2019年6月2日日曜日

2019 INDYCARレポート 第7戦 シヴォレー・デトロイト・グランプリ・レース1:インディカーと併催のIMSAシリーズはファン・パブロ・モントーヤがPP

会心の表情を見せるモントーヤ「デトロイトでポール・ポジションを獲得できたことに興奮している」
IMSAシリーズ第5戦
シヴォレーの本拠地でアキュラがPP


 デトロイト・グラン・プリはインディーカーのダブルへダーがメイン。そして、アメリカン・スポーツ・カーの最高峰IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのシリーズ第5戦が併催だ。
 金曜日にはIMSAシリーズ予選が行われ、トップ・カテゴリーのデイトナ・プロトタイプ・インターナショナルで元インディカー・チャンピオンで二度のインディ500ウィナー、そして元F1GPウィナーでもあるファン・パブロ・モントーヤ駆るアキュラARX-05がポール・ポジションを獲得した。110分間で争われるレースは今日、土曜日の夕方にスケジュールされている。


前戦のミッド-オハイオで優勝した勢いでデトロイトに臨んだアキュラ・チームペンスキー、まずは6号車が幸先のいいポール・ポジション Photo:LAT Images クリックして拡大
喜ぶモントーヤ「ストリートでPPがとれた意味は大きい」

 「午前中のプラクティスではマシンのバランスに苦労したが、予選でのマシンは良かった。予選の序盤には少しアンダーステアが出ていたが、それは時間とともに良い方向に変わって行き、アタックを楽しみながら続けることができた。チームがマシンを素晴らしいものに仕上げてくれたおかげだ。デトロイトのようなストリート・コースでは予選順位の持つ意味が本当に大きい。もちろん、レースでは何が起こるかわからない。しかし、こうしてデトロイトでPPを獲得できたことに僕は感激し、とても喜んでいる」とモントーヤは話していた。

カストロネヴェス、予選2位でアキュラ1-2

Photo:LAT Images クリックして拡大
  予選2位もアキュラARX-05。こちらはインディ500で三度優勝のエリオ・カストロネヴェスがアタックを担当し、チームメイトとタイムを争った。モントーヤは1分19秒373のベストをマークし、カストロネヴェスは1分19秒580で0.207秒届かなかった。
 *IMSAの計測は今も小数点以下3桁まで。オーヴァルレースがないので、インディーカーのように1万分の1秒まで測れる装備は不要。それでも同タイムになる場合は稀にあって、その場合は先にそのタイムを出した方が上のポジションを得る。

今シーズン、アキュラにとって2度目となるPP

 このPPはモントーヤにとって今季初。彼とデイン・キャメロンは5月初旬のアキュラ・スポーツカー・チャレンジ・アット・ミッド・オハイオでの優勝コンビで、今回もカー・ナンバー6をシェアする。
 アキュラにとっては今季2回目のPP。1回目はカストロネヴェスが4月に開催されえたアキュラ・グラン・プリ・オヴ・ロング・ビーチで記録した。カストロネヴェスと一緒に走るのは今回もリッキー・テイラーだ。

 インディーカーではシヴォレーのメイン・チームであるチーム・ペンスキーだが、スポーツ・カーではアキュラのファクトリー・チーム=アキュラ・チーム・ペンスキー。ロジャー・ペンスキーがプロモーターを務めるデトロイト・グラン・プリで彼らはフロント・ロウ独占をやってのけた。

予選3位にはマツダ! 日本勢が予選上位独占

マツダRT-24Pの55号車が予選3位。日本勢予選[1-2-3で、キャディラックのデトロイト3連勝を阻むことができるか? Photo:LAT Images クリックして拡大
 予選3位はジョナサン・ボマリトの乗ったマツダRT-24P。アキュラがインディー500で史上最多の18勝のアメリカの名門とコンビを組んでいるのに対し、マツダはル・マン24時間レースで、やはり史上最多の13勝を挙げて来ているヨースト・レーシングと今年からジョイント。マツダにとってのアメリカン・スポーツカーのトップ・カテゴリーでの初優勝を目指して来ている。
 2台目のマツダRT-24Pは、アタック中に何度もトラフィックに引っかかったため、キャディラックのDPiマシン3台の後ろの予選7位となった。
 DPiというカテゴリーが誕生して以来、デトロイトでは2017、2018年の2回レースが行なわれているが、いずれもウィナーはキャディラックだった。今年はアキュラかマツダ、日本をルーツとするブランドが予選でトップ3。勝利する可能性が高い。
以上


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