2019年5月27日月曜日

2019 INDYCARニュース 第103回インディアナポリス500 Race Day:フンコス・レーシングに新スポンサー

 
CA リバー・プレートのロゴが新たに入ったカイザーのマシン。CAリバー・プレートは、ブエノスアイレスを本拠地とする1901年創立の名門チーム。チーム名はラプラタ川に由来する。2015年のクラブワールドカップでサポーターが大挙来日したことでも知られる Photo:Gustavo Rosso クリックして拡大

 インディー500開幕前にスポンサー喪失のフンコス&カイザー

0.019mphでアロンソをバンプ・アウトし一躍注目

 予選2日目、最後のアタッカーとしてコース・イン、F1チャンピオンとマクラーレン・レーシングを第103回インディアナポリス500のグリッドからバンプ・アウトして世界にその名を知らしめることになったのがカイル・カイザーとフンコス・レーシングだ。
 今年のインディー500が始まる前にスポンサーを失った彼らは、プラクティスでのマシンのセッティングも上々で予選通過確実なスピードが出ていた……が、そのマシンを予選を前にクラッシュさせてしまい、仕方なくバック・アップ・カーにスイッチ。ロードコース用に組まれていたマシンからのコンヴァージョンではインディー用に入念に作り上げたプライマリー・カーと同じレヴェルにまで仕上げることが難しく、予選1日目にはオーヴァーヒートなどのトラブルも出ていたため、予選通過は非常に難しい状況になっていた。
 しかし、カイザーはアロンソのスピードを0.019mph上回り、33番グリッドを獲得した。


フンコス・レーシングとカイザーの100ドルスポンサーとして名乗りを上げた23人のファンたちがカイザーとともに記念撮影 Photo:Gustavo Rosso クリックして拡大
アルゼンチンの名門リヴァー・プレートがスポンサーに
そして、インディアナポリスのファン23人も!

 チーム・オーナーのリカルド・フンコスは、予選直後に母国アルゼンチンに帰国。アルゼンチン第二のサッカー・チーム=リヴァー・プレートをインディー500でのスポンサーとして迎える交渉を成立させた。
 決勝を目前に控え、チームには新たなサポーターが登場した。インディアナポリスのファン23人が、「アクシデントを乗り越えての予選での大活躍」を意気に感じ、1人100ドルずつを持ち寄ってフンコス・レーシングに届けた。オーナーのリカルドは「インディー500のエントラントとして地元の人々にも認められ、この世界の一員になれたことを感じた」と感激、スポンサーとなってくれたファン全員に、出場マシンのカウルにサインをしてもらった。
 

カウルにサインする100ドルスポンサー Photo:Gustavo Rosso クリックして拡大
  有名サッカー・チームとのジョイントでアルゼンチンでの注目度は俄然アップ。23人のファンのサポートも得た彼らはどんな戦いを見せるか。
以上

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