1.499秒もあった。
 「シミュレーターでのテストをして来ました。今回はファイアストン・タイヤが少し変わっており、なかなか暖まりません。自分たちのマシンは低速コーナーで遅く、トラクションがないのでアクセルを早く開けることができない状況」と苦しい点を説明。「バーバーと同じタイヤになったので、同じセッティングを試したかった。それでわかったことはあったし、まだ次のセッション以降に投入するセッティングのアイディアもいくつか残して」と琢磨は話していた。

 シヴォレーのテストと同じ日にプライヴェート・テストを行なった
が、コルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)は今回は12番手スタート。ルーキー最速はフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)の8番手だった。


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