前半戦の不運を断ち切るような圧倒的な勝利を挙げたロッシ。ポイントスタンディングでも首位のニューガーデンに対して7ポイント差に肉薄! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
ロード・アメリカ戦での価値ある圧勝
ロード・アメリカはインディーカー・ドライバーのキャリアにおいてポイントとなるサーキットだと思う。マイケル・アンドレッティ、ジャック・ヴィルヌーヴ、ダリオ・フランキッティ、アレックス・ザナルディ、クリスチアーノ・ダ・マッタといったチャンピオンたちが、タイトルを獲得したシーズンに優勝を記録した。2016年のシリーズ復帰からのウィナーたちはチャンピオンの座に手を届かせていないが、次代を担うジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が昨年圧倒的パフォーマンスで優勝し、今年はアレクサンダー・ロッシが同じく他を寄せ付けない走りを見せつけて表彰台の中央に立った。
オープニングラップでポール・ポジションのハータを狙い澄ましてオーバーテイク!そのままロッシは独走態勢を築いていった Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
「今日のマシンは今までレースをしてきた中で最高の仕上がり!」
今のロッシは手がつけられないぐらいに速い。アンドレッティ・オートスポートのマシン・セッティングは、多くのコースで最強レヴェルにある。シーズン前半は不運に見舞われることも多く、優勝は1回だけ。しかし、ロング・ビーチで見せたのと同じ、ライバル勢を完全に突き放しての圧勝をロッシは第11戦でも記録した。
「今日のマシンは今までレースをして来た中で最高の仕上がりだった」とロッシはチームの仕事ぶりを讃え、「望んでいた勝利、必要としていた優勝を今日は狙った通りにキッチリ手に入れることができた。今晩はこの勝利を祝い、明日からはトロントに向けた準備を行う」と力強く語った。
シーズン2度目の圧勝で、ニューガーデン逆転も射程内に
イエローなしの55周。リード・ラップを手放したのは最後のピット・ストップを早めに行なった時の1ラップだけ。2位以下に28秒以上もの差をつけての圧勝だった。
「リードを広げてからもプッシュし続けた。20秒以上の差をつけていたって、イエローが出ればリードは消えて無くなる。その時に備え、フォーカスを保って走っていた。燃費だって何の問題もなかった。プッシュして走りながらも燃費の目標数値は常にクリアしていた。僕らにスピードがあるのは、今シーズンの最初からずっと変わっていない。ただ、結果を出せずに来ていた。今日は自分たちの実力を存分に発揮して勝ち、ジョセフ(・ニューガーデン)とのポイント差を縮めることができた」とロッシ。気力の充実ぶりにも他を寄せ付けないものがある。
ペンスキー勢も全くアンタッチャブルだったロード・アメリカのロッシ。シリーズタイトル獲得に向け、ベrストな後半戦スタートとなった Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
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