2019年6月23日日曜日

2019 INDYCARレポート :第10戦 REVグループ・グランプリ・アット・ロード・アメリカ Day2 ジャックプラクティス3:プラクティス3ではジョセフ・ニューガーデンがトップ・タイム

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セッション終了5分前にニューガーデンがハータを逆転!

 今日もロード・アメリカは快晴。気温も20~21℃と昨日とほとんど変わらない。少し風が強まった感はあるが、暑過ぎない快適な天候に恵まれた。
 予選を前にしたプラクティス3では、ルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)が出した1分43秒1647が長らくトップにあったが、走行終了5分前にポイント・リーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が1分42秒8825を出してトップを奪った。






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3番手にパワー、4,5番手にはハンター-レイ、ロッシのAA勢
 この後、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がターン7の先でコース・オフし、レッド・フラッグ。中断終了後にコース・インした者にタイムド・ラップ1周が許され、セッション終了となった。そして、この1ラップだけのアタックで1分43秒1838を出して3番手に飛び込んだのがウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。
 最終的なトップ3はニューガーデン、ハータ、パワーの順。4、5番手は昨日の2セッションでトップ・タイムをマークしたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)とアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)だった。彼らも好調を維持しており、午後の予選はこの5人が戦いの中心となりそうだ。

 6~10番手は、近頃ロードコースで上位に顔を見せることが多くなっているスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)、ルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)、同じくルーキーのサンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン・レーシング)、本当の上位には来ないがコンスタントにトップ10入りするタイムを出して来ているジェイムズ・ヒンチクリフ(アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、3人目のトップ10入りルーキーとなるパト・オーワード(カーリン)。

ディクソン、トップ10入りを逃す
佐藤琢磨もプラクティス2からの苦境を脱せず18位


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 ポイント4番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)はまたもトップ10入りができない12番手=1分43秒7462で、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)も同様、1分43秒8598で13番手だった。ポイント上位陣で最も苦戦を強いられているのがランキング5番手につけている佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。プラクティス1で1分43秒8を出して2番手だったというのに、プラクティス2、プラクティス3ともにそのラップを上回れず、ポジションは2セッション続けて18番手と大苦戦状態から脱出ができずにいる。プラクティス3では14周をこなしたが、ベストは5周目の1分44秒0237だった。ムリムリ「昨日のセッティングにチューニングを加えて改善を図ったんですけど、後退しちゃってますね。自分たちのマシンは良くなっているんだけれども、ライバル勢の上がり具合の方が大きく、相対的にパフォーマンスが下がってしまっていますね」と琢磨は苦しい状況を語った。「プラクティス1で全員のマシンが良くなっていない時点で、僕らは少し良かったということだろうけども、今のセッションでジョセフ(・ニューガーデン)は1分42秒8まで、1秒も速くなっている……困りましたね。予選は路面温度も上がるので、今のジョセフのタイムをレッド・タイヤで出すのが目標になるぐらいでは?」。

大幅な修正が難しい中で、試されるRLLと佐藤琢磨の対応力

 優勝したバーバー・モータースポーツ・パークでのセッティングをロード・アメリカ用セッティングにプラス、それがプラクティス1では効果を発揮してかに見えたが、そこからのファイン・チューニングでマシンが更に良くなって行かない。イニシャル・セッティングがコースにマッチしていなかったわけだが、それに気づくまでに時間がかかり、大幅な修正は最早しにくい状況。ここからどんな対策を施し、どれだけの改善ができるのか……レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングと琢磨の力が試される。
以上

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