2019年5月21日火曜日

2019 INDYCARレポート 第103回インディアナポリス500 Day7 プラクティス8:マンデー・プラクティスでもシモン・パジェノーが最速

ブーストが下がり、気温が低いコンディションになっても速さをみせたパジェノー。ニューガーデンが2番手につけたほか、カストロネヴェス7番手、パワー8番手とペンスキーは安定している Photo:INDYCAR (Mike Harding) クリックして拡大

チーム・ペンスキーが1-2!
ラスト・ロウ予選から出場権を得たヒンチクリフが3番手

 予選終了の翌日、正午に始まった2時間のプラクティスは、レースを想定しての集団走行が延々と続けられた。気温が16~17℃と低いコンディション下、トウを利用してのパスが繰り返され、各チームともトラフィックの中でのハンドリングのチェックを行っていた。
 最速ラップを記録したのはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。昨日の予選でインディー500における初ポール・ポジションを4ラップ平均229.992mphで獲得した彼は、今日のプラクティスではエンジンのターボ・ブーストが決勝用に下げられているものの228.441mphを記録した。


 2番手はジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の228.273mphで、チーム・ペンスキーとシボレーが1−2。
 3番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の227.994mphで、4番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の227.951mph。そして5番手は227.660mphのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)だった。

 ポール・シッターが最速。次が予選8位だったニューガーデン。その後ろにラストロウ予選を戦って予選32位となったヒンチクリフ、そして、予選は18番手と振るわなかったディクソンが来た。彼らはレース・トリムのマシンでは速いということのようだ。今日のような涼しいコンディションに限って……の事かもしれないが。
 その一方で、予選2、3、4位だったエド・カーペンター・レーシングのトリオは、オーナー兼ドライヴァーのカーペンターが226.752mphで15番手。予選3位だったスペンサー・ピゴットが226.195mphで17番手だった。敢えて目立たないようにしていたのか、マシンのセッティングが悪かったのか……。予選5位だったエド・ジョーンズは225.145mphしか出ず30番手だった。

佐藤琢磨は22番手
「トラフィックで多くのラップをこなすことができました」

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は226.017mphで22番手だった。チームメイトのグレアム・レイホールは25番手。ルーキーのジョーダン・キングは226.118mphでチーム内ではトップだった。

 「トラフィックで多くのラップをこなすことができ、自分たちのマシンの足りているところ、足りていないところがわかりました。ロング・ランもできました。ただ、今日は涼しいコンディションで、レースは暑くなる可能性が高いと言われています。我々のマシンは木曜日まで進めて来たセッティングの続きをやっている状況で、今日の2時間の走行で更なる調整を行いました。良いところも悪いところもあったので、今日の走りから得られたデータ、フィーリングを基にカーブ・デイの最後のプラクティスでレース用のセッティングをもう一度試したいと思います」と琢磨は語った。

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